木刀握り勇ましく 殺陣に挑戦

演劇と殺陣のワークショップが6月28、29の両日、大崎市古川の商業施設、醸室(かむろ)で開かれた。演劇プロデュース団体「カンプリプロデュース」10周年の企画で、団体を主宰する冠仁さんが演劇、殺陣集団10・Quatreメンバー辻崇雅さんが殺陣をそれぞれ指導。参加者は木刀を握りしめ、見事な立ち回りを演じていた。同プロデュースは、役者の息遣いや高揚感、芝居の楽しさを間近で感じてもらえるよう、観客との距離が近い会議室など劇場ではない場所で公演を開催。11月には醸室で公演を予定している。辻さんは殺陣について「戦いの動きを取り入れたお芝居」と説明。刀の握り方や振り方も「いかに格好良く斬り終わるか。相手と目が合うまで振らない」と強調し、4、5人で1人を囲み次々に斬りかかるシーンを全員に体験してもらった。参加者は次第に体を大きく動かせるようになり、掛け声も勇ましく辻さんに斬りかかっていった。
薄い紙でハスの花制作

薄い紙でハスの花を作る講座「ハスワーク」が、大崎市古川長岡地区公民館(久光俊一館長)で開かれている。赤やピンク、白、オレンジ、黄色などの紙を使って制作する作品は繊細ながら存在感がある仕上がりで、4種類のデザインはいずれも人気がある。同館職員が毎年新作を提案し、講座の指導にも当たっている。気温が高く生花が日持ちしないお盆の時期、仏壇に飾り先祖を迎えるのにぴったりで、LEDライトで幻想的な光を放つタイプもある。6月28日の講座で作った「ながおか♥LOTUS」は長い茎と葉っぱが特徴で、特に難易度が高い。参加者は、長方形の紙を少しずつずらしながら貼って丸い葉を作る工程に一苦労。全体のバランスを考え、真剣な表情で茎の長さを決めていた。
路線価 古川中心部3・8%上昇
国税庁は1日、相続税や贈与税の算定基準となる2025年分路線価を公表した。宮城県の平均変動率は4・4%で、13年連続で上昇。上昇率は前年から0・7㌽縮小したが、1ランク上がり、東京都、沖縄県、福岡県に次いで全国4位だった。県北部3市中心部のうち大崎市古川は上昇した一方、栗原市は前年並み、登米市は10年ぶりに下落した。大崎市の最高路線価は、JR古川駅前から続く市道沿いに商業ビルや飲食店が建ち並ぶ古川駅前大通1丁目の「市道駅前1号通り」。1平方㍍当たり5万4000円で、前年から2000円(3・8%)上昇した。
ダムや頭首工見学
農業土木を学んでいる小牛田農林高の1年生33人が6月27日、大崎地方のダムや頭首工を見学した。鳴瀬川水系の上流から下流までの用水供給や水位調節などの役割に触れ、水管理に向けた農業土木技術と維持管理について学んだ。県北部地方振興事務所農業農村整備部が、同校農業技術科農業土木コースの1年生を対象に毎年この時期に実施している。この日訪れたのは、二ツ石ダム(加美町宮崎)と色麻町農業伝習館、桑折江頭首工(大崎市三本木)。このうち二ツ石ダムは、下流の大崎市や東松島市など2市5町の計9376㌶に用水を供給しており、供用開始から丸15年を迎える。生徒たちは、ダムを管理する県大崎地方ダム総合事務所職員の説明を受けた。構造別タイプや機能、役割といった基礎知識から、同ダムが建造された経緯、維持管理に向けた点検や安全管理、利水調整、洪水時対応などについての話に興味深げに耳を傾けた。
キャンドル作り体験
キャンドルを作る体験講座が6月28日、大崎市古川の本格茶庭、祥雲閣で開かれた。参加者たちは日本キャンドル協会(JCA)認定インストラクター鈴木弘美さん(登米市)の助言を受け、自分の感性を詰め込んだ作品を完成させていた。日本では古くから蜜ろう、和ろうそくなどが生活に欠かせなかった。そこで、キャンドル作りを通して伝統文化に触れてもらおうと、祥雲閣が企画した。この日は親子連れなど15人が参加。グラス入り、タルトケーキに似た形、きれいな模様の紙をアイロンで定着させるタイプの3種類から一つ選び、製作に挑戦した。果物や砂糖菓子そっくりのパーツを選んだら配置を決め、溶かしたろうで固定させる作業はまるでパティシエ。流し入れた透明なろうが固まると、ドライフラワーの隙間から光が見えるグラス入りも美しく、参加者は互いに完成品を見せ合い、写真を撮るなどして楽しんでいた。
夏の訪れ告げる淡い光
県内有数のホタル群生地となった涌谷町でホタルが飛び交っている。6月28日には祭りが天平ろまん館前で開かれ、訪れた人たちがホタルの淡い光や放虫を楽しんだ。祭りは12回目。地元涌谷太鼓による力強い演奏で幕を開け、オカリナサークル「オカリーナ彩音」のメンバーたちがしっとりとした音色を梅雨の夜空に響かせた。放虫では、訪れた人たちがホタルを受け取ると、両の手のひらをそっと開いてホタル放し、光りながら静かに宙に舞い上がる様子を見守った。
コメントをお書きください