極わせ「五百川」稲刈り始まる

主な品種より3週間ほど早く収穫できるイネの極わせ種「五百川」の刈り取りが18日、大崎市三本木伊賀のほ場で始まった。古川農協管内ではことし初の収穫で、週明けの等級検査を経て早ければ月内にも県内外の販売店に流通する見込み。生産者は、今季の猛暑の影響の有無について検査の日を固唾をのんで待っている。この日、初収穫したのは地元生産者、齊藤作郎さん(71)の水田約50㌃。昨年より2日早い5月1日に計1・5㌶に作付けした。7月15日に出穂期に入り、2㌔ほど離れたため池から水を引いているが、同25日から10日間ほど渇水状態が続いたという。この日、たわわに実った稲穂を長男彰人さん(41)がコンバインで刈り取っていった。収穫は20日まで続き、早ければ26日に等級検査を受ける予定。齊藤さんによると、病害虫の影響は見られなかったが、猛暑の影響の有無については玄米にしないと分からないという。
迫力ある取組次々

小学生以下対象の「ちびっ子相撲大会小牛田場所」(本小牛田夏祭り実行委員会主催)が13日、美里町トレーニングセンターで開かれた。子どもたちが大相撲の力士顔負けの迫力ある取組を繰り広げ、会場を沸かせた。少子化などで、大崎地方でも児童を対象にした相撲大会は減少傾向にある。同町では、牛飼水辺公園にあった相撲場が数年前の地震で崩れ、撤去。会場を移し、日本相撲協会から贈呈された室内土俵を使って大会を続けている。52回目のことしは、町内の幼稚園年中児から小学6年生まで51人が白のまわしを着けて出場。地元の小牛田農林高相撲部の部員たちが四股やすり足といった基本を披露したほか、審判も務めた。
図書館の仕事体験
中高生が図書館の業務を少しだけ体験できるサポーターとなる「きらりフレンズ」が17日、大崎市図書館で開かれ、「特集展示を作ってみよう!」のミッションに取り組んだ。中高生に図書館への理解を深めてもらい、利用促進につなげようと、夏休み時期に毎年行っている。内容は毎回変わり、ブックコート(本を汚れや傷から守る透明フィルム)を掛ける作業を体験した年もある。今回のミッション「特集展示」のテーマは、全国高校総合文化祭(7月、香川県)にちなみ、文化部の活動にした。生徒たちは、テーマに合う本を館内や書庫から探して陳列。全国紙が発行する中高生新聞の関連ページをボードに貼り、目立たせる工夫もした。
地域挙げ暴力団追放
反社会的勢力を締め出せ-。古川署と大崎市、市内各防犯団体は3日、おおさき古川まつり会場(同市古川)で暴力団追放の街頭啓発活動を繰り広げた。市役所で出発式を実施後、県警のマスコットキャラクター「みやぎくん」を先頭に歩行者天国でにぎわう目抜き通りへ。七夕飾りを眺めたり、屋台巡りを楽しんだりする市民らに「わが町に いらない いれない暴力団」「薬物乱用 ダメ絶対!」の標語入り啓発グッズを手渡していった。
かっぱ喜ぶ小雨の中
色麻町の夏の一大イベント「第36回かっぱのふるさと祭り」(同実行委主催)は10日、町役場前広場を中心に開かれた。小雨が降る中の開催となったが、かっぱにとっては喜びの雨。多彩なステージやキッチンカーフェス、町民ら約300人による踊りパレードなどが行われ、にぎわった。かっぱ伝説が残る同町ならではの祭り。ステージ発表は、町民有志によるよさこいで幕開けし、演歌歌手の北山たけしさんらが出演。会場が屋根のあるガソリンスタンドに急きょ変更となった県警音楽隊演奏会は、ドラマ主題歌や昭和歌謡メドレーなどを披露。色麻学園吹奏楽部とのコラボレーションでは、息を合わせた迫力の演奏を繰り広げた。
古里の盆 花火で彩る
送り盆に合わせた花火まつりが16日、大崎市鹿島台大迫の三古寺駐車場前で開かれた。会場には地元住民や帰省者ら200人余りが訪れ、漆黒の夜空に打ち上がる花火に先祖への思いを重ね合わせ、冥福を祈った。花火まつりは少子化や人口減少を受け、「寂しくなっていく地域に楽しみを設けることで何とかしたい」(岸賢秀住職)と、2016年に始めた。色とりどりの花火を連続で打ち上げるスターマインなど約80発を近くの田んぼから打ち上げたのに続き、横一直線につるした花火が一斉に光を放つナイアガラが終演を飾った。頭上近くに広がる大輪の花と迫力ある爆発音が、来場者に古里の盆を強く印象づけた。
コメントをお書きください