2023/11/29


「黒板アート」最優秀賞

 中高生が学校にある黒板とチョークを使って絵画を描く「黒板アート甲子園2023」(日学主催)で、古川黎明高の美術・陶芸部3年生6人が動画の部で最優秀賞に輝いた。同校の最高賞受賞は3年連続の快挙。同部はこのほか、同じ部門で優秀賞も受賞した。最優秀賞受賞作「乳世界」は、給食のご飯に合わず食缶に捨てられる牛乳の怒りと悲しみを描いた。頭部が紙パックの牛乳人間が頭をもたげると海や周辺に牛乳が注ぎ込まれていくというもので、描き始めから完成まで1分18秒の動画に仕上げた。審査員からは「一遍の動画として計算し尽くされた構成が素晴らしい」と評価された。作品はことし4月、約20時間かけて制作。三浦凛前部長は「多くの人に見てもらうことで給食の牛乳問題を考えてもらえたら」と喜ぶ。

生徒の熱い思いで商品化

 加美農高生が収穫した「だて正夢」の米粉とリンゴが原料の菓子「加美農生の米粉と林檎のパウンドケーキ」が、大崎市古川柏崎、寒梅酒造の洋菓子店「おやつ工房ハルリッカ」で期間限定で販売されている。両者のコラボ商品は初めてで、新たなコメの食べ方の提案にもなりそうだ。学校側から、寒梅酒造5代目蔵元でハルリッカオーナー岩﨑真奈さん(39)に協力を依頼。岩﨑さんも、地元の恵みを取り入れた「こころに春を呼ぶおやつ」に通じる点を感じ、レシピの考案を買って出た。猛暑の中、夏休みも田んぼに通ってコメを育てた農業科3年鈴木衣織さん(17)は「シナモンの香りとリンゴがぴったり。すごくおいしい」と満面の笑み。岩﨑さんも「生徒の思いが熱かった。ほかの野菜や果物でも考案してみたい」と目を輝かせる。

職場ぐるみで事故防止

 古川署管内の優秀安全運転事業所表彰伝達式が24日、同署であり、職場ぐるみで事故防止に取り組んだ3事業所の成果をたたえた。表彰は県警や自動車安全運転センターが主催して実施。同センターが発行する運転記録証明書(SDカード)を活用し、従業員の事故、違反の割合などでプラチナ、金賞、銀賞、銅賞のランクに分け表彰している。今回の表彰は5月1日から8月31日までの期間が対象で、東洋ワークセキュリティ宮城支店大崎営業所(大崎市古川)に金賞、一ノ蔵(同市松山)に銀賞、ホンダカーズ宮城中央古川江合店(同市古川)に銅賞がそれぞれ贈られた。

 

刺さない“はり”体験

 東洋医学を身近に感じてもらうイベント「はりきゅう・マッサージフェスティバルInおおさき」が26日、大崎市図書館で開かれた。訪れた人はプロによる無料施術を体験し、効果を実感していた。欧米で注目を集めているはり、きゅう、マッサージのイメージアップを図ろうと、県北鍼灸マッサージ師会が昨年から主催している。ことしも同会の会員が講演や講座を行った。昨年も人気だった無料体験コーナーでは、約50人がそれぞれの症状に合わせてはり、マッサージを1人15分間受けた。はりを体に刺さず、金属製の道具で皮膚を優しくなでたり押したりして自律神経を整える「小児はり」を体験した石巻市釜小2年の小野寺悠君(8)は「くすぐったくて気持ちいい」と笑顔。

 

現場実習の体験発表

 古川工業高建築科2年生の「産業現場実習」体験発表会が21日、同校で行われた。38人の生徒たちは、現場で学んだ成果の発表を通し、進路や社会に対する意識を高めた。同実習は、進路選択に役立ててもらったり、地域産業に貢献できる人材を育成したりすることが目的。同科卒業生でつくる「古工建友会」の協力で実施しており、19回目となる今回は10月10~13日、大崎地域の15事業所と大崎市役所で実施した。生徒たちは、作成した資料をもとにグループで発表。建物解体・改修工事や内装工事作業の見学、測量、品質技術や設計積算の実習などを踏まえ、机上の学習が産業現場でどのように活用されているかを紹介した。また、「仕事に責任を持つ」「社会人としても、建物をつくるにしても、基礎、基本が大切」「仕事は準備が肝心。段取り八部」など現場で感じた仕事に対する心構えも発表。どのグループも有意義な実習だったと報告した。

 

思い思いに生地成形

 大崎市古川石森、ほなみの杜こども園で15日、年長児を対象にしたパン作り体験教室が開かれた。この日を心待ちにしていた子どもたちは生地を自由に成形し、焼き上げたパンを昼食に味わった。全ての親子にパン作り体験をと、全国約300人の講師が無料で教室を開く「日々のパン」の一環。生きる力を育む幼少期の食体験を重要視している同園が、大崎市内で一番先に依頼の手を挙げた。香ばしい匂いが教室中に広がり、動物や自分の顔を模したパンが焼き上がると、子どもたちから歓声が上がった。

 

栗原に合唱団発足

 学校や世代を超えて合唱に取り組む「くりはらどりぃむ合唱団」がこのほど、発足した。小学校のときはコロナ禍で、中学校でも合唱部がなく人前で歌う機会に恵まれなかった中学生4人の熱意が実現。今後はクリスマスイベントなどにも出場する予定で、さらに仲間を増やしながら好きな合唱の道を切り開く。発足のきっかけとなったのは、いずれも若柳小で合唱部に在籍した畑遥陽さん(12)、小島凜來さん(12)、千葉ののはさん(13)=いずれも若柳中1年=と鈴木永遠さん(13)=古川学園中1年=。小学校ではコロナ禍でコンクールなどに出られないまま卒業した。転機となったのは、ことし9月に同会館で開かれた、まちの音楽会「岩崎宏美・岩崎良美ふれあいコンサート」。共演する市民合唱団の一員となり、仲間とともに歌う楽しさを再確認した。

 

登米防火ポスター

 登米市防火ポスターコンクール(市消防本部主催)の表彰式が11日、同市南方町のイオンタウン佐沼で開かれた。最優秀賞に当たる登米市消防長賞に選ばれた石越小4年、酒井彩葉さんと津山中3年、佐々木日向さんらに表彰状が贈られた。市内小中学生の火災予防への関心を高めるとともに、市民への防火意識の普及啓発を図ることを目的に毎年開いている。本年度は26校(小学校18、中学校8)から227点の応募があり、小学校、中学校から登米市消防長賞を各1点、さらに優秀賞10点、努力賞15点を選んだ。