鳴子小中で開講式

大崎市鳴子温泉地域の小中学校4校が統合した同市2校目となる義務教育学校「鳴子小中学校」(簗田智志校長、児童生徒数166人)で16日、開校式が開かれた。式典には児童生徒や教職員、来賓、保護者など約300人が出席し、「ゆめ(未来)・いのち(共生)・ちから(学力)」を校訓に掲げた同校の門出を祝った。同校は鳴子中と、鳴子、川渡、鬼首の3小学校が統合して今春誕生。子どもたちは義務教育の9年間を一貫して学ぶ。校舎や校地は川渡地区にある鳴子中を一部改築、整備して引き続き使用。校章や校歌も中学校からほぼそのまま引き継いだ。体育館で行われた式典では、伊藤康志市長が大リーグで活躍する大谷翔平選手の言葉「人生が夢をつくるんじゃない、夢が人生をつくるんだ」を贈り、「自分の夢や理想像を具体的にイメージし、鳴子小中学校での経験を力に変えて努力してほしい」と児童生徒を激励した。
フジの花 盛り

大崎市古川中心部の緒絶川沿いでフジ棚が盛りを迎え、かれんな薄紫色の花房で市民らを楽しませている。日没後はライトアップされ、美しさが際立つ。川沿いは旧古川市時代からフジの名所でおなじみ。5月上旬~下旬が最盛期で、万葉集の歌枕で有名な「緒絶橋」、造り酒屋の蔵をリノベーションした商業施設「醸室(かむろ)」とギャラリー「緒絶の館」が並ぶ文化的景観に華やかさが加わる。フジ棚は12カ所。4月に寒の戻りがあったためか咲き具合は例年より全体的に控えめなものの、昼と夜で異なる景色を堪能しに訪れる人の姿が絶えない。
地域守る「ひとめぼれ塾」
古川署は16日、独自の警察官育成講座「古川ひとめぼれ塾」を立ち上げた。女性2人含む実務経験5年未満の13人が月2回、経験豊富な先輩から専門的知識や技術を学び、一人前の警察官を目指す。集合離散を繰り返す匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)絡みの特殊詐欺、サイバー犯罪など、多様化が目立つ犯罪形態に対応可能な警察官を育てる同署初の取り組み。署内で開講式があった。田久裕之署長は「皆さんは5年、10年後に県警の中核を担う。力を養い技術の向上に励み、現場で自ら成すべき事を成せる警察官になってもらいたい」と訓示。塾生代表で、鹿島台交番勤務の佐藤亮太巡査(24)が「実践的訓練で現場執行力を高め、地域の安全安心を守る強い警察官になる」と決意表明した。
「火遊びしません」
加美町幼年消防クラブ員合同任命式が16日、中新田バッハホールで行われ、町内の幼稚園など5園の子どもたちが任命証を受け取り、「火遊びしません」と火の用心を誓った。幼年期から防火意識を身に付けてもらおうと行われているもので、合同で任命式を開催するのは10年目。今回の対象者は幼稚園、認定子ども園、保育園の5歳児140人。合同任命式には、任命を受ける子どもたちと教員らが出席。子どもたちは一人一人名前が読み上げられると、元気に起立。園の代表者2人が加美消防署の渡邊昌一署長、各園の園長から任命証を受け取った。この後、「火遊びを絶対しません」「一人で花火遊びはしません」「マッチやライターを持ちません」と、全員で防火の誓いを大きな声で述べた。
3年生部門で全国大会
大崎市古川第二小3年の藤間果穂さん(8)が、「全国こどもピアノコンクール2025」3年生部門の宮城地区大会(10日、仙台市戦災復興記念館)で入選し、8月に東京都で開かれる全国大会への出場資格を得た。日本音楽協会主催の同コンクールは、未就学児から中学3年生までが対象。一つの楽曲を期日までに仕上げる姿勢や経験を大切にしており、学年ごとに部門が分かれ、課題曲も複数ある中から選ぶことができる。藤間さんが選んだ曲は、グルリット作曲の「ガヴォットOp・210−9」。リズミカルで指運びが難しい曲のため、「集中力が途切れないよう朝、昼、晩と小まめに練習した」という。
築館コールド勝ち
第72回春季東北地区高校野球県大会は16日、開幕した。初日は利府町中央公園野球場などで5試合を行い、県北部勢は築館が伊具・名取・仙台工の3校連合に八回コールドで快勝し、2回戦に進出した。7大会ぶりに県大会進出を果たした築館は、好調な打線が力を発揮。初回に1点を先制されたものの、その裏に一死二、三塁の好機をつかむと、4番工藤が左翼線に適時打を放ち逆転。三回に5番鶴岡と6番大関の長打、四回に3番千葉颯の安打などで小刻みに加点し、八回には千葉のスクイズなどでダメ押しした。
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