2024/1/31


相澤さん(元大崎市議会議長)の功績たたえる

 昨年秋の叙勲を受けた元大崎市議、相澤孝弘さん(72)=同市古川西荒井=の旭日小綬章受章祝賀会が20日、アインパルラ浦島であり、関係者らが相澤さんの地域発展への尽力と功績をたたえた。相澤さんは1995年の旧古川市議選で初当選。2022年まで7期27年務め、20~22年には第8代議長を担った。祝賀会には地元政財界から約250人が出席。冒頭、発起人代表の村田秀彦古川商工会議所会頭が「叙勲受章は発起人一同にとっても喜びであり誇り」と語り、市議勇退後の今も同会議所常議員として商工業活性化、人材育成に取り組む相澤さんの活躍ぶりを紹介した。昨年暮れに母愛子さん(享年97)を亡くしたばかりの相澤さん。謝辞では「能登半島地震、羽田空港での航空機事故もあり、つらい年明けになった」と目を潤ませる場面も。自らの前半生をしみじみ振り返り「一生懸命の精進で、ご厚情に報いたい」と力を込めた。

最高栄誉の緑十字金章

 元遠田地区交通安全協会長の金成久さん(89)=涌谷町小里=が17日付で、交通安全功労者に贈られる最高の栄誉に当たる交通栄誉章「緑十字金章」(交通安全功労者)を受章した。金成さんは涌谷自動車学校の教官として長年勤務。涌谷町交通安全指導隊副隊長なども務め、歩行者やドライバーの安全意識を啓発した。2009年に緑十字銅章、15年には緑十字銀章を受けた。県内で2023年度金章を受けたのは3人で、遠田署管内の受章は2年連続。伝達式が26日に同署で開かれ、富士正義署長が金成さんに表彰状、妻の千代子さんに感謝状を手渡した。

被災地「マンパワー不足」

 能登半島地震の被災地、石川県能登町へ災害支援のため派遣されていた大崎市職員2人が帰任し、25日、伊藤康志市長に現地の姿と活動内容を報告した。ともに税務課の藤木慶課長補佐(52)と佐藤璃久主事(24)で、各自治体からの派遣職員が拠点とする能登高第二体育館で寝起きしながら15~20日の6日間、罹災証明の判定材料となる家屋調査に取り組んだ。2人で調査した戸数は10地区計111戸にも及ぶ。報告では「断水で上下水道が使えず衛生状態悪化が懸念される」ことや「能登町職員は私たちの調査に同行後も、避難所運営や物資搬入に当たるなど働き詰め。マンパワーが絶対的に足りない」と目の当たりにした現状も説明。2人の調査結果は大半が一部損壊判定にとどまったが「雪が積もれば傾きや、倒壊の恐れもある」とし「復旧復興の見通しはまだ立たない。継続的な支援が必要」と訴えた。

 

稚児が矢射り天候占う

 矢を射り、当たった本数や箇所からことしの作況や天候を占う宮座式行事「御弓神事(おやぶさめ)」が28日、涌谷町の箟峯寺境内で行われた。ことしはほぼ全て命中したが、異常気象への注意が必要という。1000年余りの伝統がある「白山祭」(県指定無形民俗文化財)の一つ。ことしはうるう年にちなみ、12カ月分に1本を加えた13本の矢を用意した。射手の稚児を務めたのは小野利来也君(7)=美里町不動堂小1年=と伊勢蓮太君(6)=名取市ふたば幼稚園年長=。古式ゆかしく烏帽子と直垂をまとい、僧の手を借り、3㍍ほど先に置かれた直径1㍍ほどの「鬼」と記された的を目がけて矢を交互に放った。

 

児童生徒が支援金託す

 大崎市田尻地域の小中学校3校が25日、各校で集めた能登半島地震の被災地向け支援金合わせて13万2551円を市に託し、一日も早い復興を願った。田尻中(生徒数208人)は、10日から2週間ほどかけて生徒会役員が各教室と職員室で募金を呼び掛け、計5万3000円が集まった。沼部小(児童数218人)は、協力を呼び掛ける手紙を保護者に事前に渡し、計画委員の5、6年生9人が22、23日に各教室で計6万705円を集めた。大貫小(児童数83人)では23日、企画委員の5、6年生6人が昇降口で児童と教職員に呼び掛け、24日までに1万8846円が寄せられた。同日、田尻中と沼部小の代表生徒、児童計7人が市田尻総合支所を訪れ、宮野学支所長に支援金を手渡した。