2025/10/8


「ささ結」新米試食会

 ササニシキ系ブランド米「ささ結(むすび)」の新米試食会が9月29日、大崎市役所で開かれた。猛暑と水不足に伴う質低下が懸念されたものの、参加者たちは「おいしい」を連発。会場いっぱいに安堵の笑顔が広がった。市と古川農協などでつくる「大崎の米『ささ結』ブランドコンソーシアム」が主催。香り豊かな炊きたてと、冷めても食味が落ちない「ささ結」と好相性のにぎりずし、おにぎりにして振る舞い、生産者や米穀流通業など関係者が舌鼓を打った。目と舌が肥えた〝米のプロ〟たちを驚かせたのは「ささ結」の高温耐性。生みの親の永野邦明さん(元県古川農業試験場長)が「記録的猛暑、しかも出穂期に水が十分利用できない環境でも真価を発揮してくれた。上々の出来栄え」と太鼓判を押すほど。すしをにぎった千葉君夫さん(君鮨店主)も「味、つや、食感の三拍子がそろっている」と絶賛した。

秋祭りで寸劇

 グループホームや保育園など10余りの高齢者、保育施設を運営する「ポプラ」(美里町牛飼)は9月27日、秋祭りを同社敷地内で開いた。認知症をテーマにした寸劇を披露し、早めに発見、相談することの大切さを来場者に訴えた。職員3人が、財布の置き場所や食事をしたことを忘れがちなしゅうとめと息子夫婦のやり取りを演じた。同じ内容を何度も話すしゅうとめに困った夫婦が、町の健康福祉課や認知症外来への相談について話し合ったり、認知症に気付く症状を挙げたりして「認知症の疑いがあれば早めに相談してほしい」と語った。

現新6人の争いへ

 任期満了に伴う知事選は9日告示される。立候補を予定しているのは、いずれも無所属の現職と新人5人合わせて6人。出馬表明していた新人1人が取りやめたが、依然として過去最多の立候補者となる公算が大きい。5期にわたる現職・村井嘉浩氏(65)に対する評価や県水道事業民営化の是非、仙台圏への一極集中、11年連続で減った人口などを主な争点に混戦となる見通しだ。立候補を予定しているのは表明順に、新人で元角田市職員の伊藤修人氏(33)、現職で6選を目指す村井氏、新人で自民党前参院議員の和田政宗氏(50)、新人で自然塾経営の金山屯氏(85)、新人で元立憲民主党県議の遊佐美由紀氏(62)、新人で米国ネバダ大客員教授の古市尚髙氏(72)。

 

東北大会で準優勝

 大崎市古川を拠点にしている中学軟式野球クラブ、大崎西部ベースボールクラブ(部員数26人)は9月27、28の両日、山形県米沢市営野球場などで行われた「第23回東北少年軟式野球新人大会」で準優勝した。優勝は逃したものの、創部2年目、初出場での健闘に、選手たちはさらなる飛躍を誓っていた。同クラブは、中学校部活動の地域移行を受け創部した市内初の軟式野球クラブ。8月に開かれた県大会で初優勝し、東北と全国大会への切符を獲得した。東北大会には6県の代表8チームが出場。同クラブは初戦、山形代表の小国野球クラブに8-1で快勝。準決勝の石川義塾中学(福島)戦は、敵失や2番黒澤の中前打などで二回までに4点を挙げ、五回には一死三塁から5番鈴木がスクイズを決め、5-1で勝利。大曲仙北クラブ(秋田)との決勝は、粘り強く守ったものの打線が振るわず、0-4で敗れた。

 

視察研修で女川原発へ

 古川優法会の視察研修が9月24日、東北電力女川原子力発電所で行われ、原子力発電の仕組み、津波に備えた安全対策などについて説明を受けた。視察には会員ら9人が参加。東北電力女川原子力PRセンターを訪れ、原子力発電の仕組みについて説明を受け、原子炉の模型などを見学した。この後、3号機の原子炉建屋、タービン建屋内に入り、原子力発電の中心設備を目の当たりにした。また海抜29㍍、総延長約800㍍の防潮堤、電源車の配備など大規模地震、津波に備えた対策、建屋内に入る際の厳重なチェック体制も視察した。

 

ドローンで地盤強度計測

 東北大は、大規模土砂災害現場で、ドローンを使って重機の進入を判断する地盤調査手法の開発を進めている。水災害の復旧を安全、迅速に行う手法として期待が高まっている。デモンストレーションが9月30日、大崎市三本木で行われ、地盤強度を計測する機器が報道陣に公開された。研究開発に取り組んでいるのは、内閣府のムーンショット型研究開発プロジェクト「インフラ構築を革新する協働AIロボットの開発」に参画している東北大大学院環境科学研究科の高橋弘特任教授のグループ。機器は、土砂によって川の流れがせき止められる「河道閉塞」対応システム研究の「地盤の緊急調査」を行うとして開発した。