寒さの中 僧侶が托鉢
大崎地方にある曹洞宗寺院の若手僧侶でつくる「県曹洞宗第9教区青年会」は22日、大崎市三本木の商店街などで「歳末助け合い托鉢」を行った。かさをかぶり黒い法衣を身にまとった青年僧14人が住宅街などを行脚し、市民らから浄財を募った。同青年会は大崎市古川南部と旧志田郡、美里町の25寺院の若手僧侶が所属。托鉢は、釈迦が悟りを開いたとされる12月8日の成道会前後に毎年欠かさず行っている。この日は晴れたものの折からの寒波で日中も気温があまり上がらず、身を刺すように冷たい風が吹く天気に。僧たちは檀家らに見守られながら慈眼寺を出発し、読経しながら住宅地や商店街、道の駅三本木など約5キロの行程を歩き、手に持った鉢や首にかけた餉箱に浄財を受け取った。
運転免許を自主返納
鳴子署と玉造地区交通安全協会は15日、運転免許を自主返納した大崎市岩出山のお年寄り2人に「運転免許からの卒業証書」を授与し、長年の安全運転をたたえた。管内(大崎市岩出山、鳴子温泉地域)在住者を対象に、2018年に始めた取り組み。今回、自主返納したのは草刈孝吉さん(96)と佐々木芳雄さん(86)。この日は同署の阿部英昭署長と鈴木崇文交通課長、同協会の髙橋敏会長が2人の自宅を訪れ、卒業証書を手渡した。このうち、浴槽設備の店を営んでいた草刈さんは33歳でオートバイ、38歳で自動車に乗り始め約65年間、無事故で過ごした。「車は仕事に欠かせなかった。もう少し乗っていたかった」というが、家族に説得されてことし返納。現在は古川に住む子どもたちの送迎で、病院や買い物へ行っているという。
涌谷町 交通死亡事故ゼロ4年
涌谷町で直近4年間にわたり交通死亡事故が起きなかったとして県は22日、知事褒状を同町に贈り、事故防止に向けた官民挙げての取り組みをたたえた。同町における今回の達成は、記録が残る中で過去最長という。これまでで最も長い記録は2011年2月から14年9月までの1293日間だった。伝達式が町役場で開かれた。県地域交通政策課の鹿間敬志副参事が遠藤釈雄町長に褒状を手渡し、「記録達成は、町や関係機関が日頃から交通安全活動に取り組んでいる成果。今後も安全意識の啓発に一層努めてほしい」と称賛、激励した。
橋本店 大崎営業所を新築
仙台市の土木、建築「橋本店」は、大崎営業所を大崎市古川七日町の現在地敷地内に新築した。建物は木造平屋で、床面積137平方メートル。事務所の一部は綜合警備保障へ賃貸する。橋本店は大崎市と災害時の支援協定を結んでおり、土のうやブルーシートなどを備蓄する緊急資材倉庫も設けた。19日の開所式では佐々木宏明会長など同社関係者、綜合警備保障の関係者らが出席して神事を行い、事業の繁栄を祈願。佐々木会長は「(同社が請け負った七日町地区の再開発や市役所新庁舎建設)事業が一段落したタイミングでの建設となった。地元に寄り添う企業として、生まれ変わった七日町地区の安全、安心を守る拠点ともしたい」と語った。
7メートルの巨大カナヘビも
大崎市古川北稲葉にある「バオバブ保育園」の作品展が22日から、市民ギャラリー・緒絶の館で開かれており、園児たちが手掛けた絵画や造形作品が会場を彩っている。25日まで。同園は社会福祉法人くじらが運営する認可保育園で、2016年に開園。保育士が定めた目標や狙いの中で子どもの主体性を重視した保育を実践しており、作品作りは「表現」活動の一環。作品展は開園時から年に1回、市内の施設や園内で行っていて、同館での開催は2回目。会場には、0~5歳児合わせて88人が制作した作品を展示。このうち4~5歳クラスは、夏のキャンプや海遊びなど実体験をもとにした工作を披露。長さ7メートル近くある巨大カナヘビやクジラ、たくさんの友達が乗った船のほか、大きなケーキやマシュマロの木など、子どもたちの夢や自由な発想を形にした作品がずらり。
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