2025/06/24


新作中心に47点展示

 洋画サークル「きが~るアートDo」の第22回絵画展」が、大崎市民ギャラリー・緒絶の館で開かれている。新作中心の油彩画が来場者の心を捉えている。26日まで。同サークル会は志田地区公民館で月1回教室を開催。講師の我妻宏也さんや仲間の講評を参考に表現を模索し、3カ月から半年ほどかけて作品を完成させる。近年は大きな展覧会で入賞する会員が増え、活動の励みになっているという。今回は自然の美しさや人物に目を向けた47点を展示。同ギャラリーを屋外から眺めた構図の作品や、開け放った窓から外の風景を眺めているような作品もあり、訪れた人たちは一点一点に足を止め、熱心に見入っている。

プロ選手が技術指導

 プロスポーツ選手が小中学生に指導するイベント「アス×ドリ」(総合型地域スポーツクラブWARP!!!など主催)が15日、美里町トレーニングセンターで開かれた。プロの技術に触れ、夢や目標を見つけるきっかけにしてもらうのが狙い。大崎市古川出身で、女子ボクシング世界5階級王者に輝いた藤岡奈穂子さん(49)ら5人が、プロになった経緯や上達に向けた志について率直に語った。講師は、バスケットボールB2リーグ「パスラボ山形ワイヴァンズ」の阿部龍星選手(29)やB3リーグ「しながわシティバスケットボールクラブ」の東宏輝選手(29)、バレーボールVリーグ「アルテミス北海道」の長尾のどか選手(27)ら。小中学生約40人が参加。バスケットボールではドリブルしながらの鬼ごっこやフリースロー、バレーボールでは2人一組でのレシーブ、ボクシングではパンチなどを体験し、スポーツの楽しさに触れた。

花見の名所再興へ

 大崎市岩出山の城山公園で21日、サクラの植樹会が行われた。同公園は大崎地方でも花見の名所として知られたが、老木化により昨年度から伐採が進んでいる。そこで、かつての活気を取り戻そうと住民らが集まり、苗木20本を植えた。同公園の山頂付近には多くのソメイヨシノが植えられていて、シーズンには大勢の花見客でにぎわった。しかし、現在はほとんどが古木となり、年々枯れ枝の落下が増加。さらに倒木の危険もあることから一部区域が立ち入り禁止となり、昨年度は20本が伐採された。植樹会は、岩出山地域づくり委員会が主催し、市岩出山総合支所地域振興課、同公園の蒸気機関車(SL)を保存管理する鉄道文化連結会が協力。県民の緑化活動を推進する県の百万本植樹事業により、伐採された数と同じ20本のサクラ(ソメイヨシノ、オオヤマザクラ各10本)の配布を受けた。

 

休日の中学部活動支援

 公立中学校が部活動指導を民間団体やクラブに委ねる地域移行への取り組みで、大崎市教育委員会は16日、古川工業高と「連携協力に関する覚書」を交わした。地域移行について自治体と県立高校の連携は県内初という。市内11校(うち義務教育学校2校)の部活動を来年度から平日のみとする動きに対し、休日(土日祝日)の受け皿として名乗りを上げた形だ。運動部と文化部合わせて11部活動が対象で無償。ほか覚書の内容は▽特定競技(種目)の専門指導▽指導者研修-など。試行的に団体、クラブの部員を受け入れている部活動も。同校の福田操主幹教諭は「競技力の向上や心身の成長など、切磋琢磨で中高生双方に刺激をもたらしている」と話す。

 

曽我さんに支援金贈る

 旧古川青年会議所(JC)の第22回古川まつり花火大会実行委員メンバーでつくる「RC22」が16日、新潟県の佐渡市役所を訪れて北朝鮮による拉致被害者、曽我ひとみさんと面会し、被害者救出活動の一助にしてほしいと支援金5万円を手渡した。訪れたのは加藤康明会長(グローバル環境システム代表取締役)のほか、佐々木利彦・北宮城運輸代表取締役、齋藤達也・アドバンスコンプリート代表取締役、今野康平・泰眞堂代表取締役の4人。同会が15年ぶりに実施した親睦旅行で佐渡市を訪問。加藤会長(65)は曽我さんと同い年で拉致被害に関心があったことから、同市に勤務する曽我さんに直接会い支援金を手渡したいと市に連絡し、了承を得た。支援金を受け取った曽我さんは「大切に使わせていただきます」と感謝。面会は15分程度で深い話はできなかったが、北朝鮮では監視が付き不自由な生活だったといい、拉致被害者の救出が進んでいないことを残念に思うと語っていたという。また、市からは「曽我さんは講演活動も行っており、大崎でも招いてほしい」と提案された。

 

岩出山駅の清掃に汗

 玉造商工会青年部は12日、JR陸羽東線岩出山駅で環境美化活動に汗を流した。全国に約4万6000人いる商工会青年部員が、6月10日の「商工会の日」を中心に、公共施設や観光地などの清掃、保育所や老人ホームへの慰問などを行う「絆感謝運動」の一環。これまでも蛭沢川堤防の桜並木道清掃や有備館駅のベンチ修繕など、大崎市岩出山や鳴子温泉で毎年ボランティア活動を行っている。この日は青年部員8人が参加。駅周辺のごみを拾い集めたほか、構内の窓や階段、トイレ、看板などを丹念に掃除した。

 

防災、減災を考える

 防災・減災について考える講座が15日、栗原市築館の黒瀬自治会館で開かれ、栗駒山麓ジオパークに勤務する地域おこし協力隊で、災害支援団体の一員として全国の被災地で活動する手代千賀さん(大崎市出身)が講話した。手代さんは避難所での生活について「栄養の偏り、洗濯物を干す場所や着替えなど不便が多い。一方で、女性が元気だと、避難所はどんどん改善されていく」と指摘。また、自身の支援活動に触れながら「(災害時)地域のリーダーが不在、スマホがない、外出先といったことも想定して」「被災後の後悔を一つでも減らす備えを。顔が見える関係が防災、減災の第一歩」とも訴えた。