環境保全 楽しく学ぶ
環境保全について楽しみながら学ぶ「おおさき環境フェア」(実行委員会、大崎市主催)が18日、市鎌田記念ホールで開かれた。市内各団体が、環境保護の取り組みを紹介し、共同参画を来場者に呼び掛けた。約20団体が写真や浄化槽、手回し発電機などの展示を通じ、ラムサール条約湿地や森林の保全、水質改善、リサイクルの大切さを訴えた。このうち地元のシナイモツゴ郷の会は、再発見からことし30年を迎える絶滅危惧種シナイモツゴのほか、ゼニタナゴやコシアキトンボなどを生態展示。独自に開発した「アメリカザリガニ連続捕獲装置」なども並べた。
消防士になる夢〝実現〟
「おおさき古川まつり」(8月3、4日)で行われた「願いが叶う短冊ロード」で、将来の夢を「消防士」と書いた子どもたちが12日、古川消防署に招かれ放水などを体験、夢の〝実現〟を喜んだ。「短冊ロード」は、大崎市地域交流センター・あすもに設置。保育園児や幼稚園児、小学生合わせて1464人が願い事を書いた短冊を飾った。企画した大崎市古川イベント研究会は、子どもたちの夢の実現を後押ししようと、短冊に書かれた中から「消防士」と書いた12人全員を招待。このうち11人の子どもと家族合計約50人が古川消防署を訪れた。子どもたちは消防署職員の案内で消防車両を見学。救急車に装備されている機器を見たり、運転席に乗せてもらったりした。さらに、はしご車のバケットに乗せてもらい、子ども用の消防服を着て放水も体験し、消防士になった気分を味わった。
新旧4品種を食べ比べ
県内産米の味の違いや歴史を知る講座が8日、米どころ大崎市の沼部小(児童数217人)で開かれた。約100年前から現代にかけての主力品種を5年生約30人が食べ比べ、品種改良の苦労などを学んだ。県産食材の理解を深める狙い。主力品種のひとめぼれとササニシキ、次世代ブランド米とうたわれるだて正夢のほか、ひとめぼれやササニシキの祖で、昭和初期にかけ全国で栽培され三大品種の一角を占めた「愛国」の4品種が用意された。児童たちは、品種別に器に盛られたコメに鼻を近づけたり一口ずつ食べたりして、香りや味の違いに触れた。新品種開発の経緯や苦労、銘柄別の生産状況についての講話もあり、県みやぎ米推進課生産販売班の増岡直史班長は「沼部地域のプール2杯分の田んぼで10人が1年間食べる量のコメを栽培している」と述べた。
「指導者の成長不可欠」
古川商工会議所の公開講演会が10日、大崎市古川のグランド平成で開かれ、古川学園高女子バレーボール部の岡崎典生監督(54)がチーム(組織)づくりと生徒とのコミュニケーション方法などをテーマに語った。講演では、チームづくりについて「日本人の持つ同一性は良いことだが、グローバルな世界では通用しない。自分を成長させるためには遠慮ではなく謙虚であること。一人になる覚悟を持たないと個性は光らない」と強調。その上で「1%優秀な人がいるだけで組織は変わる。そういった人材を認めることが真の多様性。いじめもなくなるだろう」と語った。また、指導者の姿勢としては「指導者自身の日々の成長なくして、どうして子どもを成長させられるのか。指導者自身が自分の殻を破ってつくり直すという本気の姿勢を見せると、子どもたちもそれを見て努力する。良い先生とは一緒に自分を成長させられる人」と話した。
花山の民宿 東大生がリニューアル
東京大の学生8人が泊まり込みでリニューアル作業をしていた栗原市花山の民宿「あずきばた」が17日、同市花山草木沢小豆畑の現地で披露された。キャスター付きで移動できる五右衛門風呂やいろりテーブル、サウナなどを新たに備えた。運営する地域づくり団体、はなやまネットワークは、花山と他地域の交流などに役立てたい考え。築約40年の民家を活用した民宿の価値を高め、関係人口を創出する「『憩いのアイコン』をつくるDIYプロジェクト」として6月ごろ始動。同大OBの地域おこし協力隊海山裕太さん(27)を通じ、工学系研究科建築学専攻林憲吾研究室の学生らが9月16~18日、10月24~26日、11月11~17日に3度の合宿を行い、あずきばたの活用に向けアイデアを出し合ったほか、花山の民家に眠っている家具や建築資材などの提供を呼び掛け、自ら改装した。
強い向かい風にも負けず
一迫商業高のロードレース大会が11日、栗原市一迫の学校周辺の特設コースで行われた。男子14キロ、女子10キロを走る、30年以上続く伝統行事。生徒たちは強く冷たい風に苦しみながらも、沿道で待つ保護者や地域住民の声援を力に変え、全力で駆け抜けた。学校を出発し、男子は旧金田小の付近で、女子はその少し手前で折り返す。全員にバーコードを交付し、ゴール時にスキャンして記録を管理。保護者の支援で給水ポイントを設け、警察や交通指導隊の協力も得てコロナ禍も継続してきた。
「三陸道で安全運転を」
登米市東和町の道の駅三滝堂でこのほど、秋の交通安全キャンペーン「サンライズ作戦」が行われた。沿岸ブロック6警察署(登米、石巻、気仙沼、佐沼、河北、南三陸)と各地区の交通安全関係団体などから約90人が参加。大崎市田尻出身の仙台放送アナウンサー、千坂紗雪さんが一日警察署長を務め、ドライバー一人一人に安全運転を呼び掛けた。三陸道、道の駅三滝堂いずれにも入っている「三(さん)」の文字に合わせ、太陽が昇るように交通事故のない明るい未来を祈念する意味が込められている。千坂さんらは、登米産のササニシキの新米やワカメ、交通安全を呼び掛ける啓発ちらしなどのセットをドライバーに配りながら、交通ルールの厳守や交通安全を呼び掛けた。