2024/2/18


栽培から手掛けた「コゴタブルー」

 県立支援学校小牛田高等学園の生徒が手掛けた藍染め作品の展示会「コゴタブルー展」が、美里町近代文学館で開かれている。1年間の学習の集大成で、グラデーション豊かな作品が目を引いている。自己表現力を高める美術科の授業の一環。全生徒72人が昨春、前回の約1・5倍となる約700株の藍を校内の農園で栽培。収穫した藍の葉を水に漬け込んで色のもとを取り出し、石灰を加えてかき混ぜて染料を作った。作品作りでは大崎市田尻の藍染め作家、山下のぞみさん(55)を招いた。布を三角や四角に折り畳んで輪ゴムや割り箸で止め、染料にもみ込んでから広げると、止めた箇所に染料が染み込まず、幾何学模様が浮かんだ。展示会に並べたのは藍染め作品など約300点。布に置いた藍の葉をハンマーでたたいて染めた「たたき染め」や、3年生が自らの卒業式向けに制作した卒業証書ホルダー、縦約1・2メートル、幅約1・3メートルの布に無数の藍の葉をたたき染めし、巨木を表現した作品が並ぶ。

 

大崎市人口 前月比175人減少

 大崎市がまとめた2月1日現在の市内人口は12万3601人(男6万861人、女6万2740人)で、前月より175人減った。世帯数は5万2956世帯で同じく29世帯の減少。数字はいずれも外国人(世帯)含む。人口動態は、自然増減が出生68人(男28人、女40人)に対し死亡176人(男92人、女84人)で108人減。社会増減は転入162人に対し転出229人で67人減の転出超過。旧市町(7地域)別人口は多い順に古川7万6033人(前月比65人減)、鹿島台1万884人(同27人減)、田尻9646人(同24人減)、岩出山9425人(同14人減)、三本木7346人(同1人減)、松山5338人(同19人減)、鳴子温泉4929人(同25人減)と全地域で減少。

 

公立高出願状況 大崎地区平均0・79倍

 県教育委員会は16日、県内公立高校入試(3月)一次募集の出願状況をまとめ公表した。それによると、全日制課程の出願倍率は1倍ちょうどで、出願希望調査時(1月)と変わらず、2021年度の0・96倍に次いで過去2番目に低かった。大崎地区は0・79倍で、調査時および前年から0・02ポイント下落。遠田地区は0・68倍で、調査時から0・02ポイント、前年からは0・09㌽それぞれ上昇した。大崎地区(8校15学科)の最高は古川工土木情報科1・15倍。次いで同機械科1・06倍、古川黎明普通科1・04倍(併設中からの入学希望者含む)、古川工化学技術科1・03倍、古川普通科1・02倍と続いた。これら以外は1倍を割り込み、例年と同様、進学校と専門高の人気が高かった。

 

古川に複合型福祉施設

 さまざまな介護事業を展開するリツワ(本社・栗原市)は3月1日、大崎市古川稲葉に複合型福祉施設・事業所「ケアビレッジ大崎」をオープンする。重度認知症患者の受け入れ、在宅医療患者への訪問看護にも対応する。施設は木造2階建て、延べ床面積1731・96平方メートル。住宅型有料老人ホーム18床、認知症対応型グループホーム36床、看護小規模多機能型居宅介護9床を備える。全て個室で、広さは老人ホームが約12平方メートル、グループホームと居宅介護が約10平方メートル。全室に洗面台、エアコンを設置している。共同スペースには広々としたリビングダイニングをはじめ、キッチン、風呂、トイレを完備し、高齢者の自立的な生活を支援。寝たきりでも全身浴が可能な特殊浴槽もある。また訪問看護ステーションには看護師が24時間常駐する。