丸や三角、ハート型も

小学生を対象にした教室「楽しくかんたん おむすびおべんとう作り」が19日、大崎市古川富永地区公民館で開かれ、児童たちが楽しく弁当作りに取り組んだ。同館は、小学校行事の代休を活用して児童対象の食育やものづくり教室を開いており、今回の企画もその一環。食べることの大切さを伝える食育教室は学校統合前から続いていて、プランターから野菜を収穫し、サンドイッチを作ったこともある。この日は古川北小学区の児童約20人が参加。おむすびの具材は定番の昆布などのほか、ご飯に混ぜる枝豆とシラスも用意。地元の更生保護女性会会員が作り方をアドバイスした。子どもたちは小さな手のひらに広げたラップでご飯を包み、丸や三角、ハートの形に整えた。卵焼きや唐揚げなどと一緒に詰めて弁当が出来上がると、笑顔がこぼれた。
統合控え最後の田植え

加美町鹿原小(横山義則校長)は21日、学校近くの学習田で稲作体験活動を行った。統合に伴い来年3月で閉校する同校。3~6年生13人が、地域住民と協力しながら最後の田植えに汗を流した。稲作体験活動は同校の恒例行事で、地元農家から借りた田んぼに苗を植えしたり、秋は鎌で稲刈りをしたりして、昔ながらの米作りを学んでいる。コロナ禍で中止していたが、3年前に再開した。学習田は広さ7㌃。児童たちは苗を同じ間隔で真っすぐ植えるための道具「田植枠」を転がし、水田に印を付ける作業からスタート。泥に足を取られながらも、息を合わせて大きな木枠をゆっくり転がした。その後、全員で田んぼに入り、苗を丁寧に手で植えた。3年連続で取り組んだ経験があるだけに、児童たちは手慣れたもの。顔や手足を泥だらけにしながらも数本の束の苗を手際よく植えていった。
主要施策紹介し意見交換
県と大崎地方1市4町は20日、政策調整会議を大崎市古川のグランド平成で開いた。環境保全や防災、交通、医療など広域的課題の連絡調整のほか、本年度の主な施策の相互理解、総合調整を図るのが狙い。県と各市町が本年度主要事業の概要を紹介し、より効果的な実施に向けて意見を交わした。古川農業試験場や畜産試験場、4警察署を含む県出先機関20機関と5市町、大崎地域広域行政事務組合の代表ら30人余りが顔をそろえた。県側は、北部保健福祉事務所(大崎保健所)と北部地方振興事務所、北部土木事務所の各所長が新規事業などを紹介した。北部地方振興事務所は、若者流出や高齢化の進行を踏まえ、本年度最重点事項を「産業人材確保」に設定し、「おおさきキラ☆女性活躍応援事業」を始めるという。急速な人材不足を受け、女性が活躍できる職場環境づくりのほか、若者の流出防止や定着支援、定住促進を図るのが目的。企業アンケートを通して働く女性の意識や実態をつかむほか、活躍する女性の講演や成功事例の周知、キャリア研修、カムバック制度(退職社員の再雇用)の創設支援などに取り組むとした。
回遊促す情報提供
日本刀展示会「見どころ学べる! 目で観(み)る刀の教科書展」(大崎市、日本刀剣博物技術研究財団共催)が6月7から15日まで大崎市役所などで開かれるのに合わせ、街中へ回遊を促す「にぎわい創出プロジェクト」の内容が決まった。会場周辺の飲食店などを紹介するマップを作り来場者に配るほか、オリジナルデザインのクリアファイルプレゼント、キッチンカーによる軽食販売などを行う。日本刀展示会は、市役所本庁舎の開庁を記念し2023年6月2~5日に開かれて以来。2年前は県内外から刀剣ファンが4日間で7000人訪れたが、「入場を待つ間、どこに行けばいいか分からない」といった声があったことから、来場者に情報を提供し、回遊を図る取り組みを行う。プロジェクトは、おさき青年会議所や市などで構成する実行委員会が主催。マップには50カ所の飲食店などを掲載(25日までに展示会ホームページにも掲載)。各店、事業所ではオリジナルクリアファイルをプレゼントする。ドリンク提供など独自にサービスを行う店舗もある。
「百日ぜき」「水痘」増加
県は22日、感染症の「百日ぜき」と「水痘(水ぼうそう)」についての注意を呼び掛けた。県の感染症発生動向調査で、ことし増加傾向にあることが明らかになった。百日ぜきは、せきなどの飛沫や、菌が付いた手で口や鼻に触れると感染し、特有のけいれん性のせきが長期間続く。発症から5日以内に抗菌薬を投与するのが有効とされる。新生児や乳児の重症化を防ぐには予防接種(5種混合ワクチン)が効果的だが、接種から時間がたつと抵抗力が低下するため成人でも感染することがある。ことしの累計患者数は17日までに147人を数え、昨年1年間の6人から急激に増加。2018年に全数報告となってから最も届け出が多かった19年の118人を超えて最多を更新した。
目指せインターハイ
第74回県高校総合体育大会(県高校体育連盟など主催)は、6月7~9日を主会期に開かれる。34競技が行われ、夏の全国高校総合体育大会(インターハイ)出場を目指し、日頃の練習成果をぶつけ合う。競技開始を前に、総合開会式は7日に仙台市内で実施。すでに野球が16日、バドミントンが21日に始まり、23日には陸上、自転車、テニスも開幕する。多くの競技は主会期に集中して行われる。日程と会場は表の通り。県北部ではバレーボール(大崎市他)、卓球(同)、相撲(登米市)、ボート(同)、ホッケー(栗原市)、カヌー(加美町)の6競技が行われる。
水路しゅんせつなどに汗
県建設業協会大崎支部青年部会は20日、大崎市古川のラムサール条約湿地、化女沼周辺の水路しゅんせつなどに汗を流した。同支部は、県の「みやぎスマイルリバープログラム」スマイルサポーターに認定されており、2010年から化女沼ダム周辺の環境整備活動を春と秋の年2回行っている。30回の節目となるこの日は、33社から青年部会メンバー33人と役員9人が参加。メンバーたちはサクラ植栽地などの下草、笹竹などを刈り取り、支障木も伐採した。ダム湖に注ぐ土水路のしゅんせつは数年ぶりに実施。作業場を確保するため生い茂った雑草を刈り取るなど悪戦苦闘しながら、水路にたまった土砂や枯れ葉を手分けしてスコップで除去。2時間ほどで終了した。
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