「福祉の心」作文、ポスター、川柳に
大崎市社会福祉協議会が、「おおさき福祉の心コンクール」として市内の小中学生から募集した作文、ポスター、川柳の表彰式が11月30日、市図書館で行われた。コンクールは、作品制作を通して福祉やボランティア活動への関心を高めることで、子どもたちに思いやりや支え合いの心を育んでもらおうと、毎年行っている。今回は7月1日から9月8日まで作品を募集した結果、合わせて726点の応募があった。最終選考会はこのほど、古川保健福祉プラザで、市社協の早坂義教常務理事兼事務局長はじめ、大崎市の社会福祉課や教育委員会、ボランティア連絡協議会、民生委員児童委員協議会などの代表8人で実施。計9部門について、それぞれ最優秀賞、優秀賞、優良賞を選んだ。
好評〝講師の見本市〟
女性講師集団「パワフルウーマン」のリレーセミナーが11月29日、大崎生涯学習センター・パレットおおさきで開かれた。講師陣によるミニセミナーや講座体験が行われ、県内各地の公共団体職員などが講師陣と触れ合った。同団体はことしで設立10年目を迎え、現在19人が在籍。美や健康、食、アート、カルチャーといった分野の講座やワークショップを県内外の公共団体や一般企業などに提供しており、依頼は年々増加。コロナ禍ではいち早くオンラインやプレゼンテーション用機器を取り入れ、依頼数の大幅な減少を防いだ。リレーセミナーは〝講師の見本市〟で、講師と接したり、講座の企画運営に役立ててもらったりするのが狙い。中には、市町のバスで訪れる職員らもいるなど人気企画となっている。
優しい音色響く
大崎市のオカリナサークル「オカリナ綺羅っと」の演奏会が11月29日、市図書館多目的ホールで開かれた。オカリナの優しい音色が会場に響き、約50人の聴衆を和ませた。同サークルは2015年、オカリナ体験会を経て設立。現在、古川と松山地域の公民館で月2回、練習に励んでいる。演奏会のテーマは「なんちゃってスペースシャトル『綺羅っと号』で行くオカリナ宇宙の旅」。なんちゃってシリーズは、21年の日本一周、翌年の世界一周に続く3部作。今回で完結とし、江戸や幕末、昭和など各時代を宇宙船で巡るストーリー仕立てとなっている。
自然災害などへ備え
大崎市古川の福浦親和会は11月26日、福浦集会所で防災研修会を開き、専門家の講話を聞いたり段ボールベッドの組み立てを体験したりして災害に備える意識を高めた。同会は福浦地区の一区、二区、三区で組織。研修会は、近年、地震や大雨による洪水、土砂崩れなどの災害が頻発していることを受けて開催。3行政区の自主防災組織から約50人が参加した。NPO法人防災士会みやぎの阿部馨さんによる「自然災害対策について」と題した講話を聞いた後、段ボールベッドの組み立て、簡易テントの設営を体験した。
「終活は元気な今から」
大崎市古川の葬祭業、北川は11月29日、コロナ禍以来4年ぶりとなる会館見聞会を古川北町のハートホール溪雲で開いた。同社は2019年まで見聞会を年4回開き、専門家を招いて人生の終盤に直面する悩み事を解決する講演を行っていた。この日の再開は同ホールの内装や制服のリニューアルに合わせたもので、オフィス笑み(同市鹿島台)代表で終活カウンセラーの高島恵美子さんが、24年4月から義務化される相続登記などについて講演した。高島さんは「終活は自分の終焉を見つめ、今をより良く自分らしく生きるための活動」と紹介。その上で「介護が必要になったら誰に、どこで面倒を見てもらうのか、最期は自宅と施設のどちらで過ごすのか。そうしたことを元気に動ける今のうちに自分と家族で確かめ合い、納得のいく方法を決めておくのが大切」と語った。
伝統 年長者から若手へ
国指定重要無形民俗文化財「小迫の延年」(毎年4月第一日曜)を受け継ぐ栗原市金成小迫地区で11月26日、祭りが行われる白山神社などに奉納するしめ縄作りが行われた。住民約20人が集まり、わら一本一本に魂を込めて7本のしめ縄を編み上げた。年の瀬に掲げることにしている。例年この時期に行われている小迫地区の風物詩。わらを柔らかくするため木づちでたたき、太い束を3本作ると、掛け声に合わせ5、6人で力いっぱい寄り合わせた。大きさは掲げる場所によって異なり、神社入り口の大鳥居に飾るものは長さ約5~7メートル、太さ60センチほどある。
「地域づくりの一助に」
社会福祉功労者表彰式(栗原市社会福祉協議会主催)が11月24日、一迫ふれあいホールで開かれ、福祉に貢献した131人に千田邦雄会長が表彰状や感謝状を贈呈した。被表彰者を代表し、藤村まき子さんは「地元で大火が発生した際、助け合う姿に地域の底力を感じた。地域づくりの一助となるよう今後も努力したい」と述べた。
「高清水城跡の活用を」
高清水歴史探訪講演会「政宗公時代の高清水のお殿様」(高清水地区コミュニティ推進協議会主催)が11月25日、栗原市高清水総合支所ホールで開かれた。みちのく伊達政宗歴史館(松島町)の館長、佐藤久一郎さんが講演したほか、高清水在住で歴史や文化財に詳しい兵藤博行さんと対談した。佐藤さんは、大崎氏の一族で高清水城を築いたとされる高泉氏、伊達政宗の岩出山転封後に涌谷とともに高清水を所領した亘理氏、亘理氏の佐沼転封で宮崎城から移った石母田氏などについて解説。香の前(茂庭宗根の母)と政宗の関係や、高清水に現存する寺が香の前の菩提寺ではとの推測に触れ「高清水は交通の要所。歴史には地域づくりの種が詰まっている。高清水城跡を有効に使ってほしい」と述べた。