熱々の鍋料理に舌鼓
鍋グルメの祭典「うめぇがすと鍋まつり」が11日昼、加美町中新田地区の花楽小路商店街であり、通りを埋め尽くす来場者が熱々の料理に舌鼓を打った。芋煮、もつ鍋、はっと汁、牛肉たっぷりの「ベコ鍋」に、豆腐店謹製の「豆乳キムチ鍋」−。時折、小粒のあられが舞い落ちる寒空の下、飲食店や地元有志ら計24団体が自慢の大鍋を連ねた。全て1杯ワンコイン(500円)以内の手ごろな価格設定で、どの鍋の前にも大行列ができる盛況ぶり。午前11時の開始後、正午を待たず「完売」の札を掲げる団体が相次いだ。
300年前の「享保びな」展示
桃の節句を前に、300年前のひな人形を紹介した企画展が大崎市岩出山の史跡・名勝、旧有備館および庭園で開かれている。細密な造形ときらびやかな装飾や衣服が来館者の目を引いている。3月31日まで。ひな人形は、岩出山伊達家家臣の中嶋家が所蔵する「享保びな」で、能面のような白い面長の顔に切れ長の目、少し開いた口が特徴。男びな、女びな、五人ばやしのうち3体、右大臣、左大臣の計7体が現存。男びなの冠や女びなの扇は失われているものの本体はほぼ無傷で、衣装の発色も鮮やかに保たれている。
高校生が活性化策提案
高校生目線で地域活性化策を提案する「おおさきタウンミーティング」がこのほど、大崎市役所であり、流行に敏感なZ世代(15~29歳)ならではのアイデアが伊藤康志市長ら市関係者を驚かせた。「シティプロモーション」が題材で、市内8校の代表生徒42人が参加。班単位で世界農業遺産の豊かな自然と食材、鳴子温泉、JR陸羽東線など「みんなに教えたい大崎市の魅力」と具体的な情報発信の方法について知恵を出し合い、壇上で次々発表していった。「SNSで影響力を持つインフルエンサーを起用」「ゲームやアニメとコラボし〝聖地巡礼者〟を増やす」「外国人旅行客を巻き込んだ催し」など、今までありそうでなかった発表内容がずらり。「Z世代に魅力が伝わっていない」とし、若者を呼び込む「音楽フェスティバル」「お酒や温泉が楽しめる観光地巡り」の企画案も飛び出した。
能登待ちの避難所支援へ
加美町は13日、能登半島地震の被災地へ派遣する職員2人の出発式を開いた。21日までの間、石川県能登町で避難所運営を支える。同町職員の被災地派遣は2回目。出発式で、石山敬貴町長は「地震から約1カ月半。前回派遣時と状況が変わっているだろう。被災者の皆さんに寄り添った支援を」と激励。任に就く建設課の高橋侑也主査(36)は「少しでも力になれるよう頑張る」、ひと・しごと推進課の狩野佑弥主事(30)は「『心も明るく』という部分もお手伝いしたい」と決意を述べた。色麻町も同日、教育総務課の北舘清喜課長補佐(46)と建設水道課の黒木洋介技師(44)を被災地派遣した。21日まで能登町で避難所の支援業務に当たる。
弁当「千歳の松」好評
松山高家政科調理コースの2年生と総菜や弁当が人気のスーパー、全日食チェーン「マルフジ」(大崎市松山千石)がコラボレーションした弁当「千歳の松」がこのほど完成し、好評を博している。松山地域では旧町時代から、1人暮らし高齢者や高齢者世帯を対象に地元ボランティアが弁当を作ったり、配達したりする配食サービスを行ってきたが、昨年3月で終了。調理には長年、同校家政科の生徒も協力してきた。そこで、ボランティアと高校生のつながりの場を提供しようと、大崎市社会福祉協議会松山支所が企画した。企画を快諾した同校は、昨年夏にレシピ作りをスタート。同店の利用客は生徒たちの親世代が多いことから、「親世代に向けた弁当」をテーマに、生徒9人が考案した。生徒たちは実際に調理し、試食したレシピを同店に提供。同店は主菜や副菜はそのままに、少々アレンジを加えて販売を実現させた。完成した弁当は、五目炊き込みごはん、揚げないコロッケ、ササミの揚げ物、ホウレンソウとニンジンのだし巻き卵、野菜の塩炒め、リンゴきんとんの6品。
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