産業推進機構が開所
「おおさき産業推進機構」の開所式が1日、JR古川駅前の「ふるさとプラザ」で開かれ、関係者が出席して地域の産業振興を担う新たな支援機関の開設を祝った。機構は、NPO法人「未来産業創造おおさき(MSO)」の事業を引き継ぎ、「オール大崎」で技術開発、業種や地域間の連携強化を図り、持続可能な地域産業の育成を図る。機構は昨年11月22日に設立総会を開き、12月8日付で一般社団法人として発足した。市が所有する「ふるさとプラザ」1階のスペースに設けられた事務所は、市が無償で貸与する。また吉田祐幸副市長が副理事長に就任し、市が機構の運営に参画する。機構理事長には、県内外で産学官連携に取り組み、さまざまな製品を生み出してきた堀切川一男・東北大名誉教授が就いた。開所式のあいさつで堀切川理事長は「企業の課題をリアルタイムで解決し、地域のリーダーを育成する。若者、女性、シニアのベンチャー企業が大崎からどんどん生まれてほしい」と期待を述べた。
林川面(韓国)から訪町団
涌谷町の友好都市、韓国忠清南道扶余郡林川面の康泳達(カン・ヨンダル)面長が2、3の両日、同町を訪れた。日韓関係悪化やコロナ禍を経て林川面長が同町を訪問したのは約10年ぶり。遠藤釈雄町長の案内で町内の歴史文化施設や農場を視察し、今後も変わらぬ友情を育んでいくことを誓い合った。「面」は日本の「町」に当たり、林川面は7世紀後半にかけて栄えた百済国加林郡の中心だった。百済王室の子孫「百済王敬福(くだらのこにきしきょうふく)陸奥守」が749年、陸奥国小田郡(現涌谷町)で、日本で初めて金を産出した。これが縁で1991年に交流が始まり、2001年に林川面の経済団体「繁栄会」と町国際交流協会が姉妹提携協定を締結。13年3月には、日本の歴史教科書や領土問題、東日本大震災の影響を乗り越え、町と林川面の友好都市協定に至った。
「水仙ロード」見頃
大崎市古川宮沢地区の「水仙ロード」が見頃を迎え、道路沿いを彩る鮮やかな色のスイセンが通りかかるドライバーらの目を楽しませている。水仙ロードは、宮沢地区から東北自動車道長者原スマートインターチェンジ(IC)方面へ向かう市道宮沢高清水線で、全長約1・5キロ。2000年に当時の行政区長が発案し、地区民が球根を持ち寄り植栽。以来、市の依頼で年2回、除草も行っており、この時期はちょっとした観光スポットとなる。ことしは暖冬で平年より10日ほど早い3月17日ごろに開花し始めたが、下旬の寒気や降雪が影響し、見頃の時期は平年並みに落ち着いた。
幅広い分野の学習支援
涌谷町の新たな地域おこし協力隊に1日、兵庫県西宮市出身の丸井陽介さん(23)が着任した。同町では通算10人目の隊員で、町の教育環境改善などに向けて活動する。丸井さんは兵庫県立大国際商経学部卒。小中学生向け個別指導学習塾を運営する民間企業に就職し、赴任先の北海道寿都町の公設民営塾で教育支援に当たるうち、都市部と地方部の教育格差など教育環境を巡る現状に関心を抱いた。任期は1年間で、最長3年まで更新できる。不登校の子どもたちの支援や郊外の集会所を生かした学習指導のほか、スポーツや金融、性教育など幅広い分野の学習支援を目指す。
大崎圏域21年度総生産
県はこのほど、2021年度の市町村内総生産を発表した。新型コロナウイルスの影響による20年度の大幅な落ち込みからやや持ち直し、県内総生産は名目で1・8%と3年ぶりにプラス成長。一方で自動車産業が半導体不足で一時稼働停止に追い込まれた影響もあり、大崎圏域は4年連続でマイナス成長だった。
統合校の資料を次世代に
登米市迫町佐沼の登米市歴史博物館で、企画展「とびだせ学校資料!」が開かれている。旧柳津小と統合して昨年度で閉校になった旧横山小の資料などが展示されている。6月9日まで。少子化や施設の老朽化などで小学校の統廃合が進んでいるのに合わせ、各校で受け継がれてきた資料をどのように次世代に引き継ぐか考えてもらう狙い。1914(大正3)年に旧横山小が県から購入し、津山公民館に引き継がれた伊達政宗塑像や、昭和20年代に撮影されたとみられる旧横山小校舎の写真などが展示されている。
コメントをお書きください