天然藍染めを体験

天然藍染め体験会が5月30日、大崎市図書館で開かれた。参加者は、里山ガーデン工房ハッピーボタニカル(同市田尻)の山下のぞみさんが栽培した藍を使い、ハンカチや手拭いを染め、模様や色の出方を楽しんだ。藍染めは、ビー玉や割り箸を輪ゴムで固定した生地を泥状の藍に漬け込んだら少し空気にさらし、藍を定着させるため酢水ですすぎ洗いする。生地を籠に入れて染める、網目模様が印象的な伝統技法も取り入れた。参加者は藍特有の香りに包まれた中で作業に没頭。作品は漬け込む回数や生地の大きさによるが、20~30分ほどで完成。仕上がりが想像と少し違っても、再現できない美しさには代えがたい魅力があり、互いの作品に「きれいだね」と感想を伝え、記念撮影も楽しんでいた。
3年生が保育実習

保育士や幼稚園教諭を目指して学んでいる大崎中央高の生徒たちが5月29日、涌谷町の社会福祉法人涌谷修紅学舎涌谷修紅幼稚舎で、保育実習に臨んだ。生徒たちは園児たちとの触れ合いを通して夢への希望を膨らませた。保育の現場で子どもの遊びや生活の様子について理解を深めるのが狙い。本年度、大崎地方の保育園などで実習に臨む。この日訪れたのは保育コースの3年生9人。ソフトブロックで作ったアスレチックを渡ったり童謡を歌ったりしたほか、園庭で鬼ごっこや砂遊びをして園児たちと触れ合った。子どもたちは〝先生の卵〟と遊ぶのを心から楽しんでいる様子だった。
10月に創立40周年式典
大崎市シルバー人材センターの2025年度定時総会が5月30日、大崎市古川のグランド平成で開かれ、本年度事業計画案と収支予算案の報告を了承し、昨年度事業、収支決算など3議案を原案通り可決した。本年度事業ではセンター創立40周年記念式典を開催し、記念誌を発刊する。同センターは1985年4月、旧古川市シルバー人材センターが業務を開始したのが最初。1市6町が合併し2006年3月に大崎市が発足したのを機に旧古川市、旧田尻町のシルバー人材センターが統合して同年4月に大崎市シルバー人材センターとなり、活動エリアが旧市町全域に広がった。本年度事業計画では、40周年式典を10月に開催する予定。さらに記念誌も発行する。昨年度の事業実績は受託件数が4481件で、前年度比247件増えた。契約金額は約3億4436万円で、前年度より約5%増加。契約金額が増えたのは20年度以来4年ぶり。
歯のトラブル早期発見
4~10日は「歯と口の健康週間」。歯の病気の予防など正しい知識を広げようと設けられ、厚生労働省や日本歯科医師会などが主催し、各地で啓発活動などが展開される。大崎地方の自治体では成人歯科検診を実施し、全身の病気リスクに影響する歯周病など歯のトラブルの早期発見、治療推進に努めている。実施期間や受診料などは各自治体で異なり、大崎市は本年度から対象を拡大し20歳、30歳も加えた。
感染症対策を再確認
大崎市社会福祉協議会が運営する同市古川の特別養護老人ホーム楽々楽館で5月29日、感染症対策の研修会が開かれた。定期的な往診のほか、利用者の情報を共有し、急変やみとりに対応する協定を同施設と結んでいる市民病院岩出山分院から専門スタッフを招き、職員16人が基本的な知識や施設内の改善点を学んだ。同病院感染管理認定看護師の佐藤明子さんは講義で、感染を成立させる3要素「病原体(感染源)」「感染経路」「感受性宿主」について、特に病原体を排除し感染経路を遮断する重要性を強調。半面、外部との接触遮断など「対策強化が利用者サービスの低下につながる場合もある。どこで折り合いをつけるか、見極めが大切」と訴えた。
高校生の地元就職へ
美里町に本社や事業場がある25社でつくる「美里町企業会」は5月30日、本年度通常総会を同町の友栄会館で開いた。大崎地方にある高校で屈指の生徒数(586人)を誇る小牛田農林高の長内志郎校長による講話もあり、少子化が続く中での人材確保などについて学んだ。長内校長は、同校を3月に卒業した179人のうち就職志望者は89人で、このうち約半数が大崎地方に就職したことや、進学志望者の割合が年々高まっている現状を紹介。その上で「早期離職の予防に向け、求人に応募する前の職場見学を進めている。企業が求める生徒像について把握し、進路指導に生かしたい」と述べた。
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