くぐって願う無病息災

祇園八坂神社(大崎市古川中島町)に25日、直径3㍍の「大茅の輪」がお目見えした。茅の輪くぐりで年明け以降のけがれを払い、残り半年間の無病息災を祈る「夏越の大祓」に向けた準備で、30日午後3時から神事を行う。茅の輪くぐりの起源は古く、素戔雄命が蘇民将来という人物に宿を借りた際、厚いもてなしの礼にカヤでしつらえた輪を「疫病よけ」で授けた故事に基づく。願いを込めながら左回り、右回り、左回りの順で「8の字」を描くようにくぐる。同神社では2020年夏、新型コロナ感染拡大を機に設置し翌年から恒例化。渡邊昭彦宮司が青年時代、大茅の輪を毎年作っている諏訪大社(長野県諏訪市)で修業した縁も。
古布生かした創作人形

大崎市田尻蕪栗で創作人形を制作している氏家良子さん(72)はことし、コロナ禍を経て6年ぶりに自宅展示を再開した。玄関や和室1室にひな人形や布絵などが所狭しと並び、訪れる人たちの目を楽しませている。7月上旬までの予定。氏家さんは50代のとき、仙台市の創作人形作家、熊谷恵子さん(故人)に師事。仕事をしながら10年間にわたって熊谷さんの教室に通い、技術を学んだ。自宅展示は2016年から毎年2~3月に実施していたが、コロナ禍で中止した。制作する人形は、古布を生かした大小のひな人形やピエロ、ウサギ、ネコなど。長い袖が特徴の華やかな「袖雛」や、目を細糸で表現し、にっこり笑っているように見える愛らしい作品が中心。地元の写真店からもらったフィルムケースやつまようじ立て、小瓶、箸置きなどと布を組み合わせた多彩な人形が見る人の心を和ませている。
申請手続きオンライン化
大崎市議会6月定例会は一般質問3日目の26日、6人が登壇し、子育て支援や学校教育などを巡って執行部と議論を交わした。子育て支援分野のデジタル化推進では、執行部が児童手当関連の手続きを来年1月にオンライン化する方針を示したほか、伊藤康志市長は戦没者慰霊祭を8月29日に開催することを明らかにした。子育て支援分野のデジタル化推進で伊藤市長は「利用申請などのオンライン化を段階的に進め、民生部で準備を進めている」と答弁。高橋亮一民生部長は「来年1月、児童手当に関するものからスタートさせたい」と語った。また、戦没者慰霊祭について伊藤市長は「8月29日にパレットおおさきで開催する予定」とし、「遺族らの高齢化が進んでおり、追悼の在り方を検討する」と述べた。この日は藤本勘寿、伊勢健一、加川康子、佐藤弘樹、遊佐辰雄、石田政博各議員が質問を行った。
フィットネスジムと連携
栗原市の一迫商業高で20日、フィットネスジムと連携した保健の授業が行われた。同校商業研究部が進めている運動習慣に関する研究・実践の一環。築館高一迫商業キャンパスの1年生29人が簡単なストレッチを体験し、スポーツ鬼ごっこで汗を流した。同研究部は、県内で肥満率が高い栗原市で運動習慣を定着させようと、市内外でフィットネスジムを展開するUGOQ(栗原市志波姫)と連携し、活動している。今回の授業もそうした取り組みの一つで、健康について学ぶのが狙い。UGOQの村上恵里佳リーダーは講話で、心身の状態を改善する運動効果を詳しく紹介。ダイエットで嫌われがちな炭水化物や脂質にも重要な働きがあると指摘し、「皆さんは成長期。この世代から健康で長生きできる過ごし方を」と呼び掛けた。
授業の一端に触れる
県立大崎高等技術専門校(大崎市古川米倉)のオープンキャンパスが21日、同校で開かれ、参加した高校生は伝統的な建築技法など授業の一端を体験し、同校が取り組む実践的な技術教育に理解を深めた。同校は電気科(定員20人、1年課程)、木の家づくり科(定員15人、2年課程)の2科があり、地域のインフラ、住環境整備の現場で活躍する技術者を輩出。現在は電気科6人、木の家づくり科15人(1年生4人、2年生11人)が在籍している。この日は高校生2人と保護者が出席。各科の授業概要や取得できる資格、就職率100%を達成した昨年度の実績などについて説明を受けた。この後、各科に分かれ授業を体験した。宮城誠真短大(大崎市古川福沼)で21日、本年度2回目のオープンキャンパスが行われた。受験を検討する高校生約40人が保護者らと共に参加し、ミニ講義を体験した。同短大は、県北唯一の保育科短大。1学年50人の少人数教育が特徴で、学生一人一人に合わせた指導を行う。幼稚園教諭二種免許や保育士資格など、幼稚園、保育園、認定こども園などで必要な資格が在学中に取得できる。2026年に開学60周年を迎える。この日、高校生たちは教員と1年生による音楽表現と保健体育のミニ講義を体験。教員の指導を受けながら、1年生と共に歌に合わせて手足を動かしたり一緒に踊ったりして、キャンパスや授業の雰囲気を味わっていた。
スポーツ鬼ごっこ大会
「スポーツ鬼ごっこ宮城県大崎市大会~おかわりカップ~」が22日、市三本木総合体育館で開かれた。県北のスポーツ鬼ごっこ愛好会「県北280(ニーパーマル)」が初めて開催。県内外から集まった幅広い世代が、戦略と駆け引きを楽しみながら伸び伸びと体を動かした。スポーツ鬼ごっこは、1チーム7人で編成し、制限時間(前後半各5分)に相手陣地の宝を奪った回数を争う。中央線を越えて相手陣地に入るとタッチされて捕まる恐れがあるが、捕まっても自陣セーフティエリアに戻って復活できる。大会には県北280と青森、福島両県の2愛好会計6チーム、約80人が参加。2ブロック総当たり戦に続き、決勝リーグに挑んだ。二手に分かれて攻撃陣が相手側防衛の隙を突いてコーン上の筒状の「宝」を奪ったり、作戦会議で戦略を練ったりして楽しむ姿が見られた。
王将位懸け13人熱戦
日本将棋連盟古川王将会支部の「王将位獲得将棋大会」が22日、大崎市古川の台町将棋道場で開かれた。腕に覚えのある会員13人が出場し、タイトルを懸けて真剣勝負を繰り広げた。出場者たちは真剣な表情で対局。厳しい時間制限の中で最善手を探り合い、駒を指し合った。その結果、大崎市の中塩祐喜3段(47)が優勝し、2年ぶり2度目となる支部王将位を手にした。中塩3段は「相手の粘りに苦戦した初戦を勝ち切ることで波に乗れた。今後も仲間と将棋を楽しみたい」と話していた。
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