2024/5/16


148人が熟練の技競う

 高齢剣士が熟練の剣術を競い合う「鳴子温泉神社奉納第31回関東・東北高齢者剣道大会」が11、12の両日、大崎市鳴子スポーツセンターで開かれた。過去最多の148人が出場し、年齢を感じさせない迫力の試合を繰り広げた。県高齢剣友会、鳴子剣道協会、鳴子温泉神社が共催。男性は60歳以上、女性は55歳以上が対象で、今回は北海道から神奈川県までの選手が出場。最高齢は89歳だった。選手たちは、会場全体に響き渡るほどの掛け声を発しながら激しい攻防を展開。鋭く打ち込んだり、相手の剣先をかわして返しの面、胴、小手を突いたりと、長い年月で磨き抜かれた剣さばきを披露していた。

 

小瀬菜大根「さや」も味わって

 加美町の小瀬地区だけで栽培されている伝統野菜「小瀬菜大根」のさやを摘み取る体験会が11日、同地区の畑で開かれた。さやは後に種になる部分。摘み取り体験は、これまで食べることがなかったさやの部分を味わってもらおうと行ったもので、参加者たちは小瀬菜大根の新たな魅力を発見していた。小瀬菜大根は、約150年前から旧小野田町の同地区のみで栽培されている在来野菜で、葉と茎を食用にする。体験会は、同町の有志でつくる「小瀬菜大根応援隊」が実施。昨年、仙台市の管理栄養士に新しい食べ方としてさや部分を提案されたことから始めたもので、今回で2回目。

 

古川総合体育館 リニューアル記念バレー大会

 大崎市古川総合体育館リニューアル記念バレーボール大会実行委員会は13日、第2回実行委員会を市地域交流センター・あすもで開き、記念バレーボール大会(8月4日、同体育館)の観戦チケットを21日から販売することを決めた。チケットは、同体育館など市内体育施設や大崎タイムス社で取り扱う。記念大会のメインは、ことし秋にスタートする国内トップリーグ「SVリーグ」女子に参戦する「KUROBEアクアフェアリーズ」と、その下部にあたる「Vリーグ」女子への参入が決まった「リガーレ仙台」のエキシビションマッチ。アクアフェアリーズは大崎市の姉妹都市、富山県黒部市に本拠を置く。プレマッチとして高校女子の強豪、古川学園と下北沢成徳(東京都)の試合が行われる。午前10時半開場で、試合開始は正午。チケットは全席自由で1階席2000円、2階席1000円。市内8カ所で取り扱う。

 

鵜澤が関東インカレV

 第103回関東学生陸上競技対校選手権大会(関東インカレ)は最終日の12日、国立競技場(東京)で男子200メートル決勝があり、栗原市高清水出身の鵜澤飛羽選手(21)=築館高−筑波大4年=が20秒71で同種目では2年ぶり2度目の優勝を果たした。大学の舞台でアジア王者の走力をあらためて示し、今後はパリ五輪参加標準記録突破を目指す。

 

富野の歴史歩いて学ぼう

 栗原市築館の富野地区で4月27日、「これはりの里」歴遊ロマン健康ウオーク(富野地域づくり協議会主催)が開かれた。市内外か約30人が参加。旧富野小を出発して周辺約4キロを徒歩で巡り、同地区に住んでいた古代の人々の暮らしに思いを馳せていた。一行は富野地域づくり協議会の齋藤義憲会長(81)の案内で、栗原の地名の由来とされる「伊治城跡」=国史跡=や、大規模な住居跡「入の沢遺跡」=同=などを訪問。地区内の高台にある「大仏殿」も見て回った。

 

ウッドカットで開通祝う

 登米市の登米町と東和町をつなぐ林道「登米東和線」(総延長4369メートル)の完成記念開通式が4月26日、東和町側で開かれた。沿道約500ヘクタールの木材運搬の円滑化だけでなく、林道中間付近にある登米森林公園の活用促進、災害時の避難にも活用する。林道登米東和線は県道志津川登米線と国道398号をつないでいる。県と市が2009年度から整備を進め、既存路の道幅を約2倍の5メートルに拡幅したほか、対面車両の待避所も17カ所設けた。当初は12年度に完成予定だったが、11年度の東日本大震災や19年度の東日本台風で大きく遅れた。総事業費は約9億9600万円で、このうち市が約1億900万円を負担した。