恒久平和の誓い新たに

荒雄地区戦没者慰霊祭が11日、江合八幡神社(大崎市古川)で営まれた。遺族と地元関係者らが忠魂碑前で亡き人をしのび、戦後80年の節目に恒久平和への誓いを新たにした。境内の忠魂碑は1982年建立。同地区(江合、福浦、福沼、李埣西部、李埣東部、蓑口、馬寄、小泉、宮袋)から日中戦争と太平洋戦争に出征し、無念の死を遂げた94人の氏名が刻まれている。中国大陸のほかガダルカナル島や硫黄島など〝玉砕戦〟での戦没者、捕虜としてシベリア抑留で命を失った人の名も。慰霊祭には約50人が参列。君が代斉唱と黙とうの後、神職による神事があり、戦没者たちの冥福を祈った。
夏祭りで灯ろう流し

大崎市古川の「志田中部地区民夏祭り灯ろう流し」(志田中部地区振興協議会主催)が9日、古川志田地区公民館駐車場などで開かれた。灯籠に子どもたちの願い事を書き、旧渋川に流すのがメインイベント。秋の文化祭と交互に開催する行事とあって、心待ちにしていた人たちで会場は大いににぎわった。かき氷やポップコーン、焼きそばといった食べ物を販売する屋台では、古川西小中の7~9年生10人がボランティアとして協力。みんなで輪になって古川音頭を踊ったほか、和太鼓演奏、飛び入り大歓迎のカラオケ大会もあった。灯籠は40個。家族の健康や金運、恋愛など、さまざまな願い事が記され、旧渋川を流れる灯籠を、子どもたちは歓声を上げて追いかけていた。
まちづくりに提言
「おおさき中学校生徒会夏サミット」は7月29日、大崎市役所であり、市内11校の生徒会役員が中学生目線でまちづくりについて意見、提言を交わした。「今、私たちができること」がテーマ。学校単位の取り組み発表では、あいさつ運動や清掃、地域行事への参画のほか、一歩踏み込んだ「ごみ拾い×安全マップ作成×分別プロジェクト」(古川東中)、市総合支所で成果報告を行う「『いわでやまを知る』縦割り活動」(岩出山中)、「修学旅行先で『鳴子温泉』観光PR」(鳴子小中)など独自色あふれる事例も。
今野投手(東北楽天)ら委嘱
大崎市は1日、東北楽天ゴールデンイーグルス所属の今野龍太投手=同市出身、岩出山高出=ら各界で活躍する8人を「おおさき宝大使」に委嘱した。任期3年。各界で市の情報発信とイメージアップに貢献してもらう。今野投手は岩出山高から2013年ドラフト9位で東北楽天へ入団した速球派右腕。「岩出山の星」の愛称でおなじみ。19年オフに東京ヤクルトスワローズへ移籍し21年、自己最多64試合登板でセリーグ優勝と日本一に貢献するなどリリーフとして成長。古巣へカムバックした今季の成績はプロ初先発含む38試合登板で1勝1敗5ホールド(13日現在)。ほか7人も、積水化学女子陸上競技部所属で24年世界陸上日本代表の佐藤早也伽選手=同市出身、鹿島台中-常盤木学園高-東洋大出=、旧鳴子町生まれの父親を持つ脚本家・宮藤官九郎さん=栗原市出身=などそうそうたる顔ぶれ。
全日本大学駅伝目指す
東北学院大陸上競技部が今月上旬、栗原市内で夏の合宿を行った。目標は、第57回全日本大学駅伝対校選手権大会(11月、名古屋市・熱田神宮-三重県伊勢市・伊勢神宮)で一花咲かせること。そのためには9月に行われる東北地区選考会を突破しなければならない。大崎市出身の阿部輝翔選手(3年、古川工業高卒)、萩川晄選手(2年、聖和学園高卒)も目標に向けてレベルアップを図った。
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