世界糖尿病デー啓発
14日の「世界糖尿病デー」を啓発する「ブルーライトアップ」が大崎市民病院(同市古川穂波)で行われている。院内2階待合ホールでは関連DVDの上映も実施。同日まで。インスリンを発見した医学者フレデリック・バンティング(1891~1941年、カナダ)の誕生日にちなみ、世界保健機関(WHO)と国際糖尿病連合(IDF)が制定。国内でも、この日に合わせて糖尿病予防、適切な治療の大切さを呼び掛ける取り組みが各地で繰り広げられる。市民病院のライトアップは日没後~午後9時の間、待合ホール付近を青色の光で内側から照らす。ホール照明の消灯時刻(同8時)以降、色彩のコントラストがより際立つ。ホールでのDVD上映などは午前10時~午後4時半。
カラー、モノクロ26点
宮城いきいき学園登米・栗原校卒業生有志による「切り絵の会」の作品展が6日から、栗原市築館総合支所2階の市民活動支援センターで開かれている。カラーとモノクロ合わせて26点が披露されており、来場者の目を引いている。20日まで。同会は、40年ほど前に独学で切り絵を始めた菅原大治さん(80)が学園の文化祭に出品したところ、興味を示す仲間が集まり活動が始まった。会員が集まっての活動は2、3カ月に1度で、普段は各家庭で制作に励んでいる。菅原さんの創作活動は、作品にしたい題材の写真を撮ることから始まる。定規を使わずに黒い紙を切り、裏側から和紙を貼って色を入れる。今回は現役時代に5年ほど勤務した栗原市花山の名所、仙台藩花山村寒湯番所跡の風景など5点を出品。ほかのメンバーも、著名な切り絵作家の作品を参考にするなどしてイメージを形にした。
「とりめし」完全復刻
昭和から平成にかけ、小牛田駅を利用する乗客に30年近く親しまれ、昨年、美里町の地域おこし協力隊や高校生が約四半世紀ぶりに再現させた駅弁「とりめし」。ことし、当時の折箱と掛け紙も再現され、〝完全版〟となった。来年、都内の駅弁展に出展するほか、仙台市の百貨店で販売する。試食会が11日に小牛田農林高であり、関係者20人余りが仕上がりを確かめた。とりめしは、同駅近くの旧小牛田ホテルが1970(昭和45)年から98年まで製造、販売していたが、2015年に廃業。町地域おこし協力隊の久田大貴さん(50)が昨年、元従業員や同校の生徒の協力でレシピをほぼ再現し、一般販売した。折箱と掛け紙のデータは製造元が廃業したり、東日本大震災で被災したりして残っていなかったが、久田さんが国会図書館の保存記録を調査。旅行雑誌に載っていたデザインを模倣し、サイズを含めて完全再現にこぎ着けた。復刻とりめしの製造は、仙台市の仕出し料理店経営「ウェルネス伯養軒」が担う。同校の生徒が学習田で栽培したササニシキのほか、若鶏の照り焼きやそぼろ、煮物を合わせ、色とりどりに仕上げた。
障害の有無超え交流
涌谷町社会福祉協議会主催の「ふくしふれあいふぇすた」が8日、町涌谷公民館で開かれ、福祉事業所の活動や福祉用具の紹介、ステージ発表を通して障害者と健常者が交流を深めた。支え合いの輪を広げようと、町から受託している重層的支援体制整備事業の一環で開催。3回目のことしは、福祉施設利用者による演奏やダンスのほか、地元園児と高校生のステージ発表を初めて設けた。町国保病院リハビリテーション室の職員らは、介護予防に向けて5年前から普及を図っている「涌谷わくわく体操」を披露。訪れた人たちも軽やかなメロディーに合わせ、無理なく腕や足を伸ばした。
「施工の自動化」に触れる
水害や人材不足、労災対策などの諸課題が近年の建設業を取り巻く中、「施工の自動化」に触れる現場見学会が5日から3日間、美里町練牛の鳴瀬川河道掘削現場で開かれた。国土交通省北上川下流河川事務所が、掘削工事と堤防整備を請け負っている丸本組(石巻市)の協力で開催したもので、参加者たちは重機を遠隔操作して有用性を確かめた。現場では、掘削積み込み作業の様子をカメラで捉えて人工知能(AI)で解析。バックホウの積み込み回数や時間を数値化し、パソコン画面に同時進行で映す「AIダッシュボード」による進捗状況把握や作業の遠隔操作、重機自律運転に向けた基礎データ収集に取り組んでいる。
国際声楽コンクールへ
大崎市古川の音楽教室ハーモニーフォレストに通う鈴木貴等さん(24)=同市古川=と地紙早彩さん(19)=同市松山=が、13日から12月8日にかけて開かれる第5回国際声楽コンクール東京の本選に出場する。鈴木さんはミュージカル、重唱の両部門に出場。声楽やミュージカルなど複数のコンクールで上位入賞する努力家で、同コンクールミュージカル部門ではレ・ミゼラブルのジャベール警部役で「スターズ」、美女と野獣の野獣役で「愛せぬならば」を歌う。地紙さんは、鈴木さんと共に重唱部門に出場する。曲目は「ザ・プレイヤー(祈り)」。地紙さんは英語で女声ポップス、鈴木さんはイタリア語で男声オペラを担当。異なる歌唱によるデュエットという困難な曲だが、それぞれ同教室で積み重ねてきた経験と技術を武器に挑む。
感性光る力作ずらり
第49回大崎市古川地域中学生創作展(古川ロータリークラブ主催)が12日から、市民ギャラリー・緒絶の館で開かれている。古川地域の中学校、義務教育学校と県立古川支援学校合わせて8校から出展された絵画や手芸、彫刻、被服など229点が会場を彩り、来場者の目を引いている。16日まで。生徒の芸術的なひらめきや才能を広く市民に披露する場として、絵画、彫刻、木工工芸、オブジェ、被服手芸の5部門で毎年開催。ことしは例年より作品が多く、ドレスや顔はめパネルなども。開幕前日には各校の美術教諭らが審査を行った。

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