2024/5/5


児童生徒の主体性養う

 大崎市の公立小中学校と義務教育学校で年間5日間、午前授業とし、午後からさまざまな学習、体験活動に取り組んでもらう市教育委員会の取り組み「チャレンジデー」が1日、市内トップを切って三本木地域で始まった。子どもたちが日頃と異なる環境でスポーツや自主学習に励む一方、会場までの送迎など課題も浮かび上がった。地域で教育活動を創造してもらい、小中学生に主体性を養ってもらうほか、教職員の働き方改革につなげるのが狙いで、県内初の試み。夏休みなど長期休業のない月の第2水曜日に定めている。ほとんどの地域で8日に第1回を迎える予定。公民館や民間団体が中心となって調理や工作、自主学習のほか、プラモデル製作、映画鑑賞会などユニークな取り組みの実施に向けて準備を進めている。三本木地域では1日、三本木公民館と市体育協会三本木支部がニュースポーツ体験やジュニアスポーツ教室、自主学習を同館や三本木総合体育館で実施。小中学生約100人がスカットボールやスポーツスタッキングを楽しみ、グループ学習に励んだ。初回ということもあり、課題も残った。参加児童の半数以上が児童館利用者で、職員に引率され参加したが、バス通学で共働き世帯の児童は移動手段が限られた。また、一部の主催団体は、平日日中のためスタッフをそろえるのが難しかった。

絵画県代表で総文へ

 涌谷高3年、和田京太郎さん(17)が描いたアクリル画が、第48回全国高校総合文化祭(総文=7月31日~8月4日、岐阜県)絵画部門の県代表に選ばれた。同校からの選出は2年連続。現代アートで使われる混合技法を用いて多感な思春期を表現し、高い評価を受けた。作品は、女子高校生が机に片肘をついた姿を描いた「yosomi」(S50号)。「悩みが増えるのに伴いさまざまな感情が入り交じり、よそ見をしたくなるときもある」という心情を表したという。肌の質感と髪の毛を繊細に描き出すのに苦心したという。背景には、昨春観賞し印象深かったというオウムガイを版画技法のシルクスクリーンで無数に描写。らせん状に巻いた貝殻に〝渦巻く悩み〟を重ね合わせた。

売り手市場加速 内定100%

 宮城労働局は4月26日、県内の高校を3月に卒業した人たちの就職内定状況を3月末現在でまとめ公表した。それによると、古川公共職業安定所管内の就職内定率は100%で、就職を希望した全ての生徒が卒業までに就職先を決めた。同所管内の就職希望者は511人(男子320人、女子191人)で、このうち8割近くに上る398人(男子244人、女子154人)が県内での就職を望んだ。管内の企業からの求人数は916人分で、前年同月と比べ69人増えた。

 

町の魅力 内外に発信

 色麻町地域おこし協力隊に1日、神奈川県小田原市出身の住廣健太さん(35)、周子さん(38)夫妻が着任した。農業に携わりながら町の魅力を内外に発信し、知名度アップを図る。同町の協力隊に夫婦で着任するのは初めて。小田原市内で造園業に携わっていた住廣さん夫妻。健太さんは、色麻町の農業法人構成員としてコメや野菜の生産、出荷など全般を担う。仕事を通して農業の魅力を町内外に発信し、若者の就農を促すのが狙い。周子さんは会計年度型協力隊として、農業体験をSNSなどで発信する任務を担う。

 

44年間ありがとう

 社会福祉法人愛光福祉会が運営する大崎市古川大宮の「こばと保育園」は、園舎を老朽化などで改築することになり、4月30日、関係者や園児も出席して園内で「解体式」を行い、別れを惜しんだ。同保育園は1968年、古川前田町に無認可保育園として誕生。73年に認可保育園となり、80年、現在地に園舎を建設、移転した。園舎は鉄筋コンクリート造2階で、2008年に木造平屋の乳児専用の園舎を増設。2階園舎は築44年で老朽化が進み、11年の東日本大震災では壁に亀裂が入り地盤沈下の影響を受けるなど被災。このため増設園舎も含め改築する。解体式には愛光福祉会の役員や同園の職員、園児ら約50人が出席。三野宮園長は式辞で「震災にも耐え、皆さんを守ってくれた」と園舎に感謝した。

 

古川学園、古川工 県大会へ

 第18回春季県高校野球北部地区大会は3日目の3日、大崎市鹿島台中央野球場などで6試合を行った。県北部勢は古川学園と古川工が2勝目を挙げ、県大会進出を決めた。黒川に勝利した中新田と、東北学院榴ケ岡に敗れた大崎中央は1勝1敗となり、二次予選に回る。古川黎明と小牛田農林、加美農、築館は2連敗した。

 

70人が伸び伸びプレー

 パークゴルフコンペ「卯月カップ」が4月30日、大崎市田尻の加護坊パークゴルフ場で開かれ、男女70人が伸び伸びとプレーし、ボールを打つ軽やかな音を場内に響かせた。たじり穂波公社主催の同大会は、同パークゴルフ場のパスポート会員限定のオープンコンペ。通常は毎月1回実施しているが、昨年末から天候不良に見舞われ、3月まで中止が続いていた。再開した今回は男子52人、女子18人が参加。さくらとうぐいすコースの36ホールを回り、打数の少なさを競った。参加者たちは、時折吹く強風に翻弄されながらも狙いを定めてスイング。コースを回りながら会員同士が談笑し、交流を深める姿も見られた。