2024/4/30


5年ぶりフルート大合奏

 大崎市古川のフルート愛好家団体「古川笛の会」は21日、5年ぶりとなる演奏会「日本フルートフェスティヴァルin大崎」を岩出山文化会館・スコーレハウスで開き、柔らかな音色で会場を包み込んだ。1990年発足の同会は、練習成果を発表する演奏会を翌91年から毎年開催。2017年からは、会員全員によるフェスティバルと一部が出演するミニコンサートを隔年で開いてきたが、20年のコロナ禍以降は中止を余儀なくされていた。この日は賛助メンバーを含む20人が鎌倉会長の指揮の下、モーツァルト作「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」やミュージカル「オペラ座の怪人」、童謡メドレーなど7曲を披露。同会顧問で東京交響楽団首席フルート奏者の相澤政宏さん(涌谷町出身)も、フェルー作「3つの小品」のエキゾチックな独奏で会場を圧倒した。

 

誰もが安心できる社会を

 連合系の第95回メーデー大崎地方大会が27日、大崎市古川のあさひ中央公園で開かれた。参加者たちは誰もが安心して暮らせる社会実現などを求める宣言を行い、近くをデモ行進して市民にアピールした。大会には連合傘下の組合から約180人(主催者発表)が参加。大会実行委員会の今野尊人委員長はあいさつで「賃金は物価上昇に追いつかず、働きがいが感じられない。メーデーを契機に立ち上がり、政権交代を実現しよう」と訴えた。

 

春の叙勲に山村元大崎市議ら

 さまざまな分野で功績を挙げた人に贈られる「春の叙勲」の受章者が決まった。受章者は全国で4108人、本県関係者は97人。県北部からは、大崎市議を4期務めた山村康治さん(75)=大崎市田尻通木=や玉造商工会長の舘股秀隆さん(76)=大崎市岩出山池月=らが受章する。発令は29日付。伝達は省庁ごとに行われる。県推薦者の伝達と天皇陛下への拝謁は5月8~14日に都内で挙行される見通し。97人のうち、地方自治や保健衛生などの分野で功労があった人に贈られる旭日章は25人、公務に長年尽力した人が対象の瑞宝章は72人。

 

春の褒章 県内4人

 社会や公共福祉、文化などに貢献した人を顕彰する「春の褒章」の受章者が決まった。全国の対象は666人で、本県関係者は4人。県北部からは保護司の遊佐守さん(76)=大崎市鳴子温泉字焼石亦=が藍綬褒章(更生保護功績)を受章する。発令は29日付。伝達と天皇陛下への拝謁は5月13、14日、都内で省庁ごとに行われる予定。褒章は功績に応じ紅綬(人命救助)、緑綬(社会福祉・ボランティア)、黄綬(業務精励)、紫綬(学術・芸術)、藍綬(国勢調査員など)、紺綬(寄付)の6種あり、紺綬は毎月発令されている。

 

春季県高校野球 北部、東部地区大会が開幕

 第18回春季県高校野球の北部、東部両地区大会が27日開幕し、県大会出場を懸けた熱戦の火ぶたが切って落とされた。 北部地区大会は初日、大崎市鹿島台中央野球場など2会場で6試合を行った。県北部勢は、古川学園、古川工、古川、大崎中央が勝利。中新田、築館、古川黎明は敗れ、次戦に臨む。鹿島台中央野球場の第1試合は、昨秋の県大会で2位となった古川学園と小牛田農林が対戦し、古川学園が10-0(五回コールド)で完勝した。

 

インドへ理解と関心を

 インド大使館ヴィヴェーカーナンダ文化センター(東京都)は26日、インドに関する本19冊を大崎市図書館へ寄贈した。同館は追加分を加え計約30冊になる書籍を洋書コーナーに並べ、近日中に貸し出す予定という。本の寄贈は日本人、特に若い世代にインドへの理解と関心を深めてもらうのが目的で、福岡県、岩手県に続き今回が3カ所目。同館が日本図書協会を通じて県へ希望を伝え、実現した。この日は同センターのカニカ・アガラワルセンター長らが同館を訪れ、市教委の熊野充利教育長に本を手渡した。贈られた本は偉人やヨガなどテーマが幅広く、インドの魅力あふれる著書ばかり。絵や写真が色鮮やかで、日本語で書かれているものや中高生でも読める英語表記の本もある。

 

涌谷など「消滅可能性」

 民間の研究機関「人口戦略会議」(議長=三村明夫・日本製鉄社友名誉会長)は24日、全国の地方自治体の持続可能性の分析結果を発表した。20~39歳の女性人口が減り続ける限り総人口の減少に歯止めがかからないと断定。涌谷町、大郷町、栗原市、加美町、登米市、色麻町など全国744自治体は、2020年から50年までの30年間に若年女性人口が半分以下になるとして「消滅可能性自治体」に位置付けた。10年前の推計と同様に少子化の基調は変わっていないといい、早急な対策を訴えている。