2025/05/14


「宝の都」トレッキングで満喫

 トレッキングイベント「韓国総領事と一緒に歩く宮城オルレ」が10日、大崎市鳴子温泉であり、金要燮総領事ら参加者はみずみずしい新緑あふれるコースを笑顔で踏みしめた。駐仙台大韓民国総領事館主催で在日韓国人組織や日韓両国をつなぐ友好団体、県内の大学生らが参加。集合場所の鳴子峡レストハウスで出迎えた伊藤康志市長は「宝の都(くに)へようこそ。素晴らしい大自然、景観を存分に楽しんでほしい」と歓迎の言葉を述べた。「オルレ」は韓国・済州島発祥の自然を満喫する徒歩旅行(トレッキング)文化で、日本では九州オルレが火付け役に。宮城オルレは2018年から始まり現在5コース(気仙沼・唐桑、大崎・鳴子温泉、奥松島、登米、村田)。県観光戦略課によると、本場韓国の愛好者にも人気という。

 

ベテラン剣士が熱戦

 大崎市鳴子温泉神社奉納「第32回関東・東北高齢者剣道大会」が10、11の両日、市鳴子スポーツセンターで開かれた。長年稽古を積み、後進育成にも力を注ぐベテラン剣士たちが合宿や試合に汗を流した。県高齢剣友会(樋口謙二会長)が、剣道を通して交流を深めることなどを目的に毎年実施。スローガンは「共に剣に親しみ、交友の輪を広げ、健康で楽しく長生きしよう」。今回は男性60歳以上、女性55歳以上の剣士120人が参加し、最高齢は90歳。同会によると、全国高齢者武道大会(6月3日、東京都)の前哨戦として腕試しする人、稽古後の温泉や懇親会を楽しみにしている人など参加理由はさまざまという。

 

純米大吟醸「稀世」お披露目

 涌谷町出身の声優、歌手で町観光大使「黄金大使」の安野希世乃さんがプロデュースした純米大吟醸「稀世」が、11日発売された。お披露目イベントが同日、町わくや天平の湯で開かれ、全国から安野さんのファン48人が集結。昨年産米で造った新酒を安野さんと共に味わい、完成を祝った。醸造5年目となる稀世は町産「蔵の華」を原料米とし、町内8店で販売している。町のふるさと納税返礼品となっていることもあり、昨年の納税額は5100万円に上り、過去最高を記録した。720㍉㍑入り3300円。

 

田植え進捗率大崎地区34%

 県は9日、県内の田植えの進捗状況をまとめ公表した。それによると、大崎地区の作付見込み面積に対する進捗率は8日現在34・1%。始期(進捗率5%)は2日で、昨年より2日遅く、平年と同じだった。作付見込み面積は1万6581㌶で、前年比584㌶増え、県全体の28%を占めた。このうち田植えが終わったのは5648㌶。進捗率を7地区別にみると、石巻地区(45・7%)に次いで高かった。平年の盛期(進捗率50%)は10日、終期(同95%)は19日。昨年は盛期が9日、終期は18日だった。

 

モール使い花作り体験

 手芸用モールを使った子ども向け体験教室「おはなをつくろう」が11日、大崎市図書館で開かれた。初心者でも気軽に楽しめる内容で、参加した親子らは短時間ながら手元に集中し、物作りに没頭した。こどもの読書週間に合わせた「キッズスペシャルウイーク」の一環。まずは図書館へ足を運んでもらい、さまざまな本と出会うきっかけにしてもらおうという願いを込めて企画した。テーマの花は、長さが異なるモールをねじって組み合わせ、花びらやめしべ、茎、葉の形に整えれば完成という簡単なもので、所要時間は10~15分程度。やり直しが可能なモールを使った工作は近年人気で、作り方は本や動画を参考に、子どもも手軽にできるよう同館職員が工夫した。