総ぐるみで交通安全
県民総ぐるみによる交通安全運動推進を宣言し、交通安全意識の普及高揚を図る「第54回県交通安全県民大会」(県、県警、美里町主催)が18日、同町文化会館で開かれた。県内一円から集まった約600人が、交通事故防止へ協力して取り組むことを誓った。冒頭、交通事故で亡くなった人の冥福を祈り黙とう。伊藤哲也副知事と杉本伸正県警本部長、相澤清一町長が「交通死亡事故は減少傾向が続いているが、飲酒運転や高齢者が犠牲になる事故は依然後を絶たない。年末に向け事故の多発が懸念され、関係機関、団体が連携し対策を進めたい」などとあいさつした。
10年後の子育て考える
大崎市と宮城誠真短大は13日、「10年後の大崎市らしい豊かな子育て」を考えるタウンミーティングを同短大で行った。市職員と学生約40人が参加し、人口減少社会の中でも充実した子育てができるアイデアを出し合った。タウンミーティングは、市と同短大が3月に結んだ包括連携協定に基づく初の取り組み。参加者は4~5人ずつ班を組んでワークショップを行い、市が持つ魅力や豊かさを思いつく限り発表。「豊かな自然の中で子育てできる」「都会へのアクセスが良い」などの意見があった。さらに、それらを未来へ残していく方法について意見交換。保育者を目指す学生からは「保育者と保護者の関係を友達のように近くする」「子育てに困っている人を支え合う環境づくり」といった声が聞かれた。
石川佳純さんが指導
元卓球女子日本代表の石川佳純さん(32)が全国の子どもたちに実技指導する「全農プレゼンツ石川佳純47都道府県サンクスツアー」が16日、大崎市三本木総合体育館で開かれた。石川さんの指導、助言を受けた小中学生たちは、上達目指して卓球に打ち込むことを約束していた。サンクスツアーは卓球の魅力、スポーツの楽しさを伝える企画で、引退後の22年に始まり、これまでに43都道府県で開催。45回目となる今回は、県内のスポーツ少年団とクラブチームから合わせて約100人が参加。約300人の観覧者が詰め掛けた。石川さんは現役時代の練習法を実演し、フォアハンドのこつとして「同じ打点を意識し、タイミングを合わせることで安定する」などと解説。続いて各卓球台を回って一人一人のフォームを確かめ、「もう少し前傾姿勢で」「体を回転させて」とアドバイスを送った。
新米「ささ結」召し上がれ
とれたての新米、召し上がれ-。大崎市は12日、姉妹都市・東京都台東区に市独自のブランド米「ささ結(むすび)」約2㌧を寄贈した。同区金竜小には伊藤康志市長が訪問し、米俵と目録を届けた。世界農業遺産「大崎耕土」で育ち、すぐれた高温耐性で今夏の猛暑、記録的渇水でも99%超の1等米比率を誇る新米。和食との相性の良さはササニシキ直系ならでは。受け取った児童代表は「食べるのが楽しみ」とほくほく顔に。
クマ被害防止へ連携強化
相次ぐクマ出没と人身被害を受け、県は17日、北部地方振興事務所管内の自治体と関係機関による担当者会議を大崎合同庁舎(大崎市古川)で開いた。情報共有と連携強化で、より効果的な被害防止対策を講じていく。4月以降、目撃件数が過去最多の2015件、人身被害4件(ともに10月末現在)に及ぶ本県。同事務所管内初の会議では、独自の緊急事態宣言を発令している3市町から人的支援、財政的支援を求める声が上がった。大崎市は「出没エリアは高齢世帯が多く、餌になる果樹伐採を促しても困難。負担は個人か自治体か、県、国なのか方向性を定めるべき」と要望。生活圏での駆除が首長判断となる緊急銃猟制度について、県共通マニュアルの必要性も訴えた。残る2町も「町予算で捕獲報酬、わな止め刺しの日当を増額したが今後、緊急銃猟で危険性が増すと補償も必要」(加美町)、「出没が町の全域に及び、対応で精いっぱい。個人宅の果樹伐採も要望は多いが予算、人員とも不足」(色麻町)と、それぞれ苦境を吐露。3市町とも宣言期間(今月末まで)延長を視野に入れているという。
優秀安全運転事業所表彰
涌谷町太田の貸し切りバス・旅行業等「仙北富士交通」(佐藤和也社長)が、ことし第2期(5~8月)「優秀安全運転事業所表彰」で金賞を受けた。運転記録証明書を活用して交通事故防止や安全運動活動を進めるなど、職場を挙げた取り組みが認められた。金賞受賞者は、一定期間、無事故無違反の優良ドライバーを認定する「SDカード」の取得率や従業員の交通違反、事故率を総合的に考慮し決まる。県警本部長と自動車安全運転センター理事長の連名で表彰される。同社は1998年創業。同町の住民バスやスクールバス事業を町から受託している。

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