2025/07/22


立民の石垣氏再選

 第27回参院選は20日に投票が行われ、即日開票の結果、宮城選挙区(改選数1)は、立憲民主党現職の石垣のりこ氏(50)が知名度を追い風に、定数が1になってから最も多い7人による争いを制し再選を果たした。投票率は55・37%で、前回(2022年)を6・57㌽上回った。期日前投票をした人は全投票者の4割を超え、過去最多だった。石垣氏は、19年に初めて立候補した際に掲げた公約「消費税ゼロ」が物価高を受けて再び注目を集め、終始有利に選挙戦を展開。選挙期間中、立民の野田佳彦代表が登米市など県内に2度応援入りしたほか、独自候補擁立を見送った共産党の支持を得てほぼ全域に浸透。4町を除く31市町村で最多得票を得た。自民新人の石川光次郎氏(58)は、村井嘉浩知事と県内全市町村首長の支持を取り付けたほか、選挙期間中、石破茂首相が応援に駆けつけてこ入れ。しかし、「政治とカネ」問題など党への逆風に見舞われ、地盤とする仙台市以外での知名度不足も最後まで響いた。

夏祭りは浴衣姿で

 浴衣の着付け教室が10日と13日、県北随一の本格茶庭、祥雲閣(大崎市古川)で開かれた。若い世代が和服を着る機会をつくろうと、初めて企画。ヘアメークから着付けまで幅広い技術を持つ美容師の伊藤由衣さんから、分かりやすく指導を受けた。教室ではタオルで体型を補正した後、身長に合わせて丈を決め、着崩れを防ぐ和装専用の道具で固定。帯は、前で形を整えてから後ろに回す方法を学んだ。父親の浴衣に麦わら帽子を合わせて粋に着こなしたり、帯の柔らかさを生かしてバラの花のように結んだりする参加者もおり、互いに「かわいい」「すてきだね」と声を掛け合っていた。

古川学園準々決勝へ

 第107回全国高校野球選手権宮城大会は19~20日、3球場で3回戦8試合を行った。県北部勢は古川学園が石巻工を下し、準々決勝に進出。大崎中央は0-5で利府に敗れた。古川学園は3-2で石巻工に競り勝った。初回に失策で1点を先制されたが、二回二死満塁で1番黒沢が走者一掃の左越え適時二塁打を放ち逆転。3-1で迎えた八回表、一死満塁のピンチに左腕のエース櫻井琉(3年)が登板。押し出し四球で1点を許したものの後続を打ち取ると、九回も三者凡退で抑え逃げ切った。5年ぶりに16強入りした大崎中央は、利府に零敗を喫した。三回に連続適時二塁打で2点を許すと、その後も犠飛や長短打で小刻みに得点を奪われた。終盤に得点圏へ走者を進め好機をつくったものの、決定打が出なかった。

 

古川、川渡36・2度

 県内は20日、高気圧に覆われて気温が上昇し、大崎市古川と同市鳴子温泉川渡でともに36・2度と7月の観測史上最高を更新した。仙台管区気象台によると、同日は平年より古川が9・2度、川渡も9・9度高く、全19観測点で「最も暑い時期を上回る」厳しい暑さに。翌21日も早朝から真夏の日差しが降り注ぎ、午前9時までに栗原市駒ノ湯、名取市、亘理町以外の16観測点で30度を超えた。