2025/05/30


不審者への対応訓練

 加美町東小野田小(児童数98人)で28日、校内への不審者侵入を想定した訓練が行われた。8日に東京都内の小学校で起きた暴行事件を受けた内容で、不審者役に扮した加美署員に、教職員がさすまたを持って対応した。8日に発生した事件は、東京都立川市の市立第三小に男2人が押し入り、教職員5人を殴るなどした。東小野田小は毎年この時期、加美署と協力して訓練を実施しているが、ことしは今回の事件を参考に、授業中、保護者の知人を名乗る男が正面玄関から侵入した想定で行った。男はナイフを手に隠し持ち、「知り合いの子がいじめられていると聞いた」「おれがやっつけてやる」などとわめきながら侵入。応対した職員がナイフに気付き、別の教員が110番通報した。児童は全員教室にいたため、教員が扉を施錠。複数の男性教職員がナイフを振り回す男を教室から遠ざけ、警察官の到着までさすまたで取り押さえた。

 

鳴瀬川などで排水訓練

 梅雨や台風に伴う河川氾濫、浸水が懸念される時期を迎え、北上川下流河川事務所は、排水訓練を県北各地で進めている。豪雨で住宅地が冠水した際に迅速に内水を排除できるように手順や連携を確かめるのが狙い。22日に始まり、31日まで北上川や鳴瀬川など5カ所の河川敷で行う。28日は大崎市松山須摩屋の鳴瀬川右岸で実施。河川維持管理業務を請け負っている建設業者と同事務所の社員、職員合わせて約40人が集まった。河川敷には同事務所鹿島台出張所に配備されている災害対策車(排水ポンプ車)全3台のほか、ポンプやホースを積んだ車両と照明車の計5台が並んだ。排水ポンプ車の排水量は最大毎分60㌧で、25㍍プールの水を10分ほどで空にすることができる。照明車は装置を地上10㍍まで伸ばし、広い範囲を照らすほか、発電機で夜間の復旧作業などを支える。参加者たちはホースを4本つなぎ合わせて60~80㍍に伸ばし、片方の口から吸い込まれた水がもう一方から勢いよく流れ出るのを確かめた。

「みんなの食堂」再開

 大崎市岩出山のフリースクール「フリースペース道」(橋雅道代表)は27日、同施設で地域食堂「岩出山みんなの食堂」を3年ぶりに開いた。施設を利用する子どもたちのほか、地元住民らも訪れ、食事を通して交流を深めた。多世代が交流したり、フリースクールの子どもたちが学んだりする場として開設したが、コロナ禍で中止していた。この日は同市古川の理容師、今川友太さん(40)も無償で髪を切るヘアカット・ボランティアとして参加した。料理を担当したのは玉造地区更正保護女性会。メニューはカレーライス、旬のタケノコ料理、牛乳プリンの3品で、カレーは30食を準備した。同施設は空き家を活用した一軒家。オープンと同時に次々と地域住民らが訪れ、子どもたちと一緒にテーブルを囲んで出来たての料理を味わった。

 

入館者470万人達成

 大崎市田尻の日帰り温泉「加護坊温泉さくらの湯」の入館者が25日、470万人を達成した。ことし4月に開館20周年を迎えた同施設。470万人目となった大崎市古川の荒川晃嗣さん(38)に記念品を贈り、大きな節目を祝った。この日、荒川さんは午後4時過ぎに入館した。館内で記念イベントが行われ、同施設を運営するたじり穂波公社の浅野志郎社長から花束と田尻ハムギフト、同施設利用券10枚が手渡された。さくらの湯を毎月1回利用しているという荒川さんは、「サウナに入った後の外気浴がとても気持ちいい。大変良い施設なので、また来ます」と笑顔。

 

乳がん検診で早期発見

 大崎市民病院副院長で乳腺専門医の吉田龍一医師が講師を務める「Dr・吉田の乳がん講座」が24日、市図書館で開かれた。心身に安らぎを与えるセルフハンドケアの実践もあり、参加者は真剣に受講していた。吉田副院長は、一般的に目を通す機会が少ない乳がん診療ガイドラインについて、患者からよくある質問を交えて講話。その中で「欧米は検診率が高い。日本でも定期的な検査で早期に発見することが大切」と強調。アルコール摂取や喫煙、サプリメントとの関連にも触れた。

 

活動拠点の除草に汗

 古川ボランティア連絡会は28日、大崎市古川保健福祉プラザ(fプラザ)敷地内で除草作業を行った。同プラザに入っている市社協古川支所の職員も参加し、作業に汗を流した。総会を前に、活動拠点でもある同プラザへの感謝の気持ちを行動で示そうと、急きょ声掛けして実施。間もなく始まる市民健診や乳幼児健診で市民の出入りが増えることから、気持ちよく利用してほしいという願いもある。約20人が参加。駐車スペースに敷き詰められたブロックや植込みの植物を傷めないよう、手作業で丁寧に草を除去。取り除いた雑草は1時間半ほどで14袋にもなり、伸びた草に隠れていた白ツツジも顔をのぞかせた。