2025/06/18


ランドセルをアフガンへ

 大崎市古川中の生徒会福祉委員会の6人が11日、大崎倫理法人会事務局を訪れ、アフガニスタンの子どもたちに送ってほしいと、ランドセルや文具を届けた。アフガニスタンの子どもたちにランドセルなどを送る福祉委員会の活動は、ことしが3年目。34人の委員たちが5月19日から23日まで、登校時間に昇降口に立ったり、ポスターを作って掲示したりして、生徒たちに使わなくなったランドセル、鉛筆など文具の寄付を呼び掛けた。また、学校の連絡メールを通し、保護者にも協力を求めた。今回寄付したのはランドセル33個と鉛筆や消しゴム、ボールペン、ノートなど。

世界一の大俵パレード

 美里町の「活き生き田園フェスティバル」(実行委主催、大崎タイムスなど後援)が7、8の両日、南郷地域で開かれた。「自称・世界一の大俵」を引いて練り歩くパレードや、長靴の飛距離を競う「長ぐつ飛ばし大会」といったユニークな催しに加えて花火大会もあり、盛り上がりを見せた。フェスティバルは36回目。大崎地方ではことし初となる大規模な花火大会は初日の夜に行われ、打ち上げ花火が初夏の田園地帯に大きく咲いた。県内屈指の穀倉地帯を象徴する大俵は直径約3㍍、長さ約5㍍の巨大さ。台車に載せた大俵を子どもたちが引き、まち中心部を練り歩いた。

交通死亡事故ゼロ2000日

 涌谷町で交通死亡事故が起きなかった日数が13日、連続2000日に達した。県警が本部長名の「褒状」を町に贈り、事故防止に向けた官民挙げての取り組みをたたえた。現行の表彰規定では同町初の記録で、県内39市区町村別で同日現在、南三陸町(4030日)、女川町(3526日)、色麻町(3436日)に次いで4番目に長い記録となっている。伝達式が町役場で開かれ、町と町内の交通安全関係団体代表ら約20人が出席。県警交通部の佐藤亮参事官が褒状を遠藤釈雄町長に手渡し、「記録達成は町と関係機関・団体の努力のたまもの。記録更新を目指してほしい」と、仙洞田守交通部長のあいさつを代読した。遠藤町長は「2000日を達成し、ほっとしている。町民一人一人の積み上げが結果に結び付いた。今回の記録を一里塚とし、改めて安全安心なまちづくりに励む」と誓った。

 

刀の教科書展閉幕

 大崎市役所を主会場に開催された日本刀展示会「目で観る刀の教科書展」は15日、閉幕した。市内中学生見学日(2日間)含め11日間の来場者数は1万2528人に及んだ。市役所で閉幕セレモニーがあり、共催した市、日本刀剣博物技術研究財団(大阪府茨木市)の関係者が出席。伊藤康志市長は「全国各地から大勢の人を大崎市に迎えることができた」と〝大台〟突破の喜びをかみしめた。席上、澤口理事長が今回受けた紺綬褒章の披露も。市に対する多額のふるさと納税に基づくもので自身5度目の栄誉という。受章あいさつでは、郷土愛と日本刀が持つ魅力の奥深さについて熱く語り「また皆さんが刀剣に触れて学ぶ機会をつくる」と力を込めた。

 

キーホルダー作り体験

 ペットボトルのキャップを再利用したキーホルダー作り体験会が11日、大崎市古川リサイクルデザイン展示館で開かれた。子どもたちが地域の中で自主的に考え行動する力を育む市教委の取り組み「チャレンジday」に合わせた企画で、小中学生37人が製作を楽しんだ。廃材や身近なものを再利用する創意工夫に、多くの市民が親しんでいる同館。この日は、手織り技術の継承に取り組むグループ、さとおりが指導に当たった。キーホルダーは、小さく刻んだキャップを高圧アイロンで溶かして板状にしたら型に合わせて切り、つや出し材を塗って金具を付ければ完成。溶けたキャップのマーブル模様が美しく、アクセサリーとして愛用する人もいるという。

 

ツリーハウス再建へ

 かつて大崎市鳴子温泉の旧川渡小体育館裏にあったツリーハウスを再建するプロジェクトが始まった。1回目のワークショップが11日、市川渡地区公民館で開かれ、市内の児童たちが現地を見学し、イメージイラストを描いた。来年3月の完成を目指すという。ツリーハウスは、同校児童のためにと地元の大人たちが1970年代に整備したアスレチック場「レインボーランド」にあった。太い木の幹を取り囲むように木材を組んで建てられたが、老朽化で90年前後に撤去された。プロジェクトは、川渡地域づくり委員会と同館が昨年から取り組んでいる「景観まちづくり活動」の一環。再建地は旧ハウスと同じ場所を予定している。この日は小学3~6年生10人が参加。設計を担う宮城大名誉教授で都市計画家の風見正三さん(65)から、自然と共に生きる街づくりの大切さについて教わった後、ツリーハウスがあった場所を見学。引き続き、設計図の基となるイメージイラスト制作に取り掛かった。滑り台やらせん階段、古タイヤのブランコ、エレベーターなど、子どもたちは思い思いのツリーハウスを描いた。

 

特殊詐欺に気を付けて

 加美町商工会青年部と加美署は10日、同町中新田地区の中心商店街「花楽小路」で防犯啓発活動を行った。各店舗に特殊詐欺防止を訴えるチラシを配布して歩き、地域の防犯意識向上を図った。全国商工会青年部が企画する全国統一事業「〝絆〟感謝運動」の一環で、この日は部員10人が参加。加美署の古澤英幸署長から「一日警察署長」に委嘱された浅野健太部長(39)は、署員の制服に身を包み、のぼり旗を持った部員たちと共に早速商店街に繰り出した。部員たちは各店舗に入店し、店主らに特殊詐欺や防犯、交通安全などの啓発チラシを手渡し、注意を呼び掛けた。町公認キャラクター「かみ~ご」も同行し、愛嬌を振りまいた。