2025/05/23


無心で一筆一筆丁寧に

 大崎市古川鶴ケ埣の江渕寺で18日、写経会が開かれた。市内外から16人が参加し、線香の香りが漂う厳かな本堂で、般若心経やお釈迦様の絵を一筆一筆無心で書き写していた。同寺は仏の教えを広めようと年1回、写経会と座禅会を交互に開催。新型コロナウイルスの感染が拡大してからは中止していたが、2023年に再開した。参加者は手本の上に紙を置き、筆で一字ずつ丁寧に写経。般若心経の教えを学ぶことが大切で、時には漢字の意味や読み方を岩崎住職に尋ねていた。親と一緒に参加した小学生たちは写仏を行い、手を墨で汚しながら、座禅や涅槃の姿勢を取るお釈迦様の絵を真剣な表情で書き写していた。

モノクロの魅力披露

 モノクロ写真愛好家集団「Team ZEBRA(チームゼブラ)」の写真展「瞳SKETCH(スケッチ)」が、大崎市岩出山池月の「あ・ら・伊達な道の駅」スパイラルホールで開かれている。大きく引き伸ばした迫力あるパネル37点が並び、訪れる人たちの目を引いている。30日まで。チームゼブラは、大崎市をはじめ県内外在住のアマチュア写真家7人がインターネットで出会い、6年ほど前から活動。フィルムカメラを主に愛用し、撮影はせず現像を専門に行うメンバーもいる。昨年までチーム名はなかったが、写真展を企画した際、シマウマの白黒模様とモノクロ写真を掛けて命名した。写真展は今回が初めて。岸壁にハチの巣状の穴が開いた垂水遺跡(山形市)、鳴子ダム近くの斜面で朽ちている廃虚など、宮城県北部や東北6県で撮影した風景や人物などを大型パネルにして展示。どれも被写体と構図、モノクロならではの光と影へのこだわりがうかがえる力作ばかり。

読書活動で文科大臣表彰

 本年度の「子供の読書活動優秀実践校」として、大崎市古川第四小が文部科学大臣表彰を受けた。全国の被表彰262件のうち県内では小学校唯一の受賞。読書の習慣化を促す特色ある取り組みが際立つ。校内数カ所に設けた本棚「ココ読(ここどく)コーナー」、箱入りの80冊が各学級を巡る「巡回図書」など独自の仕掛けを講じている。児童と保護者で同じ本を読み、感想発表してもらう「家読(うちどく)」は家族の絆を深めるきっかけに。校舎の老朽化対策工事で校庭利用が制限される今、より多くの児童が休憩時間に読書をして過ごす。20日に市役所で受賞伝達式があり、伊藤康志市長は「活字離れ、読書離れの中、この素晴らしい実践が市内各学校の読書活動推進モデルに」と期待した。

 

中総体前に腕試し

 第1回から70年の節目を迎えた「松山登陵ソフトテニス中学生大会」(大崎タイムスなど後援)が5日と18日、大崎市松山テニスコートで開かれた。県内屈指の伝統を誇る大会を通じ、県北部の中学生たちが技術向上に努めた。主催したのは、前身の松山登陵クラブから数えて設立110年をことし迎える「松山登陵ソフトテニス協会」。大会は、県内各地で開催される中学校総合体育大会の前哨戦に位置付けられ、白熱の戦いが毎年繰り広げられる。69回目の今回は、男子100ペアと女子115ペアが出場し、それぞれトーナメントで優勝を争った。女子の部では、時折吹き抜ける強風でコントロールが乱れるなど制球に苦しみながらも選手たちは懸命にボールを追いかけ、熱戦を展開していた。