特色ある地域活動体験
子どもたちが学校と異なる環境で自主学習やスポーツなどに取り組む大崎市教育委員会の「チャレンジデー」が12日、市内約30カ所で開かれた。公立小中学校と義務教育学校で年間5日間を午前授業とし、午後から地域ごとに特色ある事業を体験するもので、今回が2回目。子どもたちは大人や先輩、後輩と交流しながら活動に取り組んだ。古川宮沢地区公民館では昔遊び体験が行われ、児童らがおじいさん、おばあさんからけん玉などを教えてもらった。古川北小、古川北中の児童生徒40人ほどが、同公民館に集まった。指導したのは地区の老人クラブ「十五日クラブ」、大崎東部更生保護女性会宮沢支部のメンバー。子どもたちは4班に分かれ、けん玉、竹とんぼ、お手玉、メンコを順番に体験。お手玉では、なかなかおばあさんの手本通りにいかず、お手玉を落としながらも何度も挑戦していた。けん玉では上手に玉を皿に乗せたり、けん先に入れたりして、おじいさんたちに褒められる児童もいた。
大崎ゆかりの芸術家紹介
大崎市在住や同市出身などの芸術活動家の作品を紹介する「JIBART展」が、大崎市民ギャラリー・緒絶の館で開かれている。訪れた人々は、芸術作品の創造に取り組む地元市民らの活動に理解を深めていた。17日まで。同展は「地場のART(アート)の展覧会」をサブタイトルに、大崎市在住者、出身者、同市にゆかりのある芸術活動家の作品を紹介する場をつくろうと開催。7回目の今回は23人が油彩画、水彩画、写真、オブジェなど合計105点を出展した。参加した芸術活動家は、カフェの運営者や団体職員、元美術教員などさまざまで、20代から70代まで年齢も幅広い。作品は人物や田舎の風景を描いた油彩画をはじめ、木片や枝を張り合わせ作り上げた女性像などもある。
2泊3日で睡眠の質向上
大崎市鳴子温泉赤湯の旅館大沼はこのほど、2泊3日の湯治で自分の睡眠を見直してもらう新サービス「睡眠美人プラン」の提供を始めた。滞在中に睡眠のデータを測定するほか、温泉や胃腸に優しい食事で睡眠の質の向上につなげる。健康と観光を組み合わせた「ウェルネスプラン」として注目を集めそうだ。
猛暑に備え積極対策を
宮城労働基準協会古川支部の「熱中症予防対策セミナー」が7日、大崎建設産業会館で開かれた。昨年に引き続き猛暑が予想される夏を前に、アドバイザーらが積極的な熱中症対策を事業者らに呼び掛けた。古川労働基準監督署管内では昨年8月、熱中症が原因で卸売業の40代男性が勤務中に亡くなった。熱中症が原因の労働死亡災害は県内でも珍しく、加えてことしも気象庁が昨年並みに暑くなると予報していることから、労基協会古川支部が独自事業としてセミナーを開いた。
スポ少岩出山支部が結団式
大崎市スポーツ少年団岩出山支部は8日、本年度の結団式を岩出山体育センターで開いた。団員たちは心身の育成と、活動を通じて地元に元気を与えることを誓った。結団式には、ユニホームや道着に身を包んだ7団体の団員が参加。各団の代表は「スポーツを通じて友情と協力を大切にします」「世界中の友人と力を合わせ、平和な世界をつくります」などと誓いの言葉を発表した。その後、野球の上野目ファイターズは捕球練習、剣道の剣和会は打ち込み、岩出山ジュニアバスケットボールスポ少はドリブルやシュートの練習をそれぞれ実演した。
緒絶の館 知名度アップへ
大崎市民ギャラリー・緒絶の館はこのほど、X(旧ツイッター)アカウントを開設した。地域の文化・芸術情報発信基地として28年前に開館した際の理念を、現代に合った方法で形にした。ポケットやバッグに入れて持ち歩くスマートフォンで見られる手軽さもあり、フォロワー数を順調に伸ばしている。酒蔵を利用した展示室も併設した緒絶の館は、古くから歌枕に詠まれた緒絶川、緒絶橋のたもとに建つが、県内外に向けたさらなる知名度アップが長年の課題だったという。開設したのは、施設の催しを中心に、市内の文化・芸術を広く発信することを心掛けた内容。厳選した写真とスピードを武器に、鑑賞を楽しみたい人と展示会場を探している作家の双方に役立つ情報を随時、更新している。
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