2025/10/3


空から学校周辺見渡す

 児童数減に伴い来春閉校する大崎市下伊場野小で9月28日、バルーン係留体験があった。全校児童8人が、母校や地域、さまざまな体験を通して親しんだ鳴瀬川を上空から眺め、胸に刻み込んだ。閉校記念事業として企画。大崎地方で熱気球の紹介や普及活動を通じ、スカイスポーツと地域振興に取り組んでいる「スカイドリームおおさき」の協力で実施した。校庭に係留されたバルーンのバスケットに乗り込んだ児童たちは、上空約20㍍から校舎や大崎耕土を見渡し、歓声を上げた。6年の髙橋杏花さん(11) は「高い校舎を見下ろして巨人になった気分だった。この学校で6年間過ごした思い出を一生忘れない」と目を細めていた。

駅に感謝し清掃奉仕

 岩出山高同窓会は9月28日、JR岩出山駅の清掃を行った。会員だけでなく現役の生徒や保護者、教職員など総勢22人が参加し、駅舎の床から天井までくまなく汚れを落とした。生徒が毎日利用する駅に感謝を示そうと、無人駅となった2019年から続けているボランティア活動。おととしから同校ボランティア部の生徒や保護者、熊谷武彦校長ら教職員も加わっている。この日は駅舎と周辺のごみ拾いや天井のクモの巣除去、窓の水拭きなどを実施。床にこびりついた鳥のふんなどは、新たに持ち込んだ携帯式の高圧洗浄機で洗い流した。また、鉄骨の隙間に詰め込まれたスズメの巣を発見し、卵やひながいないことを確認して撤去した。

大崎市 増収策で寄付型CF検討

 大崎市議会9月定例会一般質問2日目の1日は、6人が登壇した。執行部は増収対策として寄付型クラウドファンディング(CF)の実施を検討しているとし、第3次総合計画の策定では中間案策定前に市民の意向を把握するためオンライン意見箱を設置するとした。また廃校校舎の利活用では、旧小学校2校で協議が進められていると答えた。寄付型CFについて伊藤市長は「税制上、優遇措置が受けられる寄付型、ふるさと納税制度を組み合わせたクラウドファンディングの実施を検討している」とし、「目標額達成のためには魅力ある、共感を得られる事業を実施することが重要」と述べた。

 

「お茶っ子会」続け22年目

 大崎市古川李埣地区の集会所で毎月30日、住民が自由に参加できる茶話会「お茶っ子李も(すもも)会」が開かれている。ことし22年目を迎えた息の長い取り組みで、歌と笑いが絶えない1時間半の時間が、安心して暮らせる地域づくりに一役買っている。同会は曜日に関係なく、「毎月30日」開催に固定。企画運営しているのは民生委員3人とボランティア数人。1人暮らしや夫婦だけで暮らすお年寄りが孤立しないよう心を砕き、開催できなかったコロナ禍は訪問活動で住民とつながり続けた。また、転入者が地域に溶け込むきっかけにもなっている。9月の会は古川敷玉地区からゲストを招き、銭太鼓やオカリナのパフォーマンスを観賞。会場は拍手と歓声で大盛り上がり。キーボードとギターの生演奏に合わせ、昔を懐かしむような表情で往年のヒット曲を歌う参加者もいた。

 

事故受け再発防止祈願

 小型飛行機がオーバーランする事故が続いた栗原市瀬峰の瀬峰場外離着陸場で9月27日、安全祈願祭が行われ、関係者が安全運行への思いを新たにした。セミネ飛行場として親しまれている同離着陸場は480㍍の滑走路があり、岩手・宮城内陸地震(2008年)や東日本大震災(11年)の際は被災地支援や救助、報道の基地として活用。県防災ヘリや海上保安学校の訓練にも欠かせない場所となっている。近年は飛行場まつりの会場になり、全国から大勢のファンが集まる。しかし、昨年10月とことし7月、小型機がオーバーランする事故が発生。事故によるけが人はいなかったが、飛行場を管理運営するNPO法人東日本パイロット協会と有志が今後の無事故を願い、安全祈願祭を主催した。

 

安全運転呼び掛け

 古川地区交通安全協会、古川地区安全運転管理者事業主会、古川地区安全運転管理者会は9月22日、大崎市古川穂波の国道4号交差点で合同による街頭啓発活動を繰り広げた。「秋の交通安全県民総ぐるみ運動」の取り組みで、各団体と古川署から合わせて約150人が参加。「横断歩道は歩行者優先」「飲酒運転の根絶」など標語入り横断幕やのぼり旗を掲げ、通行車両に安全運転を呼び掛けていった。また自転車利用者に対し、ヘルメット着用と横断歩道を降りて渡るよう声掛けした。

 

Z世代の人材採用学ぶ

 県経営者協会大崎、栗原、登米、石巻4支部の合同交流会が9月26日、大崎市古川のグランド平成で開かれ、会員が親睦を深めた。講演会もあり、大手人材企業のコンサルタントがZ世代の採用について語った。合同交流会は各支部持ち回りで開いており、今回は大崎支部が主管。約40人が参加した。懇親会に先立つ講演会の講師は、マイナビ(本社・東京都)支社事業推進部講演担当の綿貫哲也さん。「Z世代採用における〝見極め力〟を磨く!」と題し、生活に安心を求め、キャリア形成に対して意識が高いZ世代の傾向を解説した。その上で、採用現場でよくあるミスマッチについて注意を喚起。「中小企業こそ、応募者の見極めは本気で行う必要がある」と話し、応募者の行動特性や価値観を知るための「掘り下げ質問」を駆使するようアドバイスした。