2025/08/24


乾田直まき栽培現地検討会

 田んぼに直接種もみをまく「乾田直まき」で栽培した稲の生育状況を検証する現地検討会が21日、色麻町の農事組合法人「下高城ふぁあむ」(早坂成弘代表理事)の実証ほ場で開かれた。それによると、出芽は均一で雑草も抑えられたと報告された。乾田直まきは、乾いた田んぼに種をまいて出芽させ、水を入れて栽培する。育苗や田植え作業が不要となることから労働力やコストが削減でき、省力化、大規模化が可能となる。県や全農みやぎは県内各地に実証ほ場を置き、普及や技術の検証を行っている。現地検討会は、色麻町や町内の農業関係団体などでつくる町農業振興連絡会などが開いているもので、4月の種まきから数えて今回で3回目。関係者約50人が参加。全農みやぎや加美よつば農協職員が県内や管内の栽培状況を説明したほか、県大崎農業改良普及センターが同センター実証ほ場の状況を解説した。

〝本場〟花笠まつりに参加

 大崎市古川宮沢地区の住民グループ「みやざわ花笠踊りたい」(富田勇一会長、30人)が、山形県尾花沢市で27、28日に開かれる「おばなざわ花笠まつり」に参加する。古川宮沢(みやざわ)と尾花沢市宮沢(みやさわ)両地区が2004年に交わした友好宣言がきっかけ。28日の大パレードには、〝ダブル宮沢〟から100人余りが会場に乗り込む。花笠踊り5流派のうち、踊りたいは、キレがある動きが特徴の上町流、笠がくるりと舞うようなスピード感と華麗さが魅力的な寺内流、しなやかな原田流に加え、歩きながら踊る行進踊りを習得。これほど踊れる団体は地元でも珍しいといい、初参加の昨年は大歓声に迎えられた。今回も祭りに感動した富田会長(70)が住民に声を掛け、踊りたいが始動。ことしは若手の新加入が多く、これまでにも増して活気づいており、海外でも踊った経験がある尾花沢市の第一人者に一から指導を受けた。練習日の毎週木曜夜は公民館ホールに「ヤッショ、マカショ、みーやざわ」の掛け声が響いている。

国勢調査員ほぼ確保

 大崎市は、10月1日を基準に行われる国勢調査の調査員に対する説明会を22日から始めた。調査員は予定数をほぼ確保したが、古川中心部では同日まで数人が未定のままとなっていて、行政区長らの声掛けや市ホームページを通じて希望者を募り、人員確保に向け詰めの作業を行っている。市総務課によると、市全体では1030の調査区があり、調査員660人の選定を目指している。1030調査区のうち調査員が未定なのは、古川中心部の七日町や北町、東町などで、人数は数人程度。同課は引き続き区長や市職員OBらを通し依頼したり、公募したりして調査員の確保に努めるとしている。

 

古里の夏祭り楽しむ

 大崎市古川の竹ノ内・大江向親和会(安藤源哉会長)は13日、地元にある福祉事業所駐車場で夏祭りを開いた。地区住民や帰省した家族連れら約200人が集まり、ステージショーや屋台料理などを楽しんだ。竹ノ内・大江向両行政区でつくる同会は、住民の親睦を深めて地域活性化を図ろうと、運動会や餅つき大会などの行事に取り組んでいる。夏祭りは、「家族が帰ってくるお盆休みにイベントを」という住民の要望を受け、昨年から開催。会場にやぐらを組んだり、地元企業からの協賛でうちわを配ったりと、力を入れている。おおさき古城太鼓の演奏で始まった祭りは、華咲隊(古川小野)によるスコップ三味線、盆踊り、ビール早飲み競争など多彩なステージプログラムを実施。子ども向けの射的、千本引も人気を博し、大きな景品を手に喜ぶ児童の姿があった。

 

交通死亡事故ゼロ3500日

 色麻町は今月16日、交通死亡事故ゼロ3500日間を達成した。県警は22日、同町に県警本部長からの「褒状」を贈り、関係団体の取り組みをたたえた。この日、町役場で行われた伝達式には関係者15人が出席。県警本部の仙洞田守交通部長が早坂利悦町長に褒状を手渡した。仙洞田交通部長は「国道457号など主要幹線道路が走る色麻町において、死亡事故ゼロ3500日達成はたゆまぬ努力のたまもの」とねぎらった。これに対し早坂町長は「人の目につかないところで一生懸命取り組んでいる人たちがたくさんいる。3500日間達成は多くの町民の姿勢と思いの深さだ。今回を励みに、4000日間達成を目標に歩みを進めていきたい」と誓った。