米どころ 児童も奮闘

地場産業について学ぼうと、米どころ大崎地方の小学校2校の児童たちが9日、近くの学習田で昔ながらの手植えによる田植えを体験した。このうち1校は本年度限りで閉校することもあり、母校で最後となる貴重な体験を胸に刻んだ。来年4月に松山小と統合する大崎市下伊場野小の全校児童8人(4~6年)は、長さ10㌢余りに育ったひとめぼれの苗を3㌃に植えた。はだしになって泥に足を踏み入れ、縦と横の線が交差する目印に、片手で数本ずつしっかり差し入れていった。カエルの鳴き声が時折響く田園地帯で、泥の感触や水の冷たさを味わった。稲刈りは9月の予定。12月に「感謝の会」と題した集いを開き、収穫米で作ったおにぎりを稲作体験に協力した住民に振る舞う。
日本画家・佐々志げ子生誕120年

大崎市松山出身の日本画家、佐々志げ子(1905~38年)の生誕120年を記念する「佐々志げ子展-四季の情景-」(前期)が、地元の松山ふるさと歴史館で開かれている。10日は学芸員による展示解説があり、来場者は佐々の人柄や時代背景に思いを寄せ、優しさあふれる作品を鑑賞していた。7月6日まで。佐々は東京の女子美術学校(現・女子美術大)で日本画を学んでいた中、病にかかり退学。その後は療養しながら描き続け、新進女流作家として期待されたが、34歳の若さで生涯を閉じた。企画展では植物や鳥などが描かれたびょうぶや色紙、帯の図柄などを展示。
コメ返礼 右肩上がり
〝令和の米騒動〟に伴い、コメを返礼品に選ぶふるさと納税が全国自治体で相次いでいる。米どころ大崎市も右肩上がりで、このまま推移すれば在庫不足の懸念もあるという。市政策課によると、コメ目当ての応募は昨年秋から増加傾向となり、4月は寄付件数が前年同月比2・6倍の904件、寄付額が同3・1倍の1699万円。返礼品種別では「厚切り牛タン塩1㌔」(古川ミート)に件数トップを譲ったものの、2位「2024年産JA古川米ささ結精米5㌔」(古川農協)はじめ上位20位のうち16品を地元産米が占めた。
高校野球 春季県大会16日開幕
第72回春季東北地区高校野球県大会は16日、開幕する。4地区の予選を勝ち抜いた25チームが、東北大会出場と夏の県大会シード権を懸けて挑む。地区代表のチーム数は、大崎地方が含まれる北部5、東部と南部が各6、中部8。県北部勢は古川学園、大崎中央、築館の3校が出場する。第2シードの古川学園は、2回戦で仙台商−利府の勝者を迎え撃つ。同じブロックには昨夏、甲子園初出場を果たした聖和学園が控える。2大会ぶりの出場となる大崎中央は、地区予選で仙台一、仙台二を下した仙台三と初戦を戦う。勝ち進むと2回戦で強豪東北と当たる。
大崎耕土望みプレー
第29回パークゴルフ全国交流大会「さくらカップ」が10、11の両日、大崎市田尻の加護坊さくらパークゴルフ場で開かれた。全国から参加した愛好者たちは、加護坊山の斜面に広がる同パークゴルフ場から大崎耕土を眼下に望み、プレーを楽しんだ。市と田尻パークゴルフ協会が主催。愛好者の幅広い交流を目的に実施していて、毎年、北海道から沖縄まで全国各地から選手が集う。ことしは男女合わせて394人が参加。競技は男女別の個人戦で、両日合わせて54ホールを4人一組(一部除く)で回った。
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