大崎市社協 初の外国人材採用

大崎市社会福祉協議会は初めて外国人材を採用し、2日、勤務地の特別養護老人ホーム敬風園(同市鹿島台平渡)で辞令を交付した。介護職員として加わったのは、特定技能1号(介護分野)の資格を持つフィリピン出身の20代男女10人。異国の地で働きながら、介護福祉士の国家資格取得も目指す。フィリピンから来た10人は、東京の人材派遣会社が運営するフィリピンの学校で日本語と資格取得に向けた教育を無償で受けて来日。特定技能1号は在留期間に5年の上限があるが、就労後もオンライン授業などの支援を受ける。介護福祉士の資格を得て、期間更新の制限がない在留資格「介護」に切り替えることが目標だ。
心身鍛え友情育む

古川学園中高進学コースの伝統行事「第28回強歩大会」が4日、大崎市鳴子温泉や岩出山を出発するコースで行われた。日頃、難関大学合格を目指し勉学に励んでいる生徒約200人は、励まし合いながら同市古川の学校まで歩き抜き、忍耐力や団結力、友情を育んだ。同大会は、受験対策の一環として心身を鍛えるのが狙い。例年は5月に行うが、ことしは暑さ対策で13年ぶりに10月開催とした。中学生はJR池月駅から21㌔、中学生の希望者と高校生はJR鳴子温泉駅から34㌔、さらに高校生の希望者はJR中山平温泉駅から42㌔にそれぞれ挑戦した。
県産食材の魅力に触れる
県産食材を使った調理体験が9月27日、美里町駅東地域交流センターで開かれた。講師は、「食材王国みやぎ伝え人」で、創業75年の日本料理「鳥文」(大崎市古川中里)親方の早坂幸夫さん、女将の葉子さん夫妻。町内の親子連れが、県産豚肉を主原料とする回鍋肉作りに挑戦した。県は、生産者や料理人を「伝え人」に認定し、生産現場体験や料理講習会の講師を通して地場産食材の魅力を伝える一助を担ってもらっている。早坂さん夫妻は昨年、大崎市古川の料理人で初めて認定された。これまで加美町在来野菜「小瀬菜大根」を生産者とともに栽培したり、生産者の工夫や苦労を自店で伝えたりする取り組みを進めている。この日は美里児童館の行事の一環で開催し、同館を利用している児童8人を含む7組15人が参加した。材料は、「宮城野豚みのり」の豚トロやキャベツなど。みのりは地場産米を主食とし、甘味がある特徴も夫妻の話を通して学んだ。
ドウダンツツジ植樹
大崎市古川のラムサール条約湿地、化女沼をサクラの名所にしようと取り組んでいる市民グループ「化女沼2000本桜の会」は9月30日、沼北側にドウダンツツジの苗木195本を植えた。2000年に活動を始め、これまでに3000本を超すサクラを植えた同会。ドウダンツツジの植樹は景観向上が目的で、22年に続いて2回目。植樹場所は、東日本大震災の犠牲者を供養しようと整備した「鎮魂の桜花(おか)」近く。敷地内に息づく、自生するサクラの大木「七福神桜」のPRも狙いの一つ。この日は「ドウダンツツジわいわい植樹祭」と銘打ち、わかば第三保育園(同市古川)の4、5歳児22人を招待。このほか、会員、市建設課職員など合わせて約40人が参加した。
くりこま古本市
第3回くりこま古本市(実行委員会主催)が11日から19日まで、栗原市栗駒のみちのく風土館で開かれる。県内外から古書を扱う個性的な18店が集まる催しで、大崎市観光物産センターDOZO店長の大友崇さん(48)が初めて参加する。書店員だった大友さんは、本を介した交流を楽しみにしている。大友さんは栗原市栗駒の六日町ナマケモノ書店で、「一棚店主」としてお薦めの本を並べている。子どものころコミックを読み、大学で文学部に在籍し、書店員として18年間ほど勤める中で、小説やエッセーに親しむようになったという。自身の蔵書は約4000冊、大崎タイムスにコラムを掲載中で、勤務先に設けた図書コーナーには絵本も並べている。
クマに襲われ女性けが
4日午後4時半ごろ、大崎市鳴子温泉鬼首字八幡原で、70代女性がクマに襲われ、顔などに大けがを負った。病院に搬送されたが、命に別状はない。鳴子署によると、女性は自宅の敷地内で農作業をしていたところ、背後から襲われたという。女性は自力で家の中に逃げ込み、119番通報した。クマの体長は分かっていない。
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