2025/08/23


満州国開拓団 犠牲者の冥福祈る

 大崎市の鹿島台歴史研究会は20日、同市鹿島台平渡の上戸公園を訪れ、第2次世界大戦後に満州(現中国東北部)からの引き揚げに際しあえない最期を遂げた農業移民の氏名を刻んだ「拓魂碑」を参詣した。有識者を囲んでの懇談もあり、敗戦後1年余り続いた満州開拓団の逃避行や南郷村(現美里町)からの開拓団を襲った「麻山事件」を学び、平和の尊さをかみしめた。

杜氏ら呑み切り

 大崎市松山の酒造会社「一ノ蔵」は21日、昨年度醸造した清酒を試飲する「呑み切り」を社内で行い、質と熟成度合いを確かめた。呑み切りは、貯蔵中のタンクの栓を開け、飲み口を切ることにちなむ利き酒の一種。酒蔵にとって出荷までの製品の管理法や今期の本格的な酒造り開始を前に製造方針を決める重要な伝統行事に位置付けている。呑み切りでは門脇豊彦総杜氏(62)を含む約40人が、昨秋から今春にかけて仕込んだ貯蔵タンク113本分のほか、この日出荷を迎えた特別純米酒「ひやおろし」29本分を試飲した。スポイトで瓶からコップへ5~6㍉㍑ずつ移し、香りをかいでから口に含んで余韻の広がり具合を確かめていった。

スケボー全国大会へ

 小学生スケートボードの「FLAKE CUP 2025 JAPAN北海道・東北エリア大会」(7月12日、利府町)で初優勝した鈴木愛心さん(8)=大崎市古川第四小2年=が21日、伊藤康志市長に優勝報告を行った。父祐哉さん(39)、母麻祐子さん(38)と一緒に市役所を訪れた愛心さん。あらためて伊藤市長から金メダルをかけてもらうと、とびきりの笑顔に。出場権を得た全国大会(来年1月17日、千葉市)に向けて「全国でもメダルを取りたい」と、まだあどけない顔に闘志をにじませた。

 

夏のダムカードラリー

 加美町の「漆沢ダム」「二ツ石ダム」に設置されたフォトスポットで撮影すると、「鳴瀬川ダムカード」がもらえる、ダムカードラリー夏バージョンが行われている。地元飲食店や施設にカードを提示すると、さまざまな特典も受けられる。県北地域のダムは猛暑と少雨の影響で水不足が続いているが、夏休みを利用しフォトスポットで撮影する人の姿も見られる。

 

大崎Jrドラゴン全国優勝

 大崎市古川を拠点に活動する学童軟式野球チーム「大崎ジュニアドラゴン」が、全国大会「エンジョイ!軟式野球フェスティバル2025」(8~11日、三重県)で初優勝を果たした。宮城県勢の優勝は初めて。東北代表としてチーム一丸となって挑み、悲願の日本一を達成した。大崎ジュニアドラゴンは現在、古川を中心に近隣市町の1~6年生22人が在籍。「全員野球」のスローガンを掲げ、日々練習に励んでいる。

 

日本一おめでとう

 古川土地は19日、大崎ジュニアドラゴンの「エンジョイ!軟式野球フェスティバル2025」優勝を祝う懸垂幕をJR古川駅前の同社ビルに掲げ、選手らの快挙を駅の利用客などに伝えている。「人口減少が続き小学校の統廃合が続く中、ジュニアドラゴンの全国制覇は大きな希望」と早坂社長。「乗降客や地元の市民にも選手の活躍を紹介し、大崎市をアピールしようと掲示した」と語る。

 

行書や隷書など60点

 大崎市を中心に活動している書道団体、樹の芽会の第4回展覧会が22日、市民ギャラリー・緒絶の館で始まった。各展覧会に出品、受賞した作品を中心に、行書や隷書などの漢字、近代史、絵画のように見える前衛など計60点ほどを鑑賞できる。24日まで。同会は同市鳴子温泉出身の書家、故髙橋樹石さんの門下生の会としてスタート。それぞれ教室を持ち、月に1度の研究会で研さんに励んでいる。