科学の本でも敷居低く
「こどもの読書週間」(4月23日~5月12日)にちなみ、美里町近代文学館は、科学に関する絵本や図鑑を集めた展示会を同館2階町民ギャラリーで開いている。19日まで。同館所蔵の11万5000冊余りのうち約800冊を植物や宇宙、乗り物、自然、時間など11コーナー別に並べた。展示書籍にちなんだ実験コーナーもあり、ジグザグに折り目を付けることで強度を増す厚紙などもある。こどもの読書週間は、子どもたちに本をたくさん読んでもらおうと1959(昭和34)年から行われていて、65年を迎えた。
絞り生地や古布リメーク
「絞り染め」や古布を活用した衣服、雑貨などが並ぶ企画展「遊友布展~絞りであそぶ~」が、大崎市の松山酒ミュージアムで開かれている。同市古川在住の型絵染め師、熊谷友美恵さん(79)らと4人の作家が多彩な作品を出展している。26日まで。布をつまんだり、くくったりして染め、さまざまな文様を描き出す伝統技法「絞り」。型絵染め師として20年以上活動する熊谷さんは、企画展開催に向け、インターネットなどで30着近くの絞り生地の衣服や古着物を購入。失われつつある技術で制作された衣料を「助ける気持ち」で買い、新しく生まれ変わらせたという。会場にはワンピースやブラウス、タペストリーなど50点余りを展示。文様や色の異なる絞りを組み合わせたり、無地の古布をワンポイントに装飾したりした、感性が光る作品ばかり。
思い出づくりに田植え
県内屈指の米どころ大崎地方で田植えが盛期を迎えている。大崎市松山では、酒米の植え付けと児童による手植えが連休明けにかけて行われ、酒造会社や子どもたちが苗の健やかな生育を願った。 下伊場野小は、稲作の苦労を味わってもらうのを狙いに昨年まで5、6年生を対象に毎年実施していた。ことしは3年後の閉校を控え、思い出づくりとして全校(児童数10人)に広げた。8日に訪れたのは近くの農家、佐藤信蔵さん(74)の田んぼ約3㌃。子どもたちは、代かきを終えた田にはだしで入り、受け取ったひとめぼれの苗の固まりから数株ずつ手で分け、土中深さ3㌢をめどに植えていった。
一ノ蔵は酒米作りに汗
大崎市松山の酒造会社、一ノ蔵の農業部門「一ノ蔵農社」による酒造用米の田植えが4日、松山金谷のほ場で始まった。社員たちは青空の下で作業に汗を流し、豊作と酒造りの成功を願った。植えたのは、収穫までの期間が短い早生品種「やまのしずく」。4月2日に種をまき、苗は15㌢ほどに成長した。その年のコメの出来と酒造りを占うとされる県内最初の新米新酒「本醸造しぼりたて生原酒」(11月初旬出荷予定)の原料米で、稲刈りは9月1~5日ごろを予定している。この日は栽培面積4㌶のうち、約1・5㌶に作付け。朝、一ノ蔵の鈴木整社長が田んぼと田植え機を日本酒で清め、社員3人と共に作業を進めた。
世代を超えて対局
日本将棋連盟古川王将会支部の「五月杯将棋大会」が3、4の両日、大崎市古川の台町将棋道場で開かれた。県内外から集まったアマチュア棋士たちが世代を超えて対局を楽しんだ。15回目となる今回は延べ39人が参加。4日のオープンクラスには1級~5段の小学生から80代まで18人が真剣な面持ちで対局し、決着が付いた後は感想戦で互いの指し手を講評し合ったり、上位段位者からアドバイスを受けたりして交流した。
入館者数450万人達成
大崎市田尻小塩の日帰り温泉「加護坊温泉さくらの湯」は3日、入館者数450万人を達成した。450万人目の入館者となったのは、同市古川の中川泰道さん(48)。記念セレモニーが行われ、たじり穂波公社の浅野志郎社長から中川さんに花束や田尻ハムなどの記念品が贈られた。さくらの湯は、2005年4月にオープン。県内最大級の広さを誇る大露店風呂やひのき風呂、源泉浴、ジェットバス、フィンランド式サウナなどが楽しめる。
ワラビ採り体験
加美町の「ワラビもぎとり園」で21日、もぎ採り体験が始まる。薬莱山の雪解け水が育んだみずみずしいワラビ採りを楽しめる。4回実施予定で、9日から予約を受け付ける。加美町振興公社主催。山中にある約200㌶の栽培ワラビ園内3カ所でもぎ採り体験を行う。入園時に渡される、3㌔ほど入る専用袋の範囲内で採取する。日時は21、23、26日、6月1日の午前9時から。多くの人にもぎ採りを楽しんでもらうため、1人1回のみの参加とする。料金は入園代と薬師の湯入浴、保険、専用袋代込みで、もぎ採りのみ3000円、もぎ採りと薬師の湯特別昼食付き3800円。問い合わせはやくらい薬師の湯へ。電話0229(67) 3388。火曜定休。
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