2023/12/26


大しめ縄掛け替え

新型コロナウイルスの5類移行でかつての日常を少しずつ取り戻した2023年も残すところあとわずかとなり、大崎地方の神社は初詣客を迎える準備に追われている。大崎市古川中島町の園八坂神社では年内最後の日曜日となった24日、社殿や鳥居の大しめ縄が掛け替えられた。大しめ縄は、同神社氏子総代会のほか、稲葉東一、二、三各行政区の町内会組織「八坂クラブ」が製作、設置している。大みそかを控えての恒例行事だが、近年はスゲが取れる土地やこも編みの技術を持つ人が少なくなったという。ことしは、延べ約100人が同神社近くの氏子宅で1カ月間ほどかけ、本殿用(長さ約5㍍、重さ約100㌔)や大鳥居用(長さ約12㍍、重さ約80㌔)など計8本を作った。美里町中埣小から譲ってもらった学習田のわらを両手でより、スゲで編んだ「こも」で覆って「〆の子」を取り付けた。こうして完成したしめ縄はこの日、高所作業車を使って持ち上げ、慎重に取り付けていった。

 

子供が持ちつき体験

 大崎市古川竹ノ内・大江向親和会(安藤源哉会長)は23日、初の餅つき大会を同市古川稲葉大江向の集会所で開いた。地区民約40人が参加し、きねと臼でついた出来たての餅を味わった。本やメディアでしか伝統的な餅つきを知らない地区の子どもたちに体験してもらう目的。会員や地区の有志がもち米を蒸したり、餅以外の材料を下ごしらえしたりして準備に当たった。きねと臼は個人から借り受けた。集会所の軒先では、子どもたちが大人に見守られながら、専用の小さなきねを振りかぶって餅をついた。その後にあんこ餅や納豆餅、雑煮などにして味わった。市販の切り餅を焼いた磯辺巻きとの食べ比べもあり、つきたて餅を初めて食べたという児童は「軟らかくておいしい」と笑顔を見せ、お代わりを求めていた。

 

県内の本年産米収穫量

 東北農政局は20日、東北地方の2023年産米の作付面積や収穫量について市町村別にまとめ公表した。それによると、宮城県35市町村のうち作付面積と10㌃当たり収量、収穫量のいずれも最も高かったのは登米市だった。大崎、栗原両市を含む3市の作付面積と収穫量は県全域のほぼ半数を占め、米どころとしての存在感を示す形になった。

 

事件事故の早期解決へ

 事件や事故の早期解決を狙いに遠田署は21日、ドライブレコーダーの記録データを同署に提供してもらうことなどを定めた協定を運送事業社3社と結んだ。同署が同様の協定を結んだのは、管内のタクシー会社3社や新みやぎ農協などに続いて4例目。県内の他の警察署と比べても多く、提供されたデータが捜査に生かされた例もあったという。締結先は「アサヒフレッシュロジ古川センター」「(涌谷町一本柳)と「ヤマト運輸宮城主管支店」(仙台市泉区)、古川郵便局(大崎市古川)。レコーダーを搭載しているのは約300台で、事故や事件が起き、3社の車両が現場周辺で手掛かりとなる映像を撮影した場合、同署に提供する。

 

サンタ安全運転訴え

 年末年始の交通事故防止を呼び掛けるキャンペーンが22日、美里町のヨークベニマル小牛田店入り口で開かれた。翌日から多くの小中学校が冬休みに入るのを踏まえ、関係者がグッズやちらしを来店客に配り、安全運転や飲酒運転防止を呼び掛けた。遠田地区交通安全協会や遠田署、美里町から約30人が参加。クリスマスに合わせてサンタクロースの衣装をまとい、反射材のほか、早めのヘッドライト点灯などを訴えるちらし合わせて200セットを配布し、「安全運転でお願いします」「良いお年を」と声を掛けた。

 

親子で歌や演奏楽しむ

 大崎市松山、三本木、鹿島台地域の未就学児とその保護者を対象にした「親子わくわくクリスマス」が16日、鹿島台の鎌田記念ホールで開かれた。市社会福祉協議会主催の子育て支援事業で、約50人がクリスマスにちなんだ歌や演奏、ダンスで楽しいひとときを過ごした。出演したのは市内でピアノ講師をしている平澤美香さんと、エレクトーン講師の伊藤和絵さん。伊藤さんの伴奏で平澤さんが「おもちゃのチャチャチャ」「大きな栗の木の下で」「赤鼻のトナカイ」「あわてんぼうのサンタクロース」といった童謡やクリスマスソングを歌ったほか、ピアノとエレクトーンで「きらきら星」やアニメソングなども演奏した。最後に、サンタクロースに扮した職員3人が登場。一人一人にプレゼントを手渡すと、子どもたちは笑顔で受け取っていた。

 

みどり認定第1号に4社

 県は18日、環境負荷低減に取り組む農林漁業者を認定する「みどり認定」で、栗原市や大郷町などの農業生産法人4社を初めて認定した。認定されたのは「宮城白鳥農場」(栗原市志波姫八樟)、「ライスサービスたかはし」(同市一迫柳目)、大郷グリーンファーマーズ(大郷町粕川)、デ・リーフデ北上(石巻市北上町)の4社。県庁で開かれた認定証授与式で、県農政部の橋本和博部長から認定証を受け取った。

 

時疾風は東十両6枚目

 日本相撲協会は25日、大相撲初場所(来年1月14~28日、両国国技館)の番付を発表した。11月の九州場所で8勝7敗とし、3場所連続で勝ち越した栗原市瀬峰出身の時疾風(27)=栗駒中−小牛田農林高−東京農大、時津風部屋=は自身最高位の東十両6枚目に付けた。成績次第では入幕の可能性もある。同市金成出身の安大翔(18)=栗駒中−三本木農業高、安治川部屋=は九州場所三段目で5勝2敗と勝ち越し、初場所では東幕下57枚目に昇進。序ノ口デビューから4場所で幕下までこぎ着けた。

 

飲酒運転など根絶誓う

 ミヤコーバス築館営業所は18日、飲酒運転と禁止薬物使用根絶を誓う所員28人全員の署名簿を築館署に提出し、交通事業者としてドライバーの模範となることを誓った。橋浩知所長、鈴木久志主任運行管理者が築館署を訪問。バス運転手だけでなく、幼稚園バスに同乗する保安要員、清掃員も含め全員が署名、押印した名簿を森篤志署長に手渡した。同営業所は毎年、春の交通安全運動と年末年始の特別警戒に合わせて署名簿を提出し、意識の高揚を図っている。毎朝のアルコールチェックのほか、薬物乱用防止を啓発する資料を配るなど教育に努めている。