情熱的な演奏と踊り披露

世界唯一というフラメンコとエレキギターのユニット「キャラメルフェザー」が17日、大崎市鹿島台のライブカフェ「ポルカ」でコンサートを開いた。コロナ禍で5年越しのステージとなり、万感の思いを情熱的な演奏と踊りに込めて披露した。キャラメルフェザーは、フラメンコダンサー、ボーカルの中里香織さん(44)=同市古川=とギタリスト、作曲者の廣川龍太郎さん(46)=石巻市=のユニット。「観(み)ても聞いても楽しいオリジナルソング」を掲げ、県内を中心に活動している。しかし、スタートは苦しかった。2019年に結成し、本格的な活動に向けて踏み出した矢先、コロナ禍に見舞われ、予定されていた公演が全てキャンセルに追い込まれた。この日、2人は情熱的な演奏とダンスに合わせて熱唱。中川さんは、靴底を床に打ち付けながらファルダ(スカート)の裾を激しく振り回し、観客を魅了した。
今期の酒造終了に感謝

今期の酒造りを間もなく終えるのを前に、無事故を感謝する神事「甑倒し」が19日、大崎市松山の一ノ蔵で行われた。蔵人たちが酒米を蒸し終えたことを神前に報告した。同社によると、今期は1・8㍑入り換算で約100万本を生産。米価高騰を受け、酒米使用量は前期と比べ200㌧減の860㌧だったが、前年の在庫を調整などして前期と同様の生産量を確保した。甑は酒米を蒸す大型のせいろで、この日、前日に洗米したトヨニシキ約1・4㌧を入れて蒸し上げた。今期の酒造りは今月いっぱい続き、来期の醸造開始は9月下旬を予定している。
職場の熱中症対策義務化
労働安全衛生規則の改正に伴い、職場における熱中症対策が6月1日から義務づけられる。違反すると罰則が適用される。これを踏まえて宮城労働基準協会古川支部は19日、説明会を大崎市古川の大崎建設産業会館で開いた。管内の建設業や運送業関係者100人余りが、改正規則の概要や有効な熱中症対策について学んだ。改正規則の対象になるのは、暑さ指数(WBGT)28度以上または気温31度以上の環境で連続1時間以上または1日4時間を超えると見込まれる作業。義務化されるのは▽熱中症の自覚症状がある作業者やそうした人を見つけた場合にすぐ報告できる体制の整備▽職場での緊急連絡網と緊急搬送先連絡先の整備、周知▽重篤化を防ぐための措置(身体冷却、医療機関への搬送)の設定、周知-など。違反すると、6カ月以下の拘禁刑または50万円以下の罰金が科される。
飲酒運転許さない
仙台育英高の生徒3人が死亡した飲酒運転での事故(2005年5月22日、多賀城市)から丸20年を前に、飲食店に飲酒運転根絶を呼び掛ける活動が16日夜、大崎市古川中心部で繰り広げられた。古川地域飲酒運転根絶活動推進委員協議会と古川署交通課、市防災安全課の計10人が参加。県警が定める「根絶重点区域」(古川北町1丁目、台町、東町)内の店100カ所を訪ね歩き、店主らに「しない、させない、許さない」の注意喚起チラシを手渡していった。
繁茂した雑草刈り取る
大崎市古川の景勝地、ラムサール条約湿地の化女沼をサクラの名所にしようと取り組んでいる市民グループ「化女沼2000本桜の会」は17日、本年度最初の環境整備活動を行い、植栽地の下草刈りに汗を流した。次回は24日で、ボランティアの参加を呼び掛けている。2000年から活動を続けている同会は、これまでに3000本を超すサクラを植樹。併せて植栽地の環境を守ろうと、春から晩秋まで定期的に下草刈りやごみ拾いも行っている。約半年ぶりの活動で、周辺は60㌢ほどに成長した雑草が繁茂。あいにくの雨降りだったため参加者は5人と少なかったが、約2時間にわたって草刈りに奮闘した。
古川学園、大崎中央敗退
第72回春季東北地区高校野球県大会は4日目の20日、仙台市民球場などで2回戦4試合を行った。古川学園は利府に、大崎中央はシードの東北にそれぞれ1点差で惜敗、夏の県大会シード権を獲得できる8強入りを逃した。これで県北部勢は全て姿を消した。シードの古川学園は2回戦が初戦で、二回までに利府の足を絡めた猛攻で6点を奪われ苦しい立ち上がり。三回二死二塁から4番大柳の適時二塁打でようやく1点をもぎ取ると、五回には5番大島の右中間適時三塁打や敵失で3点を加えるなど猛追。6-9で迎えた最終回も3番菊地、7番門間の左越え適時二塁打で1点差に迫り、なお二死二、三塁と一打逆転の好機が訪れたが、後続が打ち取られた。
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