地元経営者協力し模擬面接

中新田高で1日、就職を希望する3年生の模擬面接が行われた。生徒の就職活動を支援しようと、地元経営者らが面接官役を務めたもので、生徒たちは本番さながらの面接に臨んだ。2008年に発生した世界的な金融、経済危機「リーマン・ショック」の影響で就職難となった時期に、生徒の進路をサポートしようと、PTAや同窓生が企画したのが始まり。当初はマナー講師の講演会や地域外の経営者を招いた面接を行っていたが、近年は地元の経営者や官公庁職員が面接官役を担っている。本年度は3年生66人のうち33人が就職を希望。その多くは県内や地元企業への就職を志望していて、この日は18の企業や官公庁が協力した。面接官役は2人ずつ9会場に分かれて実施。面接時間は1人25分間で、生徒は身だしなみを整え、姿勢良く入室すると、緊張した表情ながらも面接官役の質問一つ一つに丁寧に答えていた。
振袖や打ち掛け20着余

穂波の郷クリニック(大崎市古川穂波)の開院20周年を記念した花嫁衣装展覧会が、同クリニック交流スペースで開かれている。豪華絢爛な打ち掛けや振袖など20着余りが並び、訪れた人たちの目を引いている。31日まで。花嫁衣装は、加美町の衣装レンタル業「渋喜」が扱っていた貸衣装。主に絹製で、打ち掛けにはツルやクジャク、ウメといった刺しゅうが施されている。1960~70年代に仕入れたもので、数年前に閉業した後、経営者の渋谷睦子さん(87)が自宅に保管していた。同クリニックは、同社閉業の際に多くのドレスを譲り受け、演劇ボランティア「ほなみ劇団」などで活用してきた。今回も「ぜひ使ってほしい」と渋谷さんから寄贈を受け、陰干しも兼ねて7月7日から展示。短期間の予定だったが好評で、「自分の結婚式で着たことがある」と名乗り出る人も現れたため、期間延長を決めた。
大崎地区職業教育拠点校 県教委が説明会
県教委は2日、松山、鹿島台商業、南郷の3高校を再編し開校を目指している「(仮称)大崎地区(東部ブロック)職業教育拠点校」についての説明会を県大崎合同庁舎で開いた。中学生10人ほどを含む約40人が、2年後に開校する新設校の概要や特徴についての説明に熱心に耳を傾けた。校舎は鹿島台商業高敷地内に来年12月に完成、27年4月に開校する予定。実習室を1、2階に集約し、活動の見える化を図る。県内高校で初めてのカフェ棟「高校生カフェ」を設け、生徒が授業で身につけた専門性を生かして企画運営や調理、接客、経理に当たる。全日制で定員160人。専門高校では県内初の単位制で、3校の農業と家庭、商業の各科目を自在に組み合わせ、6次産業化についても学べるのが特徴。調理や醸造、営農、経営のノウハウを生かして地域ブランド創出も目指す。校名を公募している。校歌や校章は検討中で、今後、開設準備だよりを通して順次広報していく予定。
高校生ら遊び場提供
高校生が中心となって遊び場を提供する「こども祭り」が7月30日、大崎市松山公民館で開かれた。子どもたちがテーブルゲームや射的、テレビゲームなどで生徒たちと触れ合った。地域全体で社会問題を考える仕組みづくりを通じ、支え合う地域社会につなげることを目指している「ケアブレンド」(仙台市)と地元の松山高が共催。同校の生徒20人のほか、古川高の生徒6人、大学生2人が各ブースで児童を迎えた。訪れたのは、松山小の児童を中心に約50人。「職業体験」と題したブースでは警察官に扮し、会場内の不審者役の生徒を捜索。怪しげな格好の人を見つけると、取り押さえて手錠をかけて連行するまでの流れを楽しんだ。
核、戦争ない世界願い
第11回平和フェスタ(新日本婦人の会古川支部主催)が2、3の両日、大崎市図書館多目的ホールで開かれた。広島県と長崎県に原爆が投下されてから80年のことし、投下直後の様子を記録した写真や絵画、平和を願う国内外の活動を紹介。対馬丸やひめゆりの塔を題材にした映画上映もあり、多くの人が訪れた。広島県内の高校生が証言者らと共同で制作した絵画は、投下直前の閃光を見つめる人たちや、誰か分からないほどの真っ赤なやけどを描写。写真は原爆の悲惨さを訴えるほか、核兵器禁止条約(2021年発効)や日本被団協が受賞したノーベル平和賞(24年)など、核のない世界を目指す取り組みも紹介。訪れた人たちは神妙な面持ちで見入っていた。
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