クライミングウォール寄贈

大崎市鳴子温泉の川渡児童館内にクライミングウォールが設置され、18日、児童館を利用する子どもたちや関係者に披露するセレモニーがあった。子どもたちは早速壁登りに挑戦し、慎重に手と足を使ってバランスを取り、最上部のゴールを目指していた。このクライミングウォールは、台湾国立体育大の呉冠璋教授や呉教授が指導する学生、地元鳴子温泉の木工作家らが今月初めに製作を開始。このほど完成し、同館に贈った。呉教授はアウトドア体験などの旅行サービスを手掛ける鳴子温泉の「SomeSpice」を通し、3年前から授業の一環で鳴子温泉地域を訪れており、同社などが学生のインターンシップを受け入れている。そこで、呉教授は「鳴子温泉に恩返しをしたい」とクライミングウォールの寄贈を決め、学生や地元でこけし雑貨を作る加賀浩嗣さん(49)も加わり、アイデアを出し合い完成させた。
無縁仏や戦没者供養

現世で悪行を行い餓鬼道に落ちた無縁仏に食べ物を供え、供養する「施食法会」が17日、美里町中埣の寺院玄松院であった。新盆のちょうちんに加え、第2次世界大戦で亡くなった英霊のちょうちん72個を含む約110柱を庭に掲げ、厳かに執り行った。近隣寺院の僧を含む13人が読経。参列者約70人が焼香し、日清・日露戦争や太平洋戦争、東日本大震災の物故者の霊を慰めた。シンガーソングライター、やなせななさん(50)の公演もあり、1944(昭和19)年に召集され戦死した祖父や昨年見送った母にちなみ、追善供養や葬儀をテーマとした曲を披露。アンコールに応えて歌ったのは旧中埣中の校歌。三浦正惠住職(70)の小説「中埣の風」のテーマとなった曲で、同校卒業生の参列者も口ずさんだ。
引き続き節水呼び掛け
大崎市の渇水対策庁内検討会議が19日開かれ、ダムの貯水率が雨不足のため回復していない状況から、引き続き市民に節水の呼び掛けを行うことを決めた。鳴子ダム(大崎市鳴子温泉)の貯水率は依然0%の状態が続いているものの、稲が水を必要とする出穂期を過ぎたことなどから、農業用水については渇水を乗り切り、今後も確保可能な見通しが示された。大崎地方に水道水を供給する漆沢ダム(加美町)の貯水率は20日午前10時現在で48・6%。県大崎広域水道事務所は節水協力を市に依頼しているが、取水制限といった対応までは至っていない。
センバツへの戦い始まる
春のセンバツにつながる「第78回秋季東北地区高校野球県大会」一次予選は23日、県内各球場で開幕する。一次予選、二次予選を突破した34チーム(甲子園出場の仙台育英含む)が県大会に進出する。地区大会に挑むのは62校51チーム。県北部からは14校11チームが出場する。古川黎明と中新田、迫桜、岩ヶ崎は黒川を加えた5校連合、涌谷は石巻好文館と石巻北の3校連合で参加する。1試合勝負の一次予選で勝ったチームは県大会出場が決まり、負けたチームは二次予選に回る。二次予選は1~2試合行われ、勝ち上がった7チームが県大会への切符を獲得する。
多彩にふれあい祭り
「第7回『これはりの里』ふれあい祭り」が15日、栗原市築館の旧富野小体育館で開かれた。地域住民がカラオケ、踊り、楽器演奏、神楽をステージで披露。伊達一門に保護育成されたといわれる真坂鹿踊り(栗原市一迫)のオープニングから盛り上がり、来場者は出演者に拍手と歓声を送っていた。同校の閉校後も地域への愛着を育もうと、富野地域づくり協議会が、普段忙しい人や帰省客も参加しやすいお盆時期に開催している。今回はカラオケや舞踊、楽器演奏、神楽の16組が出演。いずれも国史跡で地元の誇りでもある伊治城跡、入の沢遺跡に関する解説パネルも関心を集めた。
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