イワナ追い水しぶき

大崎市古川北小プールで25日、「さかなのつかみどり大会」が開かれた。朝まで降っていた雨も大会が始まる前には上がり、参加した同校の児童約140人は、素早く泳ぎ回るイワナを必死で追い掛けていた。古川長岡地区地域づくり協議会と古川長岡地区公民館が主催しているイベントで、14回目。同地区の行事だったが、古川北部4小学校が統合し同校が開校してからは、学区内に対象エリアを拡大。地区体育協会が大会1週間前と終了後の2度、プールを清掃し協力している。この日のために栗原市花山から用意したというイワナは、通常サイズ1300匹と30㌢以上ある大型イワナ20匹。子どもたちは学年ごとにプールへ入り、スタートの合図と同時に水しぶきを上げてイワナを追い掛けた。
多彩な画風で魅了

大崎市古川のイラストレーター、長瀬れい子さんの「第52回長瀬れい子 小さなアート展」が26日から、大崎市民ギャラリー・緒絶の館で開かれている。はがきやうちわ、石に描いたイラストに文章を添えた絵手紙、長さ2㍍の和紙タペストリーなど多彩な画風の作品が来場者を魅了している。6月1日まで。「老いは恥じることでも悲しいことでもない。ただ不便なだけ」の名言とロウバイの木、「あっちにぶつかり(中略)、こんな人生が最高さ」の一文とだるまを描いた作品など400点余りを展示。来場者は自分と照らし合わせ、うなずきながら鑑賞。それらの作品とは異なる、833匹の犬や人物を描いたペン画も関心を集めている。
畑地を宅地や公園に
かつてジャガイモやダイコンなどが栽培されていた畑地が、112戸の宅地や公園が整備された住宅街に生まれ変わった。2020年から進められてきた大崎市福浦土地区画整理事業がこのほど終了し、25日、同市古川のアインパルラ浦島で完了式と祝賀会が開かれ、関係者らが事業の完成を祝った。同事業は、古川福浦3丁目などの農地3・2㌶を住宅街として整備するもの。地権者34人でつくる福浦土地区画整理組合(19日付で解散)と業務代行者の古川土地が民間主導で推進してきた。地権者の高齢化や後継者不足など土地の利活用が問題となる中、地権者らは19年、同組合設立準備委員会を結成。翌年に市から組合設立認可を受け、21年に宅地造成工事に着手した。現在、50棟近くの住宅建設が進んでいる。業務代行方式は、業務代行者が資金を立て替え、宅地を造成した保留地全てを売却し、投資資金を回収する民間主体の開発手法。関係者によると、事例の多くは中央大手ゼネコンなどによるもので、専門的な知識をもって事業を推進する公的支援がない中、地元企業が受託し完了を迎えたことは注目すべきことという。
国道4号歩道でごみ拾い
大崎市古川穂波の建設コンサルタント「エフワーク」は24日、本年度最初となる国道4号での清掃活動を行った。社員15人が車の往来が激しい国道の歩道で、ごみ拾いに取り組んだ。社会活動の一環として行っている清掃は、環境美化に民間の企業、団体などが協力する国土交通省の「ボランティア・サポート・プログラム」として実施。国道4号(年6回)と国道47号(年3回)の道路愛護作業は2010年から、河川愛護活動(年2回)は翌年から開始し、国道4号での活動はことしで15年目を迎えた。
33人が息合わせ演奏
涌谷高音楽部と小牛田農林高吹奏楽部の合同演奏会が25日、美里町文化会館で開かれた。大崎タイムスなど後援。両校共に節目となる定期演奏会で、息の合った演奏に加えて工夫を凝らした演出でも聴衆を魅了した。近隣校に当たる両校。少子化でそれぞれ部員が減る中、県高校文化連盟大崎支部総合文化祭での演奏や、近隣の中学校などを交えた演奏会を通してつながりを深めてきた。涌谷高は30回目、小牛田農林高は20回目となる定期演奏会。合同開催は3回目で、4月から一緒に練習を重ねてきた。
大崎市図書館が再開
電気設備の不具合で24日から臨時休館が続いていた大崎市図書館が28日、一部サービスを除き通常利用を再開した。本の貸し出しや返却、多目的ホール、研修室の利用といった業務も平常通りで、公式ウェブサイトでも市民向けに情報を発信する。非常用電源を追加して再開に対応した。エレベーターと除菌機は使用できず、館内の照明も落とし気味にしているが、トイレや水道は以前と同じように使える。「おはなし会」は、31日午前10時半から開催の予定。館内にある「しあわせカフェ」は当面休業する。
古代米の田植えに奮闘
古代米の田植え体験会が24日、栗原市築館富野の根岸地区で行われ、地元の小学生ら約30人がはだしで田んぼに入り、昔ながらの作業に汗を流した。富野地域づくり協議会が主催したもので、9月下旬に稲刈りを行い、収穫したコメは年末に参加者へ届けることにしている。参加者は、昔ながらの道具で植える場所の目印を付けた田んぼに入ると、泥の感触に歓声を上げて大はしゃぎ。黒と赤2色の古代米の苗を丁寧に植え、中には泥に足を取られて身動きが取れなくなっている子どももいた。
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