2024/5/7


大西浩次さん写真展

 星景写真の第一人者、大西浩次さんの写真展「『銀河鉄道の夜』への旅」が、大崎市古川穂波の大崎生涯学習センター・パレットおおさきで開かれており、宮沢賢治の作品にちなんだ星座を撮影した作品を展示している。6月2日まで。6月29日に同センターで開かれる大西さんの講演会「『銀河鉄道の夜』で巡る最新の宇宙像」の関連企画。長野県やオーストラリア、ニュージーランドで撮影した17点を展示している。このうち「森の中の宇宙」は星空に木のシルエットが浮かび上がった作品で、「銀河鉄道の夜」に登場する少年ジョバンニが天気輪の柱を見つめる場面の一節が添えられている。

稚児行列練り歩く

 色麻町四竈にある式内社「伊達(いだて)神社」春季例大祭の稚児行列が3日、町中心部であった。天候不良やコロナ禍を経て6年ぶりに復活した稚児行列。華やかな衣装を身に着けた子ども29人が、奉献物を手に通りを歩いた。平安時代の征夷大将軍、坂上田村麻呂が勧請したと伝わる同神社の稚児行列は以前、蝦夷の族長アテルイらが降伏した日にあたる4月15日に行われていたが、現在は5月3日に実施。青空が広がったこの日、花火の合図と同時に町農村環境改善センターをスタート。天冠や金烏帽子、きらびやかな狩衣などを着用した子どもたちは、太鼓やはやしに続いて伊達神社まで厳かに練り歩いた。沿道では地域住民らが笑顔で出迎え、子どもたちを見守った。

「まあま」に文科大臣表彰

 大崎市鹿島台家庭教育支援チーム「まあま」が、2023年度文部科学大臣表彰を受けた。地元の幼児や小中学生、保護者を対象に、20年にわたり教育支援に携わっている取り組みが認められた。まあまは04年に活動をスタート。現在は、コーディネーターの鈴木美惠子さん(62)=鹿島台平渡=と久道カヨ子さん(82)=鹿島台木間塚=を中心に更生保護女性会員や主任児童委員ら13人がサポーターを務める。発足の背景には、核家族化と共働き世帯増加で子どものしつけや教育にかける時間が減っているという危機感があった。「必要なことだからこそ誰かがやらないといけないという思いで始めた」という。

 

「子育て」テーマに意見交換

 大崎市議会主催「議員と語ろうワールドカフェ」がこのほど、市役所本庁舎であり、「私が子育てしやすい大崎市」をテーマに議員と一般市民が自由に意見交換した。子連れのイクメンパパ、市外出身の主婦、孫を預かるシニア世代ら計25人が参加。服装規定がある議場での堅いイメージを和らげようと、進行役の議員たちはカジュアルなシャツやジーパンなど普段着姿で出迎えた。開会後もドリンクで喉を潤したり、菓子をつまんだりと文字通り「カフェ」さながら。数人単位に分かれて自己紹介し、本題「子育て」の話題に。市民側からは「雨天時に親子で過ごす遊び場がほしい」といった具体的要望や市独自の支援策拡充、医療ケアが必要な子の保育充実を求める声も。誰でも発言しやすい雰囲気づくりで約2時間、市民と議員の垣根なく会話が弾んだ。

 

厳かな本堂で将棋楽しむ

 「第25期光明寺杯獲得将棋大会」が4月21日、大崎市古川荒谷の斗螢山光明寺で開かれた。県内外から集まったアマチュア棋士たちが、寺の本堂で将棋を指す貴重な体験を楽しんだ。日本将棋連盟古川王将会支部が30年ほど前から開いている。小学生から80代までの26人が、相手を変えながら5回対戦。段級差に応じて駒を落とすハンデを付け、持ち時間15分、切れた後は一手30秒未満で勝敗を争った。普段は公民館の一室などで将棋を指すことが多い。参加者は慣れない雰囲気に顔をこわばらせながら一手一手慎重に駒を進める一方、互いに長考せず次々と打ち合うなど、線香の香りが漂う厳かな空間での対局を思い思いに満喫した。

 

母の日コーナー開設

 母の日(5月12日)に向け、大崎市古川駅前大通の陶器店が営む和カフェ「クラフト木村」は、贈り物に最適な雑貨などを集めた母の日コーナーを開設している。同店のお勧め商品は、これからの季節にぴったりの布物類。水をよく吸い、薄く軽やかな「ガーゼ&パイル」のフェイスタオルや大判タオル、多彩な柄のタオル、ベッドからずり落ちにくく軽くて柔らかな「夏用ふわふわケット」、洗えるタオル布団などがずらり。

 

大崎中央 県大会逃す

 第18回春季県高校野球北部地区大会は4日、大崎市鹿島台中央野球場で県大会進出残り1枠を懸けた二次予選を行った。前日に続き東北学院榴ケ岡との対戦となった大崎中央は、初回に1点を先制したものの六回に4点を許し、県大会出場を逃した。北部地区の県大会出場校は古川、利府、古川学園、富谷、古川工、東北学院榴ケ岡の6校。

 

刑法非行少年74・7%増

 県警はこのほど、2023年の少年非行状況(暫定値)を公表した。20歳未満で刑法などに触れる行為をしたり、飲酒や喫煙で補導されたりした少年の総数は、県全体では5461人に達し、前年から18・2%増加。特に刑法犯少年(14~19歳)と同法触法少年(14歳未満)を足し合わせた「刑法非行少年」は332人となり、前年から74・7%増えた。刑法非行少年が前年を上回るのは過去20年間で初めて。

 

自動でスピード取締

 県警交通機動隊と若柳署はこのほど、可搬式速度自動取り締まり装置による速度違反の取り締まりを栗原市栗駒稲屋敷の通学路で行った。通学路での児童・生徒の交通事故防止が狙い。可搬式速度自動取り締まり装置は通学路や生活道路など比較的狭い場所でも少ない人員で取り締まりが可能で、2016年から全国で運用されている。若柳署では初めての実施だったが、速度違反はなかった。同署は「今後も法定速度を守り、交通事故防止に努めてほしい」とドライバーに呼び掛けている。