2025/11/23


大崎の冬空彩る熱気球

 世界農業遺産「大崎耕土」の上空を熱気球が彩る「第38回大崎バルーンフェスティバル」(実行委員会主催)が22日、大崎市岩出山の江合川河川公園で始まった。全国から集まった機体が次々と晴れた冬空に飛び立ち、西風に乗って悠々とフライトした。23日まで。バルーンフェスティバルは、旧岩出山町時代の1986年に始まった。この時期の岩出山地域は天気が比較的穏やかで安定した西風が吹くなど、最適な飛行条件がそろう。東北地方最大の熱気球イベントとして親しまれ、ことしは北海道から熊本県までの愛好家と学生合わせて30機がエントリーした。

大崎地方の魅力捉える

 大崎フォトクラブ(遊佐博夫会長)の第28回写真展が21日から、大崎市民ギャラリー・緒絶の館で開かれている。会員15人がこの1年間に撮りためた、大崎地方の魅力たっぷりの写真59点が飾られている。25日まで。「大崎地方を撮影した作品だけ」が展示会のルールで、東北輓馬競技大会(涌谷町)、こけし供養祭(大崎市鳴子温泉)、バルーンフェスティバル(同市岩出山)、コスモス祭り(同市松山)といった祭りを中心に、夜景や神社の参拝風景も並ぶ。どの作品も異なる季節や時間帯で変化する表情、息をのむような美しさを捉えている。

 

障スポ5種目で入賞

 「全国障害者スポーツ大会」(10月25~27日、滋賀県)陸上競技の部で、県立支援学校小牛田高等学園3年の佐々木來玲愛さん(18) と鈴木浩紅さん(17)が5種目で入賞した。このうち佐々木さんは2種目で優勝した。同大会は、水泳やアーチェリー、卓球など個人、団体合わせて14競技で都道府県代表が日本一を競った。3年連続出場の佐々木さんは、100㍍と4×100㍍リレーで1位に輝いたほか、走り幅跳びで3位に食い込んだ。昨年に続く出場となった鈴木さんは、800㍍と1500㍍で5位に入り、このうち1500㍍は自己新記録での入賞となった。

 

ささにしきクラブ優勝

 大崎市を拠点にしている9人制男子バレーボールクラブチーム「ささにしきクラブ」は、8~9日に岩手県一関市で行われた東北クラブバレーボール選手権大会(みちのくカップ)9人制男子部門で12年ぶりに優勝した。同クラブは1982年、古川市役所チームと古川クラブにより、全日本総合選手権出場を目指す強化チームとして発足。88年から2008年まで、全日本クラブカップ選手権大会に県代表として出場する黄金時代を築いた。現在は古川工業高出身など、20~40代のバレーボール経験者が練習に励んでいる。みちのくカップでは13年に初優勝を果たした。しかし、それ以降は4度の準優勝が最高で、おととし、昨年はメンバー不足で出場できなかった。ことしは新たに20代の新メンバーが3人加わって11人となり、3年ぶりに挑戦。

 

朝ついた餅 首都圏へ

 餅や菓子製造、販売の「もちべえ」(大崎市古川、佐々木傳兵衛代表取締役)は、新幹線を活用した荷物輸送サービス「はこビュン」を利用し、朝ついた餅などを首都圏に発送し販売している。ことしに入り出荷数が増え週1回程度、定期的に出荷するまでになり、新たな販路拡大につながる手段として期待を高めている。新幹線を使った首都圏への出荷は、同サービスが本格的に始まった2021年から、注文に応じスポット的に行っていたが、ことしに入り引き合いが増えたという。餅、団子は粉を使って作ることも多いが、同社は全て地元産のコメをついて製造している。首都圏には、ずんだ餅や栗団子などを出荷。小牛田工場から製品を仙台駅に持ち込み、午前9時から10時ごろの新幹線に乗せて東京都内などに運んでいる。

 

歯と口の健康づくり

 美里町北浦小(佐藤浩人校長、児童数95人)は、県教委の指定を受け「生きる力を育む歯・口の健康づくり推進事業」に取り組んでいる。14日に校内で公開研究会を開き、7カ月間の取り組みについて町内外の小中学校教諭に紹介した。指定期間は本年度から2年間で、望ましい生活習慣づくりに向けて研究を進めている。これまでに▽「全国小学生歯みがき大会」への参加▽専門家による歯磨き指導▽標語・イラストの募集▽保護者に向けた講話−などに取り組んだ。この日は1、6年生の授業を公開。1年生13人はリンゴ一切れとプリンを食べ比べ、一口ごとにかむ回数の違いを確かめた。細倉智恵教諭と宮本砂由理栄養教諭が理想的な「一口30回」の咀嚼回数を示し、「学校給食にはよくかむように硬い食材も取り入れられている。よくかむことで唾液と混ざり、虫歯になりにくく、食べ過ぎを防ぎ、脳が元気になる」と説明した。