鳴瀬川で水上の熱戦

加美町の夏の風物詩「第22回ドラゴンカヌー大会」(同実行委主催、大崎タイムスなど後援)が27日、鳴瀬川カヌーレーシング競技場で開かれた。県内外の37チームが団結力を発揮して熱戦を繰り広げた。ドラゴンカヌーは竜をかたどった艇にこぎ手と太鼓、操舵手の12人が乗り、速さを競う競技。初心者、競技経験者を問わない「一般の部」、4人以上の女子選手を含めた「混合の部」があり、コースは直線250㍍。出場チームは中高の部活仲間、職場の同僚、カヌークラブ、小学校の教職員同士、職種は違うが気があった仲間たちなどさまざま。選手たちは、太鼓の音に合わせて一体となってパドルをこぎ、熱戦を繰り広げていた。
「理想のまちづくり」語る

大崎市議会主催「議員と語ろうワールドカフェ」が26日、市役所本庁舎であり、議員と公募の一般市民が「理想のまちづくり」について意見を交わした。議場での「堅い」「まじめ」な姿とはうって変わって、Tシャツにジーパンなどカジュアルな装いで参加者を出迎えた議員たち。班に分かれてホスト役を務め、子育て世代、働き盛りの自営業、孫含め大所帯で暮らすお年寄りなど職業、年齢とも多彩な顔ぶれの市民と意見交換していった。菓子を頬張り、飲み物で喉を潤しながらの語らいはまるで井戸端会議のよう。「子どもが成長して進学、就職後も住み続けたいと思えるまちに」「高齢者や障害がある人も暮らしやすく」といった夢のある自治体像が市民側から次々飛び出した。
鉄道軸に地域活性化
高校生が鉄道を軸とした地方活性化案を発表する「全国高校生地方鉄道交流会」(全国高校生地方鉄道交流会主催、大崎タイムスなど後援)が8月8日から10日までの3日間、美里町で開かれる。県内での開催は初めて。「鉄道のまち」として知られ、来年1月に誕生20年の節目を迎える同町の節目を盛り上げる。交流会はことしが14回目で、提案が鉄道活性化策として実現したこともある。東北地方ではこれまで、秋田内陸縦貫鉄道や三陸鉄道がテーマとなった。ことしのテーマは「歴史ある〝鉄道のまち・美里町〟の観光資源を発掘し誘客に繋げるためには!」。JR3路線が交わる交通の要衝、小牛田駅がある町を全国にPRし、誘客や地方創生についての施策を発表する。メインイベントは10日午前10時から駅東地域交流センターで開催。古川学園高など9都府県10校の生徒たちが企画を発表するほか、鉄道アナリストの鐵坊主さんが「鉄道まちづくりの方向性〜各校の発表を受けての今後の展開」と題し講演する。
涼しいホールで生演奏満喫
「夏の思い出KIZUNA(きずな)コンサート」が28日、大崎市岩出山文化会館で開かれた。岩出山地域の住民約70人が訪れ、涼しいホールで生の演奏を楽しんだ。コンサートは住民の交流を目的に、岩出山、西大崎、上野目、真山、池月各地区公民館が合同で毎年この時期に開いている。この日は加美町の国立音楽院宮城キャンパスで楽器修理やピアノ調律を学ぶ生徒7人が出演。トランペットやサックス、ホルンといった管楽器で、演歌の吹奏楽アレンジメドレーなど5曲を披露した。
暑さも少しひんやり
加美町小野田図書館は26日、同館複合施設のやくらい文化センター小ホールで「こわ~いおはなし会」を開いた。親子ら約70人が訪れ、外の暑さを忘れるような怖い絵本の読み聞かせや肝試しを楽しんだ。夏休みの恒例企画。ホール内は、お化けを連想させるイラストや文字などが施され、大きなお化け屋敷の雰囲気。その中で、怖い絵本シリーズから「おばけいしゃ」「いるのいないの」「こっちをみてる」の3本を職員が読み聞かせた。肝試しは、小ホールからメイン広場につながる真っ黒な通路を活用した、手作りのお化け屋敷で実施。テーマは「廃病院」。短い距離ながらも薄暗い通路にベッドや机を配置し、お化けやゾンビに扮した職員がうめき声を上げたり、静かに立っていたりして親子らを驚かせた。
親子でバスマット作り
大崎市古川リサイクルデザイン展示館で26日、夏休み親子体験教室が開かれた。Tシャツを素材に、卓上織り機でバスマットを作るプログラムで、参加者は世界で一点物の作品に心を躍らせながら作業に取り組んだ。作り方は、Tシャツの身頃に切り込みを入れて1本のひも状にしたものを横糸にして、ゆっくり1段ずつ織っていく。力の入れ具合や生地の性質にもよるが、縦45㌢、横60㌢ほどのマットを1枚作るために必要なTシャツは、子ども用で5着、大人用なら3着が目安という。手織りは見た目やイメージの優雅さに反して意外と力が必要で、参加者たちは真剣な表情で作業。それでも「『鶴の恩返し』みたい」などと言いながら手を動かし、美しい1枚を完成させていた。
模範的優良工事たたえる
大崎市は29日、市発注工事における土木、建築、設備各部門の優良工事表彰状授与式を市役所で開き、12件(11事業者)の模範的な施工をたたえた。市優良工事選定委員会の評価項目に基づき実施している表彰。契約額500万円以上で2024年度完成の市発注工事131件(土木79件、建築19件、設備33件)から土木7件、建築1件、設備4件を「優良」に選んだ。式では、伊藤康志市長が事業者に賞状を手渡し「公共工事を通じた社会貢献に加え、ボランティアや災害復旧にも尽力いただいている。品質確保、技術力向上への取り組みは他の模範」と強調した。被表彰者の代表謝辞で、富士土木の山村徳洋社長は「これからも大崎地域の発展に貢献できるよう業界一丸となり、より安全で質の高い社会基盤整備に努めていく」と述べた。
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