2025/06/13


泳ぐアユに「大きく育って」

 加美町西小野田小は10日、町内の鳴瀬川河川敷でアユの稚魚を放流した。同校は統合に伴い来年3月で閉校するため、西小野田小としての稚魚放流はことしが最後。3、4年生合わせて17人がアユの成長を願いながら川に放した。7月1日のアユ釣り解禁に向け、町と鳴瀬吉田川漁業協同組合が行っている放流事業の一環。同校では毎年、自然体験学習として4年生が参加していて、ことしは閉校前の思い出づくりにと3年生9人も加わった。用意された稚魚は10㌢ほどに育った3000匹。稚魚が数匹入ったバケツを静かに水面につけ、川の中をすいすいと泳いでいく姿に手を振るなどして見守っていた。

ご当地グルメに舌鼓

 大崎市を中心に、県内外のご当地グルメを一堂に集めた「おおさき食楽まつり」(実行委員会主催、大崎タイムスなど後援)が8日、同市鳴子温泉のゆめぐり広場で開かれ、大勢の人が地域に根付いた料理を味わった。食育と食産業の振興、交流人口の増加を図ろうというイベント。昨年は鳴子峡レストハウス特設会場で開いたが、ことしはJR陸羽東線の利用促進にもつなげようと、おととしに続いて鳴子温泉駅に近い同広場を会場に選んだ。会場には約30ブースが出店。相撲部屋直伝の地元名物「なる子ちゃんこ鍋」や大崎ジビエのフランクフルトをはじめ、カキ・ホタテ・ウニ焼き(石巻市)、北上コロッケ(岩手県)など、市外、県外からも山海の幸がずらり。鉄道による来客を見越して、地酒や地ビールなども並べた。

アユ釣り解禁へ準備

 7月1日のアユ釣り解禁に向けて、加美町と鳴瀬吉田川漁業協同組合は10日、町内6カ所で稚魚を放流した。町魚がアユの同町は毎年、水産資源の保護や環境保全を目的に同漁協の協力で放流事業を行っていて、ことしは同漁協と合わせて7月までに約8万6000匹を放流する。稚魚は、同町中新田の養魚場「宮城鮎工房」が育成。同工房のアユは、東北大が研究した「釣れるアユ」のDNAを持つ「友釣り背掛かりDNA」のアユ。昨年9月下旬にふ化し、これまでに体長10㌢、重さ10㌘ほどに育った。この日は約1万6000匹を放流。同工房では早朝から稚魚の納品検収が行われ、社員たちが勢いよく跳びはねる養殖池の稚魚をバケツに入れてトラックの水槽に移す作業を繰り返した。河川では組合員らが水槽からホースを伸ばしたり、バケツリレーしたりして手際よく稚魚を川に放っていった。

 

スポーツで心地よい汗

 「まつやま2025B&Gスポーツフェスティバル」が8日、大崎市松山運動場など4カ所で開かれ、幅広い世代の地域住民が競技を通じて心地よい汗を流した。生涯スポーツの充実と住民間の親睦につなげようと、市体育協会松山支部が主催。15行政区から、前年を30人ほど上回る小学2年生以上の270人が参加し、最高齢は90歳。参加者たちは行政区対抗の4種目に挑戦した。

 

練習成果 存分に発揮

 大崎市古川富永地区公民館で7日、「ハツラツ公民館演芸会」が開かれ、地区民たちがこの日のために練習してきたカラオケや民謡、レクダンスなどをステージで披露した。出演者は、同館を拠点に日々励んできた練習の成果を存分に発揮。華やかな衣装でリズミカルに踊る地区民に客席から黄色い声援が飛び、立ち上がって拍手を送る人の姿も。カラオケ愛好会や民謡団体は、自慢の歌声を響かせた。このほか、市健康推進課職員によるフレイル予防の健康講話、特別ゲストとして招いた歌手・藤原彩代さんのショーもあり、大いに盛り上がった。閉会後は昼食会で親睦を深めた。

 

千葉県連副会長に協力章

 県警察官友の会連合会の千葉基副会長(古川警察官友の会長)が本年度の「全国警察官友の会協力章」を受けた。5日、古川署で受章報告会が開かれた。友の会活動への献身的な働きと「国民の安全確保への貢献」(賞状より)が高く評価された。今回は4人が全国表彰対象となり、半世紀余り歴史を持つ古川友の会でも関係者の受章は初めてという。企業や団体、個人で構成し、各署の警察活動を物心両面で支える友の会。千葉副会長は古川友の会長就任(2019年)以来、「年末年始特別警戒取り締まり」での交番、駐在所慰問など日夜奮闘する署員の労を率先してねぎらい、県連合会でも存在感を示している。