高温少雨踏まえ対策会議

記録的な高温少雨に伴い稲作への影響が懸念されるとして、大崎市は6日、関係機関ぐるみの「農作物異常気象対策連絡会議」を開いた。安部祐輝市世界農業遺産推進監は「まさに(水が必要な)出穂期で今後1~2週間が重要」と強調した。市と県、農業団体から約20人が出席。「生育はおおむね順調」だが「番水制も『水が末端まで届かない』との話を聞く」「早生品種のほ場でひび割れや枯れが見られる」との報告も。また農業用水供給について市の担当者は江合川、鳴瀬川両水系とも今月中旬まで「維持可能」との見通しを示した上で「雨なしでは厳しい」と訴えた。県大崎農業改良普及センターの小池修総括技術次長は「土壌が湿った状態を保つ『飽水管理』は限られた水で実施可能で、従来の『湛水管理』よりも白未熟粒の発生抑止が見込める」と紹介し「出穂以降30日程度」の効果的な実施期間も説いた。
大崎の郷土料理作りに挑戦

大崎市立おおさき日本語学校の学生が5日、大崎地方の郷土料理作りに挑戦した。地域の人や文化に触れ、実践的に日本語を学ぶ授業「O(オー)タイム」の一環。ずんだ餅やペースト状にした大豆を使う呉汁、かき揚げなど4品を調理し、試食した。西古川地区公民館で開かれた授業には台湾、ベトナム、インドネシア出身の28人が参加。ずんだ餅作り体験では、ゆでた枝豆の薄皮をむき、すり鉢でつぶし、熱々の餅を手でちぎる工程に学生たちは一苦労。全ての料理が完成したところで早速試食。学生からは「ずんだ餅おいしい」「かき揚げは母国の味に似て懐かしい」などの声が聞かれ、呉汁をお代わりする姿も見られた。
進路選択の参考に
栗原市築館の東北職業能力開発大学校は3日、同校でオープンキャンパスを開いた。専門課程(生産機械技術科・電気エネルギー制御科・電子情報技術科・住居環境科、各2年)への入校を検討、希望している東北各県の高校生29人と保護者が訪れ、真剣な様子で見聞きしていた。キャンパスツアーでは充実した学習設備や教室、実習棟を見学。全国規模のコンテストや大会で最優秀賞を受賞した在校生の取り組みや作品も紹介し、「現場に近いカリキュラムで学ぶので即戦力になれる。進路選択の一つに入れてほしい」と呼び掛けた。
災害のない職場環境へ
鉄道工事を手掛ける古川興業は4日、本年度安全大会を大崎市古川のグランド平成で開き、作業中の安全確保について再確認し、災害のない職場環境の確立に理解を深めた。大会には同社の社員ら約70人が出席。仙建工業仙台支店の佐藤芳弘安全部長が安全指導を実施。最近の事故の事例を紹介しながら「ルールをしっかり守り、独断で作業計画を変更するようなことのないように」などと注意を促した。また腰痛、肩こり対策をテーマに、ミズノスポーツサービス運営本部東日本運営部の井上響さんが、日常生活の中で実践できる運動方法を指導。社員は椅子に座ったまま片膝を組みストレッチをしたり、タオルの両端をつかみ頭上に上げたまま左右に体を曲げたりして肩周りの筋肉をほぐす方法を学んだ。
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