2024/4/21


「ぼのぼの」が日本酒に

 

 中勇酒造店(加美町字南町)は29日、町出身の漫画家いがらしみきおさんとのコラボ日本酒を売り出す。代表作「ぼのぼの」のキャラクターたちを化粧箱とラベルに描き、町の知名度アップにも一役買う。予約受付中。商品名「天上夢幻ぼのぼの純米大吟醸」。主人公ぼのぼのとその仲間、酒蔵らしい杉玉や白壁をデザイン。中身は県産酒米「吟のいろは」100%使用「上品で丸みある繊細なうま味の最高級酒」(同店)。720ミリリットル入り4400円(税込み)。1000本限定販売で、購入方法は店頭のほか同店のネット通販など。売上の5%を町教育委員会「子どもの心のケアハウス」へ寄付する。

丘陵に広がる黄色いじゅうたん

 

 大崎市三本木斉田の「ひまわりの丘」に咲く約200万本の菜の花が見頃を迎えた。鮮やかな黄色いじゅうたんが一面に広がり、訪れた人たちが春の景色を楽しんでいる。開花に合わせて20日から5月12日まで「菜の花まつり」を開いている。菜の花は、地主らでつくる「ひまわり観光花卉栽培組合」が毎年秋に種をまいて育てており、この時期、6ヘクタールの丘陵が黄色で彩られる。ことしは冬場の雪が少なかったことによる凍害が一部で発生し、花が不ぞろいの場所も見られるが、「観賞には問題ない」と、まつり実行委。昨年の期間中は車4000台、約1万4000人の家族連れらが来場した人気スポット。訪れた人たちは、菜の花の香りがかすかに漂う丘陵をゆっくり散策したり、写真を撮ったりしていた。

人権容疑の啓発推進

 古川人権擁護委員協議会は17日、本年度の定時総会を大崎生涯学習センター・パレットおおさきで開いた。複雑化する人権課題に対応するため、引き続き女性や子ども、高齢者、障害者および性的マイノリティーの人権擁護啓発に、重点的に取り組むことを決めた。同会は仙台法務局古川支局管内(大崎地方1市4町、栗原市)の人権擁護委員63人で組織。議事では前年度事業報告および収支決算報告、本年度事業計画案および収支決算案など5議案を原案通り承認。このうち本年度事業としては、「人権ミニフェスティバル」を11月30日に大崎市岩出山文化会館で開催。管内の中学生から募集する「第43回全国中学生人権作文コンテスト大崎・栗原地区大会」の表彰式と作品発表も同フェスティバル席上で行う。また「人権の花運動」を、古川西小中と若柳小で予定している。

 

「光と影」テーマに

 「光と影」をテーマにパソコンで描いたデジタル画と写真の合同作品展が、美里町総合案内所(JR小牛田駅構内)で開かれている。陽と陰のコントラストを巧みに表現した作品が見る人を引きつけている。29日まで。出展したのは、カラー講師として活動する早坂美名子さん(73)=同町化粧坂=と、アマチュア写真家の志摩勝彦さん(70)=同町字素山町=。2人は、それぞれ同案内所で開いた作品展を機に交流を深め、今回の共催に向けて1年ほど前から作品作りに打ち込んできた。展示したのは合わせて約30点。木漏れ日が差す薄暗い森林の写真を背景に日本神話の女神をパソコンソフトでカラフルに描いた作品や、割れた奇岩に打ち寄せた波が砕け、逆光に照らされてきらめく神割崎(南三陸町)の写真などが目を引く。

 

伝統の築高・古高定期戦

 築館高と古川高の伝統のスポーツ合戦「第65回臙紫定期戦」は25日、築館高を主会場に開かれる。昨年はホーム開催の古川高が12対3で2連覇を果たした。ことしは3連覇を狙い〝敵地〟に乗り込む古川高を、3年ぶりの勝利を目指す築館高が迎え撃つ。行うのは、サッカー、バスケットボール、剣道、卓球、野球、バレーボール、バドミントン、ソフトテニス、そして男女綱引きの9競技、15種目。雨天の場合は実施できない競技がある。開会式は午前9時15分から築館高グラウンドで実施。応援合戦や、名物の両校応援団長と生徒会長のやじの応酬も行う。優勝校の凱歌斉唱や手拭い交換などがある閉会式は、午後3時40分から同グラウンドで行う予定。

 

人馬一体の迫力レース

 県内屈指のサクラの名所として知られる涌谷町で、「わくや桜まつり」が29日にかけて開かれている。ことしの開花は昨年より5日遅れたが、ほぼ平年並みで、10日に満開になった。21日にはメインイベントの「東北輓馬競技大会」が控えていて、東北一円から集まった筋骨隆々の馬たちが迫力あふれるレースを繰り広げる。第74回を数える東北輓馬競技大会は、21日午前9時から江合川河川敷の特設会場で開催される。ポニーを含む馬が75キロ(20貫)~975キロ(260貫)の重りを載せたそりを引き、120㍍の直線コースを駆ける。途中の坂2カ所(高さ1・2メートル、1・6メートル)を馬主と人馬一体で駆け上がる迫力あるシーンが見どころだ。