大輪のシャクヤク開花

色麻町の愛宕山公園のシャクヤクが見頃を迎えつつある。20日から「シャクヤクまつり」が開かれており、週明けには一面に広がる鮮やかな大輪の花が楽しめる見通し。公園内のシャクヤク園は、世界農業遺産「大崎耕土」を見渡せる小高い丘の上にあり、広さ約4000平方㍍。この時期は赤や白、ピンク色のシャクヤク約1万本が咲き誇り、初夏を彩る風物詩となっている。同公園管理事務所によると、ことしは気温の低い日が続いたことから昨年より1週間ほど遅い18日から開花。23日現在で四分咲きといったところ。同事務所は「開花が遅れた分、今月いっぱいは楽しめそう」と見込んでいる。
若手警官育成「有備塾」始まる

若手警察官を育成する鳴子署の「鳴子有備塾」が、21日に始まった。実務経験10年以下の署員7人が1年間かけ、先輩警察官による座学や実技指導を通して実務能力を鍛えていく。初日は不審者対応訓練も行った。岩出山伊達家の学問所だった国指定史跡・名勝「旧有備館および庭園」にちなんで名付けた同塾は、2013年に開塾。「『有』事に『備』え」という意味も込められており、犯罪捜査や交通取り締まり、鑑識などの訓練を行っている。開講式は、旧有備館および庭園の向かいにあるJR有備館駅で開催。菅原貴弘署長が塾生一人一人に指定書を手渡し、「警察官の仕事に100点満点はない。反省を次に生かし、油断や過信なく成長していってほしい」と激励した。これを受け、塾生を代表して竹谷涼香巡査長が「先輩方を見習い、有事に備え、市民の期待と信頼に応える、伊達政宗のように勇猛果敢な警察官を目指す」と決意表明した。
古川福浦 土地区画整理事業完了
大崎市福浦土地区画整理事業が終了し、完了式が25日午前11時から、大崎市古川李埣のアインパルラ浦島で開かれる。関係者ら約50人が出席し、業務代行者として事業を推進した古川土地(早坂竜太社長)に感謝状を贈るなど、事業の完成を祝う。区画整理事業は、大崎市古川福浦3丁目など3・2㌶(地権者34人)の畑地で進められた。2020年12月に大崎市福浦土地区画整理組合(佐藤久男理事長)が市の認可を受け設立され、21年3月に工事を開始。112戸分の宅地を造成した。新たに造られた宅地には住宅が建ち、入居も進んでいる。事業は古川土地が業務代行者となり、民間主体で行われた。同社が事業資金を立て替え、造成工事を実施。組合は同社などに保留地(宅地)を売却し、19日付で解散、事業を終了した。同社は宅地売却を進め、投資資金を回収する。
震災で被災した子ども支援
大崎市松山の一ノ蔵は22日、東日本大震災で被災した子どもたちを支援している「ハタチ基金」(東京都)に519万1021円を寄せた。寄付は14回目で、総額9186万4778円に上った。同社は震災で製品や酒蔵の壁が損傷し、総額約1億円に上る被害に見舞われたが、県内外の日本酒ファンから支援を受けた。その恩をバトンに見立て、被災した子どもたちが次の世代へつなぐのを狙いに2011年にプロジェクトを設立。専用商品を醸造し、売上金全額を同基金に寄付している。この5年間はコロナ禍や資材高騰に見舞われたが、以前と同じ売上金を確保。ことしは2月中旬から約2カ月間で4071㍑分を販売した。2月には社会課題解決などに寄与した企業を顕彰する「第22回企業フィランソロピー賞 ふるさとの人づくり賞」を日本フィランソロピー協会(東京都)から受けた。
〝母校〟に感謝し除草作業
宮城いきいき学園大崎校の同窓会は22日、大崎市古川の大崎生涯学習センター・パレットおおさきで除草ボランティア活動を行った。同窓生にとって、同センターは2年間通った懐かしの〝母校〟。あいにくの雨だったものの、協力し合って作業に取り組んだ。宮城いきいき学園は、シニア世代の学習の場として県社会福祉協議会が開校。生きがいや健康づくりに取り組むほか、修学旅行や学習発表会、クラブ活動もある。卒業後は多くの人が地域貢献活動に関わっている。この日は約50人が参加。中庭の植え込みに入ったり、ブロックが敷き詰められた地面にしゃがみ込んだりして、伸びた雑草を丁寧に除去。時折雨が強まっても「暑くて熱中症になるより良いかな」と、明るく笑い合いながら作業していた。
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