加美町20周年迎える
加美町の合併20周年記念式典および表彰式が3日、町小野田文化会館で開かれた。町の歴史を振り返り新たな発展を誓うとともに、町の発展に貢献した功労、善行で25個人・団体に表彰状を贈った。加美町は「平成の大合併」県内第1号として旧中新田、旧小野田、旧宮崎3町が合併して2003年4月に発足した。式典には町内の関係者や近隣の首長ら200人ほどが出席。石山敬貴町長は「3町合併に尽力した先人に改めてお礼を申し上げたい。町民と手を携え、働く場の創出、子育て支援・学力向上、福祉政策の充実を目指す」と式辞を述べた後、新たな礼遇者、叙勲受章者、功労表彰者らに表彰状などを手渡した。
不動堂小で脱穀体験
美里町不動堂小の5年生75人が2日、同校で昔ながらの農具を使って稲の脱穀を体験し、農作業の苦労や農業技術の進歩を肌で感じた。脱穀したのは、5年生が5月に近くの田んぼ10㌃に植えたササニシキ。10月に刈り取り、くい掛けした。この日は、町郷土資料館に収蔵されている足踏み脱穀機と千歯こき、唐箕を使用。もみを取り除く原理や使い方について町職員らの説明を聞いた後、千歯こきの5~6倍の作業能率がある足踏み脱穀機に触れ、技術革新を学んだ。
新庁舎「矢越」に建設
長く棚上げ状態の加美町役場新庁舎建設位置問題を巡り、石山敬貴町長は6日の町政懇談会で、2候補地のうち「矢越」地区に建設する方針を示した。もう一方の「西田」地区案を掲げた前町長時代から方針転換。公の場で意思表明するのは8月の就任後、初めて。懇談会の冒頭、老朽化が進む現庁舎の状況と、2010年に条例で定めた「矢越」案を前町長がほごにしようとして議会と対立し、暗礁に乗り上げた経緯を説明し「課題解決が先送りになり迷惑をかけた」と陳謝。財源と見込む合併特例債の発行期限から逆算して急ぎ事業計画立案が必要なことと、条例が本来尊重されるべきことを根拠に「『矢越』案で新庁舎建設計画を打ち出していく」と述べた。
ニュースポーツで交流
「第14回大崎市障がい者ふれあいレクレーション大会」が10月31日、4年ぶりに市古川農村環境改善センターで開かれた。参加者とボランティアスタッフら約120人がニュースポーツで交流した。市内の障害者が一堂に会し、健康増進やコミュニケーションを図ろうと、市障がい者福祉協会が主催しているイベント。市社会福祉協議会や市ボランティア連絡協議会などが協力した。競技は旧1市6町の地域対抗戦。輪投げやペタンク、フライングディスクといったニュースポーツ4競技で優勝を争った。このうち輪投げは各地域5人でチームをつくり、一人5本の輪を2回ずつ的棒に向かって投げ、得点を競った。仲間が見事に的棒に輪を入れると、チーム全員で拍手して喜び合っていた。
「医者を地域で育てて」
終末期医療や在宅医療に関わる国内の医師らが集う「第30回日本ホスピス・在宅ケア研究会全国大会in仙台」(同研究会主催)が10月28、29の両日、仙台市青葉区の戦災復興記念館で開かれた。大会実行委員長を務めた穂波の郷クリニック(大崎市古川穂波)の三浦正悦院長が、自身が取り組んでいる「コミュニティ緩和ケア」について語った。県内で在宅医療に当たった医師3人について語る特別シンポジウム(28日)に、三浦院長は当事者の1人として登壇。在宅医療の道に進んだ経緯を語り、地域ボランティアやリハビリの専門家らとともにチームを組んで患者を支えるコミュニティ緩和ケアや、取り組みに大きな影響を与えた患者について紹介した。
「伊達な音楽祭」にぎわう
大崎市岩出山の感覚ミュージアム中庭で10月29日、「伊達な音楽祭」(実行委主催)が開かれた。フリースクールに通う児童生徒たちも会場の準備、雑貨の製作と販売、ステージの司会などで活躍し、多くの家族連れらでにぎわった。音楽を通した多世代の交流の場や、フリースクールに通う児童生徒たちに多様な学びの場を提供しようと、岩出山のフリースクール「フリースペース道」とNPO法人オープンハート・あったかが共催。実行委によると、同ミュージアムでの音楽イベントは13年ぶりという。円形の中庭に設置された特設ステージでは、アコースティックギター奏者やアカペラ歌手、ジャズバンド、岩出山武将隊伊達者など7グループ、個人がパフォーマンスを繰り広げた。
犬猫との暮らし考える
身近なペットである犬や猫との暮らし方について考える「いぬねこ十一番地」(同実行委主催)が10月29日、大崎市古川の吉野作造記念館で開かれた。保護犬猫の譲渡会や飼い方相談も行われ、大勢の人でにぎわった。昨年10月に始まったイベント。3回目の今回は、飲食や犬猫にちなんだ物販ブース約20店が並んだほか、警察犬訓練の実演、マイクロチップの紹介、愛犬、愛猫との写真撮影なども行われた。譲渡会は県大崎保健所と、県内で里親探しを行っている団体「バトンタッチ」が実施。譲渡を希望する人たちが集まり、飼育を検討している親子連れらに保護犬猫の性格やトライアル制度などについて説明した。
実りの秋 喜び合う
4年ぶりとなる収穫祭「おんべこ産業まつり」が10月28日、美里町トレーニングセンターで開かれた。旬の農産物が多数並び、生産者、来場者がともに実りの秋の喜びを分かち合った。新みやぎ農協と遠田商工会、町が20年近く共催している恒例行事。同農協によると、ことしは猛暑と雨不足で本年産米への影響が懸念されたが、同24日現在、1等米比率は管内全体で9割を超えた。目玉の地場産牛肉の焼き肉試食会に50人余りが列を成した。
大衡の半導体市場 プロジェクトチーム発足へ
台湾の半導体大手PSMCと日本の金融大手SBIホールディングスが大衡村の第二仙台北部中核工業団地に整備する半導体工場について、村井嘉浩知事は6日、受け入れのためのプロジェクトチームを今月中に発足させる方針を示した。かつてセントラル自動車(現・トヨタ自動車東日本)を誘致した時と同様に、台湾などから受け入れる技術者の住まいや教育などの環境整備に当たる。