古川総合体育館リニューアル
大崎市古川総合体育館のリニューアル記念式典が31日、同体育館で開かれ、伊藤康志市長や関係者がテープカットし、工事の完成を祝った。工事ではアリーナ床を改修し、冷暖房設備も初めて設置して安全性、快適性を高め、公式戦の開催など幅広い利用へ環境を整えた。工事では、アリーナ床の表面を削り、その上に屋内運動用長尺塩化ビニールシートを全面に張り、安全性、耐久性を高めた。アリーナの壁には防護壁材を設置し、照明をLEDに交換。2階の座席(1028席)も交換した。また、アリーナ屋根の部材を増強し耐震性を向上。トイレの改修、授乳室の設置、電光掲示板の更新も行った。
シナイモツゴ放流へ
絶滅危惧種の淡水魚「シナイモツゴ」を増やそうと、大崎市鹿島台小の4年生約60人が28日、里親活動を再開した。校内の池で1年間育てた稚魚をすくい取り、6月に近くのため池へ放すことにしている。シナイモツゴの生息環境保護、拡大に取り組んでいる「シナイモツゴ郷の会」(同市鹿島台)の高橋清孝理事長ら3人が、シナイモツゴの生態や形態のほか、一時絶滅したとみられたものの再発見された経緯を紹介。外来種のブラックバスやアメリカザリガニの捕獲装置を開発したり食用にしたりといった試みを重ねていることに触れた。
大崎市シルバー人材センター 契約金額3億2800万円
公益社団法人「大崎市シルバー人材センター」(佐々木桂一郎理事長)の本年度定時総会が30日、大崎市古川のグランド平成で開かれ、任期満了に伴う役員改選で佐々木理事長ら理事13人の就任を可決した。総会後に理事会を開き、佐々木理事長を再選した。理事の任期は2年。佐々木氏は4期目。昨年度の契約金額は3億2809万円で、前年度より3・2%(1084万円)減。昨年度末の会員数は579人で、前年度比15人減となった。契約金額が減額となったことについて佐々木理事長は、夏の猛暑、残暑が続き就業日数が減ったことや、新型コロナウイルスの影響による業績悪化で清掃業務を委託する企業が減ったことなどが影響したという。
老人クラブも〝還暦〟に
大崎市古川の「志田東部老人クラブ東寿会」は28日、結成60周年を記念する式典を古川志田東部コミュニティセンターで開いた。東寿会は、老人福祉法の制定間もない1964年に結成し、翌65年4月に正式発足。毎月の定例会のほか、パークゴルフ、ボッチャ、同センターのボランティア清掃などを通じ、高齢な会員の健康保持や交流を図ってきた。昨年12月には、県老人クラブ連合会から優良老人クラブとして表彰されている。式典には70~90代の会員や志田地区公民館職員、保健推進委員ら約30人が参加。記念誌や紅白餅などが贈られた。
特殊詐欺 水際で防ぐ
特殊詐欺被害を防いだとして、古川署は28日、セブンイレブン大崎市役所前店(同市古川千手寺町)と、同店の従業員2人に署長感謝状を贈った。5月1日、80代男性がATM利用のため店を訪れた。通帳と現金をポケットに入れ、何者かと携帯電話で通話しながら端末操作する姿を不審に感じた店員の森岡由美さん(56)がとっさの判断で携帯電話を借りると「誰だお前」「じいさんに代われ」と荒々しい男の声。辻智仁店長(50)も加勢し、通話を切って110番通報した。署員到着までの間、動揺が大きい男性を2人で落ち着かせたという。
デジタル改革「積極的に」
栗原、登米、一関、平泉の4市町による「栗登一平4市町連携」主催のセミナーが24日、栗原市築館のホテルグランドプラザ浦島で開かれた。総務省の内藤尚志事務次官が「活力ある多様な地域社会の実現に向けて」と題して講演。人口減少など社会構造の変化に対応した施策展開を呼び掛けた。内藤事務次官は、生産年齢人口の減少に加え、複雑・多様化する重要課題に対応できる持続可能な行政サービスを実現するには、業務の徹底した自動化・省力化を検討する必要があると強調。デジタル技術を積極的に活用した業務改革やデジタル人材の確保・育成などを掲げ「人口が少ない、面積が広いといった課題を克服する有力な手段がデジタル。積極的に取り組んでほしい」と呼び掛けた。
部員少数でも頑張ります
栗原市金成の新町集会所で25日、金成小中吹奏楽部8、9年生8人の生演奏を聴く会が開かれた。会場は音楽を愛する地元の生徒たちを応援するアットホームな雰囲気に包まれ、感動の涙を拭う人の姿もあった。スピーカーとスライドを使いジャズやクラシックを聴く会を開いている金成北区自治会(高橋永市会長)が企画。同部は部員が減少する中、新型コロナウイルス感染防止対策で文化祭にも来場者数を制限する期間が続いたため、地域に出向き演奏する機会を模索していた。昨年出演した地元バイオリン奏者が部員の指導者という縁もあって実現した。
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