大崎の灌漑施設視察
開発途上国の農業行政を担っている行政官が28日、大崎市岩出山地域を訪れ、灌漑施設を視察した。日本の灌漑施設の維持、運営管理手法を学んでもらうのを目的とした国際協力機構(JICA)の事業の一環で、同市がJICAを通じ視察を受け入れたのは初めて。訪れた人たちは、世界農業遺産の伝統的水管理システムについて学んだ。来日したのはブータンやエチオピア、キューバなど9カ国の計11人。22日から約1カ月間、高度に自動化、監視システムが整備された東北地方各地の水利施設などについて学ぶ。大崎市では、大堰頭首工とそれに続く内川幹線用水路、小水力発電所を視察。各施設の成り立ちや役割について市世界農業遺産未来戦略室の谷地舘慶大室長補佐や大崎土地改良区の菅原勘一理事長が案内した。
アユ釣り解禁へ準備
7月1日のアユ釣り解禁に向けて28日、加美町でアユの稚魚放流が行われた。鳴瀬吉田川漁業協同組合などが、鳴瀬川に稚魚1万8000匹を放流した。町は毎年、水産資源の保護や環境保全などを目的に同漁協の協力を得て放流事業を実施。ことしは6月にかけて計約3万4000匹を放流する。稚魚は、同町の「宮城鮎工房」が育成。昨年9月にふ化し、体長10㌢、重さ10㌘ほどに育った。この日は町内4カ所で放流。あいにくの雨模様で、5年ぶりに予定した園児による放流は中止したが、組合員たちは水槽からホースやバケツリレーで稚魚を川に放った。同漁協は7月まで、町の稚魚を含めて計12万5000匹を鳴瀬川や吉田川に放流する予定という。
道路の環境美化に貢献
大崎市古川の建設コンサルタント会社「エフワーク」は25日、同市古川の国道4号歩道で清掃活動を行い、環境美化に貢献した。清掃活動は、仙台河川国道事務所などと締結し、清掃活動を展開する「ボランティア・サポート・プログラム」で行われた。毎年、同じ区間で実施しており、この日は本年度最初の活動。区間は、大崎市民病院前交差点から南1㌔までの両歩道。畑山代表取締役をはじめ14人が参加し、トングで歩道に落ちているペットボトルや空き缶、吸い殻などを拾い、ごみ袋に入れた。
3小学校26年統合へ
加美町は、小野田地区の認定こども園2園、小学校3校の各再編に向けて協議や調整を進めている。認定こども園は2025年4月開園、小学校は26年4月開校を目指す。認定こども園は、おのだひがし園(園児数77人)、おのだにし園(同17人)の統合を計画。園舎は周辺に小中学校や文化施設、福祉施設があり、保護者の送迎なども考慮し、おのだひがし園の幼稚園部(同町長檀)と保育園部(同町中原南)を選定。小学校は、東小野田小(児童数107人)、西小野田小(同48人)、鹿原小(同15人)を再編。校舎は、教室に余裕があることや文化施設、図書館といった周辺環境、小中連携などを理由に東小野田小(同町南寺宿)を使用。開校まで校舎や校庭、プールなど学校環境の点検や整備、補修を進めていく。
チューリップツリー20年ぶり開花
チューリップのような花が咲くことから、「チューリップツリー」と呼ばれるユリノキ。大崎市古川では約20年ぶりに花を付けたユリノキが〝発見〟され、見つけた80代女性を驚かせた。ユリノキは、モクレン科の落葉高木。晩春から初夏にかけ、オレンジ色の斑紋がある黄緑色の花が上向きに咲く。花の大きさは直径5~6㌢ほど。約20年ぶりに開花したユリノキは古川福沼の市道街路樹=写真=など。女性は前回開花してから花を付けなくなったため、「この20年、気になって毎年確認していた」。そうしたところ、ことしは咲いていたのでびっくり。思わずスマートフォンのカメラで撮影したという。
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