地場産アートずらり

第8回ジバート展(運営委員会主催)が、大崎市民ギャラリー・緒絶の館で開かれている。大崎市を中心とした県内ゆかりの作家25人が絵画や写真、彫刻、陶芸などを展示しており、訪れた人たちは個性が感じられる作品をじっくりと鑑賞している。16日まで。タイトル名は、「地場・磁場」と「アート」を組み合わせた造語。地元に根差した作品が磁場となって多くの人を引き寄せ、若手の発掘や地域の活性化につなげたいという思いが込められている。会場にはジャンルを超えた131点を展示。絵画2点で、目に見えない境界や戦争責任への抵抗感を表現した荒伸治さんは「うまく描くより心からの声を大切にしたい」と話していた。
着物、甲冑の着付け体験

和服や甲冑の着付けや気軽な茶屋ムードを楽しめる催しが7、8の両日、大崎市古川七日町の商業施設、醸室(かむろ)で開かれた。題して「醸室茶屋」。市役所などで始まった日本刀展示会が目当ての観光客も訪れ、会場は大いににぎわった。日本刀展示会に全国から訪れる観光客に、大崎での楽しい思い出を持ち帰ってもらおうと、市観光物産センターDozoが企画した。甲冑は重さが大人用で約15㌔、子ども用でも約8㌔あり、白石市地域おこし協力隊を卒業した後藤永行さんが着付けをサポート。着物は30着ほどの中から選び専門スタッフに着せてもらい、撮影や街歩きを楽しんでいた。
大崎市人口 前月比94人減少
大崎市は、今月1日現在の住民基本台帳人口を発表した。人口は12万1013人(男5万9642人、女6万1371人)で前月より94人減少。一方で、世帯数は5万3168世帯となり前月比17世帯増えた。いずれも外国人(世帯)含む。人口動態のうち自然増減は出生57人(男28人、女29人)に対し死亡133人(男71人、女62人)で差し引き76人減。社会増減は転入255人に対し転出273人で18人減の転出超過だった。旧市町単位の地域別人口は、古川7万4962人(前月比41人減)、鹿島台1万635人(同7人増)、田尻9334人(同15人減)、岩出山9095人(同22人減)、三本木7165人(同1人減)、松山5155人(同8人減)、鳴子温泉4667人(同14人減)で鹿島台除く6地域が減少。
新基幹種雄牛に「華福久」
県は11日、新たな基幹種雄牛に、涌谷町生まれで県畜産試験場(大崎市岩出山)で飼養されている「華福久」(5歳1カ月)を選抜したと発表した。県エース種雄牛の「茂福久」(2018年選抜)に次ぐ高い脂肪交雑数値を評価した。華福久は、脂肪交雑が国内歴代最高を誇った茂福久を父に持つ。霜降り度合いの基準となる脂肪交雑の数値が茂福久に次ぐ10・4を記録し、23年度平均広域後代検定の8・6を大きく上回った。枝肉重量(肉の量)も531㌔で、同494㌔を超えた。
多文化を楽しむ夕べ
「多文化を楽しむ夕べinOSAKI」(大崎タイムスなど後援)が7日、大崎市古川のアインパルラ浦島であり、参加者たちは英国出身の刀剣研究家ポール・マーティンさんらによるトーク、ジャズ演奏を聴きながらのひとときに酔いしれた。トークは市のにぎわい創出、地域資源掘り起こし策を語り合う内容で、マーティンさんのほか京都で呉服店を営む西岡裕史さん、染色作家の藤井裕也さん、市地域おこし協力隊員の氏家きららさんと秋山千恵さんが登壇。専門分野からの斬新な意見や提言が飛び出した。
〝幻の薬草〟ムラサキ定植
加美町の特産品、薬用植物「ムラサキ」の定植作業が8日、同町芋沢のほ場で行われ、加美町薬用植物研究会はじめ、地元住民、町職員ら約40人で苗を植えた。古くから染料や漢方に用いられてきた紫根は、ムラサキの根を乾燥させたもの。ムラサキは絶滅危惧種に指定されており、幻の薬草といわれている。同町では10年前から、薬莱山麓にあるほ場で栽培していて、紫根で染めた風呂敷やショール、せっけん、ハンドクリームなどムラサキを活用した商品を開発している。この日は、同研究会や職員が育てた苗約2900本を用意。ほ場は広さ15㌃で、参加者たちは水分補給しながら10㌢ほどに育った苗を一株一株丁寧に植えていった。
支援学校に花苗贈る
古川古城ライオンズクラブは4日、県立古川支援学校に花苗を贈った。会員たちは高等部の生徒とともに植栽も行い、子どもたちの心の成長に役立てばと期待を込めながら作業していた。同クラブによるこの取り組みは40年ほど前、同校の校木ハナミズキを植樹したのが始まり。以来、コロナ禍で中止した2020、21年を除き、毎年この時期に花苗を寄贈している。今回贈ったのはマリーゴールド、サルビア、ベゴニアの苗計90株。この日は山本園子会長ら会員9人が同校を訪れ、高等部の1年生22人と一緒に作業。生徒たちは会員から移植の手ほどきを受けながら、駐車場側の花壇に花苗を一株一株丁寧に植えていった。